ウクライナの子ども達によるアートプロジェクト「Behind Blue Eyes」について

ウクライナ シェルターにいる猫

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皆さんこんにちは。Pinkです。私はこれまで、ずっと気になっているものの、報道を見ることが苦しくて避けていたものがあります。2022年2月より始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻です。それは2年が過ぎた今でも終わることはありません。

なぜ避けているのか

小学生の頃には「平和学習」があり、「戦争」や長崎・広島の「原爆」などについて、先生方から授業を受けたのですが、今思えば子供ながらに、一生懸命皆で話し合い、真剣に「平和」でいられることがいかに幸せなのかを考えました。

長崎への修学旅行では、実際に被爆された方の話を聞き、その方が持参された、「原爆」が投下された後の屋根瓦に触れた時の、何とも言いようのない恐怖は、大人になった今でも忘れられません。

また、私の祖父は「第二次世界大戦」の時に満州に行っていたのですが、当時の話をすることはなく、「とても寒いところで、タオルを濡らすとすぐに凍ったよ」とだけ笑って話をしてくれました。

祖父が経験したであろう辛い出来事を想像するには、まだ子供だったから仕方がないのかもしれませんが、今でも祖父に対して「ひどいことを言ってしまった」という気持ちが消えることはありません。

それからは、ドキュメンタリーや映画、ドラマなどで「戦争」の悲惨さを知ると同時に、二度と同じことを繰り返さなければいいと思っていました。

しかし大人になった今、私は様々な国で起きている悲惨な出来事に対して、何も変わらない、どうしようもないことだという考えに捉われて、敢えて知りたくないと思うようになったのです。現実から目を背けるようで、そんな自分に苛立ちさえ感じます。

第二次世界大戦、女性兵士の列の前に立っている、国旗を持った女の子

「Behind Blue Eyes」について

IDEAS FOR GOODというサイトのニュースで、アートプロジェクト「Behind Blue Eyes」を知りました。

Behind Blue Eyesというプロジェクト名には、「表向きは完全に普通に見えるが、実際には苦しんでいる状態」という意味があり、また「Blue-eyed」という言葉自体も、天真爛漫さや幼さを指す言葉だ。このプロジェクトはそんなウクライナの子どもたちの状態に焦点を当てている。

引用サイト:戦地の悲しみも夢も。ウクライナの子どもたちがカメラで日常を撮るアートプロジェクト | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

このプロジェクトは、ロシア軍から解放された村の人々を支援していたボランティアチームによって考えられ、地元の子どもたちが戦争の恐怖に怯えながらも、日々の暮らしの中に希望や喜びを見つけていることに気づきがあったそうです。

使い捨てカメラを提供し、一週間にわたって、村の子どもたちに日常を撮影してもらうよう依頼したところ、その写真は多くの人の心を打ったとのことです。いったい子ども達はどのような写真を撮ったのでしょうか。

私は報道やニュースでは知ることのできないことを、子どもたちが撮った写真こそが教えてくれるような気がしました。子どもたちが撮った写真は、戦争の悲惨な状況だけでなく、動物や花も撮影されていたそうです。

カメラを手にする男の子

子ども達が撮影した写真は出版され、ボランティア達はその売上で、自転車やスマートフォンなどを手渡し、子ども達の夢をかなえたとのことです。また、子ども達が撮影した写真は2,500枚以上に達するそうです。

参考サイトに、子ども達が撮影した写真が掲載されているので、ぜひ見てみて下さい。私はそこに、報道写真とは別の現実を見た気がします。

参考サイト:戦地の悲しみも夢も。ウクライナの子どもたちがカメラで日常を撮るアートプロジェクト | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

最後に

今回記事を読んで初めて知った「Behind Blue Eyes」ですが、ボランティア達は、今も解放されたばかりの村々を訪れ、戦争で心に傷を持つ子ども達への支援に取り組みながら、ウクライナ各地で、子ども達一緒にこのプロジェクトを続けているとのことです。

これまで、現実から目を背けてきた私ですが、少しずつでもいいので、「戦争」だけに限らず、自分が持っている「適応障害」「双極性障害」についても、しっかりと向き合って行きたいと思いました。

これは、「皆でそうしましょう」「頑張りましょう」ということではなく、それぞれのペースでやっていければいいなと思っています。

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみてください!

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