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皆さんこんにちは。Pinkです。時事メディカルというサイトにある、メディカルトリビューンの記事を読んでいると、次のようなものがありました。
「世界の子供の9人に1人が精神障害」
です。「精神障害」が多いことは知っていたのですが、ここまで具体的な数字をみると、私自身「適応障害」「双極性障害」があるのですが、あまりの多さと、子供ということに驚きました。
小児期から成人初期における「精神障害」の世界的な有病率を推測する為に、「世界疾病負担研究」の研究データを使用して、世界の5歳〜24歳の25億人超を対象に「横断研究(*)」を実施した結果、推定されたとのことです。
(*)…ある一時点でのデータを比較する研究
「精神障害」について
「精神障害」は、世界において、「疾病関連負担」の主な原因となっていて、若年者で特に発症しやすいとのことです。
研究では、下記の通り、年齢と性別で層別化し、分析をしたとのことです。
① 5歳〜9歳
② 10歳〜14歳
③ 15歳〜19歳
④ 20歳〜24歳
また、データは2018年までに、収集。分析は2022年4月〜2023年9月に実施されました。「精神障害」は下記の通りに分類されるとのことです。
① 不安障害
② 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
③ 自閉スペクトラム症
④ 双極性障害
⑤ 行為障害
⑥ 抑うつ障害
⑦ 摂食障害
⑧ 知的障害
⑨ 統合失調症
⑩ その他の精神障害
分析した結果について
分析の結果、次のことがわかりました。下記の通りです。
① 15歳〜19歳の精神障害率が高く、特に「不安障害」が多い
② 全世界の5歳〜24歳の25億1,600万例中2億9,300万例が1つ以上の「精神障害」 を、3,100万例が「SUD」を有していた
③ 平均有病率は「精神障害」が11.63%、「SUD」(*)が1.22%
④ 疾患別の有病率が最も高かったのは「不安障害」で、最も低かったのは「統合失調症」だった
① 5歳〜9歳で6.80%
② 10歳〜14歳で12.40%
③ 15歳〜19歳で13.96%
④ 20歳〜24歳で13.63%
全体的に僅かながら、小児期の「精神障害」有病率は男性が上回っていて、青年期では女性が上回っていたとのことです。
男性は「自閉スペクトラム症」「ADHD」「行為障害」の有病率が高かったのに対して、女性は「不安障害」「摂食障害」「気分障害」の有病率が高く、これは年齢に関係なく同じだったとのことです。
また、「知的障害」と「統合失調症」の男女比はほぼ同じだったそうです。
最後に
「精神障害」は5歳〜24歳の「YLD」(*)の重要な原因で、1億5,359万YLD中の3,114万YLD(20.27%)を占め、また、「SUD」は430万YLD(2.80%)を占めたとのことです。
(*)…障害を持つことによって失われた年数
また、生涯を通じて「精神障害」のきっかけとなる「YLD」の24.85%が5歳〜24歳の間に発生していたそうです。以上を前提とし、世界全体で5歳〜24歳の11.6%が、診断可能な「精神障害」を抱えていることが示されたとのことです。
「精神障害」及び「SUD」の早期発症による「生涯負担」を検討すると、より効果的な予防や介入のためには、年齢を細かく分けた情報が必要だと言われています。
参考サイト:世界の子供の9人に1人が精神障害 – 時事メディカル
noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみてください!
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