この記事は約 5 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
現在の日本の法律では男女のカップルしか結婚が認められず、同性カップルには事実婚やパートナーシップ制度などがあるものの、婚姻というカタチで結ばれないことや、婚姻関係がないことで、受けられる保証も少なく、そこに様々な不満を抱いていると言います。
「この人と幸せになりたい!」と思っていても、法律の壁で不平等なのは、悩ましいことですね。
そんか同性カップルの結婚のカタチに、一石を投じる取り組みを、2013年からは「プロポーズされたらゼクシィ」のキャッチコピーが売りの、『ゼクシィ』が取り組んでいることが分かりました。
「あなたが幸せなら、それでいい。」
リクルートが運営する結婚情報サービス『ゼクシィ』は2023年12月1日から、同性カップルや事実婚といった色んなカップルを起用した屋外広告を東京・渋谷駅周辺などに順次掲出します。
恋愛や結婚への価値観が多様化していく中、創刊30周年を迎えたのをきっかけにキャッチコピーを一新し、「男女の法律婚に限定せずに、全てのカップルを応援していきたい」とのメッセージを初めて全面的に広告に差し込みました。
今回は『ゼクシィ』がこの取り組みを始めたきっかけをお伝えします。
『ゼクシィ』が同性カップルなどを広告モデルに起用することを始めたきっかけ
1993年5月に『ゼクシィ』は創刊されました。2023年5月に創刊30周年の節目を迎えたことで、キャッチコピーを「あなたが幸せなら、それでいい。」へと切り替え、初となるLGBTQ当事者を広告モデルへと起用しました。
『ゼクシィ』の創刊30年を記念した広告モデルには8組のカップルが起用されました。結婚している男女カップル以外にも、ゲイカップル、レズビアンカップル、事実婚の男女カップルが、広告モデルに登場しています。
ハチ公前広場に掲出された高さおよそ3m、幅およそ13mのメインの広告では3組のカップルが各々笑顔で頬を寄せ合うなどをし、「幸せの決定権は、いつの日も自分が選ぶものだから」などの言葉が綴られています。
『ゼクシィ』の森奈織子統括編集長は、「同性カップルが挙式をした時に、『結婚式場から冷たい反応をされて心がポッキリと折れた』とか、『両親だけでなく祖母への説明が大変だった』という話を耳にしました。式を挙げる目前で結婚式を諦めた人もいます。それがこの同性カップルを広告モデルに起用するキャンペーンを思い付いたきっかけでした」と説明しました。
「結婚の代名詞」とも呼ばれる『ゼクシィ』ですが、ここ最近は“従来の結婚”とは異なる在り方を積極的に特集してきました。
2023年4月に発売された号の特集では、初めて大々的に事実婚に焦点を当てました。夫婦別姓のために法律的には結婚しない事実婚を選択したカップルの声や、法律婚と事実婚の異なるポイント、事実婚に関連する手続きなどを紹介しました。
この事実婚の特徴に関しては、事実婚を選んだという『ゼクシィ』の読者の女性から「名字が変更され、新郎の名前を必ず先に書いたりする文化が気がかりでした。多様な結婚の在り方を特集してくれて嬉しかったです」というメールが届くなど大きな反響がありました。
また2023年5月に発売された号では、「ふうふのきほん宣誓書」という企画を掲載しました。この企画では、結婚を考えているカップル以外にも、同性カップルや事実婚カップルを念頭に置いて、「一緒に生きると決意した二人の想いを記すという行為を、新たな文化として提案」したとします。
『ゼクシィ』の森統括編集長は読者からの要望などを受け止めて、再度「多様な幸せのカタチ」に向き合う姿勢を届けることにしたとし、「一緒に生きていくと決意したカップル全ての選択が当たり前に受け入れられる世の中になる様に、記事などを介して応援していきたいです」と述べました。
参考:ゼクシィ、同性カップルを初めて広告起用。創刊30年、渋谷駅に大型看板 BUSINESS INSTDER(2023年)
広告の種類は掲出期間によって異なり、2023年12月1~15日にはJR渋谷駅周辺、2023年12月11~24日には原宿WILDPOSTING、2023年12月5~2024年1月5日には中目黒の蔦屋書店で掲出します。
頬がゆるむ
私は以前なら期間限定の内容を記事として書くことはしませんでした。期間があることで、届けたい人に、その時にそのことを伝えられないと感じていたからでした。
ですが、最近は「せっかく素敵な取り組みなのに、なぜそれを発信しないのか!」と思う様になり、期間限定であっても早めに記事を掲載したりとか、素敵な取り組みは絶対に発信したいと考える様になりました。
『ゼクシィ』の取り組みは婚姻関係にならないことで苦しんでいることもあるかもしれませんが、広告モデルに起用されたカップルは、大好きな人のそばにいれて、溢れんばかりの弾ける笑顔。何と言われようとも、他人が人の幸せにケチをつけるものではないと感じました。
周りから観たらそう見えなくとも、当人たちが幸せならそれで良いんです。多様な社会の中で、新しい結婚のカタチを肌で体感できました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す