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改めまして、M.Jです。
「上司とのコミュニケーション、怖すぎて身体が岩のようになる・・・」
「業務内容もキツイけど、緊張の連続で身体のあちこちが痛〜い」
「昨日の疲れがひどくて、身体中パンパンだ〜!」
そんなかた達、特に「精神障がいのあるかた達」にとって今回の記事は大いに参考になると思います。
前回、精神面の健康こそ大事《パート1》で、精神障がい者が「地域で健康に生活するためには課題が多い」という記事を書きました。
今後「法定雇用率の変更」や「地域包括ケアシステムの導入」などによって、精神障がい者が「一般就労するケース」が増えていくことが予想されます。
そのような状態になれば「現状の精神障がい者に対する地域でのサービス」では不十分になります。
【前回の記事】
精神障がい者の場合、通常の業務でも「過大なストレスで精神的な負担が大きい」ということが考えられます。
具体的には「対人緊張などの緊張が強い」「感情のコントロールが難しい」ということがあるので、健常者よりも「多くのストレスを抱えやすい」という状態になりやすいのです。
現状のままでは「息抜きの場所」や「息抜きのシステム」が著しく「不足」しているので、精神障がい者の「感情が爆発して、状態が悪化する」ことが多く発生してしまいます。
よって、今後は精神障がい者の「息抜きの場所」や「息抜きのシステム」が多く必要となってきます。
精神障がい者が「一般企業・法人・公的機関」で仕事をした後は、特に「息抜き」は必須です。また、就労継続支援A型事業所で仕事をした後も「息抜き」は必須となります。
【重要】
★なお、今回の記事は精神障がいの当事者の方はもちろんのことですが、精神科の医療関係のかた、障がい者の地域活動を支援するかたなどのかた、旅行会社や旅館のかたなど、ぜひ読んでいただきたいです!
今回は、精神障がい者の「息抜きの場所」と「息抜きのシステム」を中心に、以下の項目に沿って書きます。
⚫︎今の時点で存在している息抜きの場所?
⚫︎提言➖健康促進に必要な息抜きの場所
⚫︎健康促進に必要な旅行➖障がい者が中心の旅行
⚫︎仕事をした後の息抜きは絶対に必要!
今の時点で存在している息抜きの場所?
精神障がい者の健康促進を考える上で、最も重要なことは「息抜きの場所がある」ということです!
精神障がい者が「一般企業・法人・公的機関」で仕事をした後、または「就労継続支援A型事業所」などで仕事をした後は、ストレスの蓄積が起こってしまいます。
ストレスを解消するためには、「息抜きの場所」が必要不可欠です。
今の時点で存在している「息抜きの場所」とは、どのようなところでしょうか?
精神障がい者の「息抜き」の場所として挙げられるものとして、「精神科デイケア」という施設があります。
精神科デイケアは「息抜き」が本来の目的ではないのですが、精神障がい者本人にとっては「憩いの場」になります。その理由として、「同じ障がいを持った人同士話し合うことができる」「悩みをしっかり話すことができる」という場所だからです。
精神科デイケアとは、一体どのようなことをしているところなのでしょうか?
【精神科デイケアとは】
⚫︎精神障害のかたが日中通うリハビリテーション施設
⚫︎さまざまなプログラムを通じて、治療やリハビリを行う
⚫︎利用者は自分自身の状態に合わせてプログラムに参加する
【精神科リハビリ:内容の違い】
《1》デイケア
⚫︎活動時間:9時〜15時の6時間が多い(昼食あり)
《2》ナイトケア
⚫︎活動時間:16時以降の4時間(夕食あり)
⚫︎対象:朝が弱い人や日中に仕事をしている人
《3》デイナイトケア
⚫︎活動時間:朝9時から終日の10時間
⚫︎食事:朝・昼・夕の3食
《4》ショートケア
⚫︎活動時間:3時間(昼食なし)
⚫︎対象:精神科リハビリに慣れていない人
【精神科デイケアの目的】
①人に慣れること
②街に慣れること
③仲間づくり
④病を受け入れることができること
⑤日常生活リズムができるようになること
⑥社会生活体験が豊かになること
⑦自尊心の回復
⑧他者と会話することで心が外に開かれること
⑨自分の意見が言えるようになること
⑩就労・自立的生活
【精神科デイケアの内容】
①趣味系
⚫︎音楽鑑賞⚫︎書道⚫︎手芸
⚫︎絵画⚫︎アロマ⚫︎おしゃべり
⚫︎カラオケ など
②運動系
⚫︎お散歩⚫︎体操⚫︎エクササイズ
⚫︎卓球⚫︎フットサル など
③行事・イベント系
⚫︎園芸⚫︎社会見学 など
④就労系
⚫︎認知行動療法⚫︎心理教育
⚫︎パソコンスキル など
参照:日本就労移行支援センター:精神科デイケアとは/対象者や目的・プログラム内容・効果《2024年7月1日》
ハートクリニック大船:精神科デイケアとは?(PDF)《2017年10月1日》
トライトワーカー:精神科デイケアってどんなサービス?《2024年8月23日》
精神障がい者は「人とのコミュニケーションが苦手」な方が多いので、デイケアなどで「人との会話に慣れること」や「社会に適応できる訓練をすること」が必要となってきます。そのため、精神科デイケアは、目的・内容ともに「必要な施設」だと思っています。
一方で「気晴らし的な要素」である、「お散歩・体操・卓球」など身体を動かすことも必要となってきます。
現在、精神科デイケアでの「内容」は、入院や一部の外来の患者だけが対象になっているようです。ものすごく「良い内容」なのですが、精神障がいがあるのに「デイケアのようなサービスを受けられない人」がたくさんいます。
精神科デイケアのようなサービスを利用している「精神障がい者」が多くならないのは、以下のことが原因です。
◎昼間の仕事の後に「デイケアに通う」ことは困難
◎ナイトケアというものもあるが、数が「不足」している
◎精神科の診療所(=クリニック)で、デイケア・ナイトケアを実施している施設が「不足」している
昼間に仕事をしている「精神障がい者の数」と比べてみると、デイケアのような「息抜き」ができる場所が「不足している感じ」がします。
精神障がい者は「入院している人だけ」ではなく「診療所(=クリニック)に通院している人」もいることを考えると、精神障がい者の「息抜き」の場所は、著しく不足しています!《参考文献:最後のほうにあるメンタル協議会の文献を参考にしてください》
何とか、この状況を改善することはできないのでしょうか?次の項では、今後必要となる「息抜き」について書きます。
提言➖健康促進に必要な息抜きの場所
現在は、日中「一般企業・法人・公的機関」や「就労継続支援A型事業所」で勤務をしている精神障がい者が「息抜き」をする場所が圧倒的に不足しています。《夜間・休日・祝日に「息抜き」をする場所のことです》
今後は、仕事をしている「精神障がい者の息抜きの場所」は「増設」されないと・・・、精神障がい者の負担が増えてしまいます!
以下に「夜間・休日・祝日に必要な息抜き」について書きます。
【今後必要な息抜き】
◎気晴らし的な活動
◎コミュニケーション《気軽なもの》
◎運動《集団での運動、スポーツなど》
◎音楽鑑賞、カラオケ
◎手芸、絵画《会話ができる方法・作品展など》
◎SST《社会生活技能訓練》
参考:すまいるナビゲーター:社会生活スキルトレーニング(SST)とは・・・《2023年5月》
上記の「息抜き」が増えていかないと「精神障がい者の仕事と生活の充実」は図れないと思います!前回の記事で書いたように「精神障がい者にも対応した地域包括ケアシステム」が導入されて、上記のような「息抜きの場所」が増えていくことを願っています!
特に、仕事をした後なので「ストレスを軽減する」ための「気晴らし的活動」は必須となります!
また、このほかに必要なことは「息抜きのための旅行」です。どのような形の「旅行」なのでしょうか?次の項では、精神障がい者が中心の旅行について書きます。
健康促進に必要な旅行➖障がい者が中心の旅行
もう1つ、精神障がい者の健康促進を考える上で必要なことは「息抜きのシステム」です。気晴らしと言えば・・・、「旅行」が思い浮かぶかたが多いと思います。
ここでは「精神疾患を持っている方」に特化した「パック旅行」について書きます。
「精神疾患に特化した旅行の推進構想」《以下の関連記事を参考》で書いたのですが、一般的な旅行とは「意味が違う」ということです。「精神疾患に特化」というところに「大きな意義」があるのです!
今まで、精神疾患に特化した「パック旅行」はなかったと思います。
一般的な旅行と違うところは、「ストレス解消(=気晴らし)を目標とすること」を重視しているというところです。「精神的な健康を促進する」という目的なので、「絶景を見ること」や「温泉に入ること」以外の要素が必要となってきます。
どのようなものが必要なのでしょうか?
【精神疾患に特化した旅行で必要なもの】→詳しくは関連記事に記載
《ハード面》
①カウンセリングルーム
②リラクゼーションルーム
③マッサージ室
④処置室
《ソフト面》
①精神科病院または精神科クリニックの勤務経験のある看護師
②カウンセラー➖臨床心理士など
③精神保健福祉士
④看護師➖身体状態悪化の時に対応できる看護師
【関連記事】
一般的な旅行以上にハード面・ソフト面ともに「設備や人員が必要」です。
旅館やホテルの中に「個室が必要なこと」や、看護師などの「マンパワーが必要なこと」という配慮や経費が発生します。
精神疾患に特化した旅行はそのようなリスクはあるものの、「ハイリターンな付加価値がつく」旅行なのです。
「オースッキリした!」
「精神状態が良くなった!」
このような感じ(=「ハイリターン」)になるので、「精神疾患を持っている方」にとっても「サポートする人たち(旅行会社・旅館・看護師・カウンセラーなど)」にとっても「喜び合う感じ」や「生きる力の向上」が発生するのです。
ここで、旅行会社で勤務されている皆さんにお願いがあります!
精神疾患を持っている方に特化ではなくてもいいので、今までの「旅行の方法を見直していただければ」と思います。
今後は、前述した「個室」や「マンパワー」がある「気晴らしを重視した」特別な旅行のシステムを導入していただけると「旅行をする精神障がい者の増加」や「親や子を介護している介護家族で旅行をする人の増加」が見込まれるかもしれません。
精神障がい者や精神疾患を持っている方を中心とした「息抜きのシステム」である「気晴らし旅行」が積極的に導入されることを願っています!
仕事をした後の息抜きは絶対に必要!
この記事をご覧の皆さん、いかがでしたか?
仕事をした後の「息抜き」は、どんな人にとっても必要です。特に、精神障がい者はストレスを感じやすいので、「息抜き」いわゆる「気晴らし要素のある活動をすること」は欠かせません!
今回の記事に書いた「息抜きの場所」や「息抜きの旅行」は、一般的な「地域活動」とは違い、精神障がい者の「精神状態の改善が目標」となります。
本人の「精神状態の改善」をするためには、「息抜きの場所の職員」や「旅行を担当する職員」のサポートが欠かせません!どのようなサポートでしょうか?
【精神状態を改善するためのサポート】
①困っている感じであれば、声をかける
②相談された時は、自分の意見は控えめにして聴く
③本人の気持ちとペースを大切にする
④丁寧に説明して、穏やかな対応をする
上記の中でも、特に①と②は欠かせません。「声かけ」と「傾聴」はしっかりと意識していきたいものです。
参照:愛媛県:愛顔(えがお)の接遇マニュアル(PDF)《2020年11月》
今後は、精神障がい者が仕事をした後の「ストレス解消」が促進されて、特に精神面が健康になるように「息抜きの場所」と「システム」が設置されることを強く願っています!
精神障がい者を含め、皆さんが「健康で快適な生活」ができることがM.Jの『夢』です。この記事をご覧の皆さんと一緒に「息抜きの場所」や「息抜きのシステム」が確立する『夢』を実現させていきましょう!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
参考:厚生労働省:精神科デイ・ケア等について(PDF)《2009年6月4日》
メンタルケア協議会:精神科診療所とデイケア施設の有無別(PDF)《2015年》
日本介護旅行サポーターズ協会:旅行ができる未来をつくる《2019年》
あんしんトラベル:障害者の方の旅行支援サービス《2024年》
【推奨記事】以下の2つの記事は、素敵なライターが「息抜き」などの『ゆるくなる方法』について、わかりやすく書いています。ご覧になっていただけると有り難いです。
これまでに私が書いた記事です。ご覧になっていただけると有り難いです。
Noteのほうにも記事を書いています。ご覧いただけると有り難いです。
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