世界の子供の「精神障害」-9人に1人という真実

子供の「精神障害」

この記事は約 4 分で読むことができます。

皆さんこんにちは。Pinkです。時事メディカルというサイトにある、メディカルトリビューンの記事を読んでいると、次のようなものがありました。

「世界の子供の9人に1人が精神障害」

です。「精神障害」が多いことは知っていたのですが、ここまで具体的な数字をみると、私自身「適応障害」「双極性障害」があるのですが、あまりの多さと、子供ということに驚きました。

小児期から成人初期における精神障害の世界的な有病率を推測する為に、「世界疾病負担研究」の研究データを使用して、世界の5歳〜24歳の25億人超を対象に「横断研究を実施した結果、推定されたとのことです。

)…ある一時点でのデータを比較する研究

「精神障害」について

精神障害は、世界において、「疾病関連負担」の主な原因となっていて、若年者で特に発症しやすいとのことです。

研究では、下記の通り、年齢と性別で層別化し、分析をしたとのことです。

年齢

① 5歳〜9歳

② 10歳〜14歳

③ 15歳〜19歳

④ 20歳〜24歳

以上となります。

また、データは2018年までに、収集。分析は2022年4月〜2023年9月に実施されました。精神障害は下記の通りに分類されるとのことです。

精神障害

① 不安障害

② 注意欠陥・多動性障害(ADHD)

③ 自閉スペクトラム症

④ 双極性障害

⑤ 行為障害

⑥ 抑うつ障害

⑦ 摂食障害

⑧ 知的障害

⑨ 統合失調症

⑩ その他の精神障害

椅子にうつぶせになる女性

分析した結果について

分析の結果、次のことがわかりました。下記の通りです。

結果について

①  15歳〜19歳の精神障害率が高く、特に「不安障害」が多い

② 全世界の5歳〜24歳の25億1,600万例中2億9,300万例が1つ以上の「精神障害」 を、3,100万例が「SUD」を有していた

③ 平均有病率は「精神障害」が11.63%、「SUD」()が1.22%

④ 疾患別の有病率が最も高かったのは「不安障害」で、最も低かったのは「統合失調症」だった

)…「物質使用障害
年齢別に見た「精神障害」の有病率

①    5歳〜9歳で6.80%

②  10歳〜14歳で12.40%

③  15歳〜19歳で13.96%

④  20歳〜24歳で13.63%

以上となります。

全体的に僅かながら、小児期の精神障害有病率は男性が上回っていて、青年期では女性が上回っていたとのことです。

男性は「自閉スペクトラム症」「ADHD」「行為障害」の有病率が高かったのに対して、女性は「不安障害」「摂食障害」「気分障害」の有病率が高く、これは年齢に関係なく同じだったとのことです。

また、「知的障害」と「統合失調症」の男女比はほぼ同じだったそうです。

手で頭を押さえる男性

最後に

精神障害」は5歳〜24歳の「YLD」()の重要な原因で、1億5,359万YLD中の3,114万YLD(20.27%)を占め、また、「SUD」は430万YLD(2.80%)を占めたとのことです。

)…障害を持つことによって失われた年数

また、生涯を通じて「精神障害」のきっかけとなる「YLD」の24.85%が5歳〜24歳の間に発生していたそうです。以上を前提とし、世界全体で5歳〜24歳の11.6%が、診断可能な「精神障害」を抱えていることが示されたとのことです。

精神障害」及び「SUD」の早期発症による「生涯負担」を検討すると、より効果的な予防や介入のためには、年齢を細かく分けた情報が必要だと言われています。

参考サイト:
世界の子供の9人に1人が精神障害 – 時事メディカル

 

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみてください!

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