「不登校特例校」を福岡市が2025年に開校。抜本的な不登校の子ども達への支援となるかー? 

不登校特例校 福岡市

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

まず今回取り上げたい、「不登校特例校」について説明させて頂きます。

「不登校特例校」とは、学習指導要領の内容などに捉われることなく、不登校である児童・生徒の実態に考慮した特別な教育カリキュラムを編成し、行っている学校のことを指します。

「不登校特例校」は文部科学相が指定し、児童生徒の学習状況や意欲に対応して授業時間や学習内容を柔軟に決定します。

「不登校特例校」の正式名称は、「不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校」です。

そんな「不登校特例校」を2025年度にも、福岡県福岡市が開校するそうです。

不登校の子ども達の数は全国的に増加しており、コロナ禍の影響などで、福岡市内の不登校の小中学生は2018年度には1814人でしたが、2022年度(速報値)は4400人過去最多となって、5年前の2倍余りの水準を推移しています。

福岡市教育委員会は2023年6~7月、2022年度に不登校である小学5~6年と中学生、不登校の小中学生を持つ親御さんにアンケート調査を行いました。同2023年7月27日時点で回答を寄せた児童・生徒140人の中で88人(63%)が「特例校に通学してみたい」、親御さんも360人の中で290人(81%)が「通学させたい」と回答しました。

福岡市は、不登校状態の子ども達や親御さんへのアンケート調査の結果を受けて、需要が確認できたことから「不登校特例校」の開校を決定しました。

既に全市立中には教室に行きにくい子供が勉強する「ステップルーム」が設けられていましたが、福岡市教育委員会は子ども達の選択肢を拡大させるために「不登校特例校」を設けます。

この記事では福岡市が設置する「不登校特例校」について、さらに紹介したいと思います。

※2023年8月31日に、[不登校特例校]は、“学びの多様化学校”に名称が変わりました。

2025年度に開校の福岡市の「不登校特例校」の詳細

福岡市の高島宗一郎市長は、「『不登校特例校』という新しいタイプの学校の設置への活動を始動したいと思います」と述べました。

福岡市教育委員会は、不登校の児童・生徒の学習状況に適用させた少人数指導を実施したり授業のカリキュラムを考えることが可能な、福岡県内では初となる「不登校特例校」を2025年度にも開校する計画を、2023年8月23日に発表しました。

福岡県福岡市早良区にある福岡市教育センターを改修し、2025度にも「不登校特例校」の中学校を開校する方針で40人から60人程度の生徒の入学を受け入れます。2023年度中に必要となる教室数の割合などを精査して施設改修を設計し、授業のカリキュラムも検討します。2024年度から文部科学省と協議をスタート、生徒を募集し、早ければ2025年4月にも開校したい意向です。

調査費などを補正予算案に早期に計上したい考えです。小学生の「不登校特例校」に関してはこれからアンケート結果を総括して設けるかどうかを検討します。

「不登校特例校」は、2023年4月現在で10都道府県に公立と私立の小中高校がトータル24校あって、九州では鹿児島県日置市に私立高校の「不登校特例校」があります。設置されると九州の公立校では初となります。

福岡市の高島市長は2023年8月23日の定例記者会見で、「将来を担っていく子ども達が安心して学習できる居場所の選択肢を増やしていかねばならない必要があります。コロナ禍で毎日の暮らしのリズムが崩れるといった、今までと異なる学習への難しさも出て来ています。日々変化していく社会と変わらない学校教育の間に子ども達がこぼれ落ちることがない様に、学習の機会を可能な限り、様々な形式で提供していきたいと思っています」と説明しました。

参考:県内初の「不登校特例校」 再来年度にも開校へ 福岡市教委 福岡 NEWS WEB(2023年)

学校教育の在り方を検討して来た文部科学省の中央教育審議会(中教審)の作業部会は、不登校の児童・生徒や少子化が加速する地域の生徒などの学習の居場所の確保に関して2023年8月24日、中間総括案を明らかにしました。

中央教育審議会の作業部会では、不登校の小中学生と高校生は約30万人と増加傾向にある一方、学習意欲が持っていても高校に登校できないことで、留年や退学となる事例が課題であるとし、その対応策を検討してきました。

対応案の中では、全日制や定時制の高校の生徒が登校できなくなった時に、「不登校特例校」の指定を受けなくいなくても

国の指標

・自分の家で学習し、課題を提出する通信制の教育で、卒業に必要な74単位の中の半分近い36単位まで取得可能とする

・教室とオンラインで接続する遠隔授業

といった、国に必要な制度改正を要求しています。

そして、各学校で慣例的に定義されている3分の2以上の出席などの要件を満たさない場合でも、生徒の実情に応じた柔軟に単位の取得を許可する運用が可能な様に国が促進すべきだといいます。

文部科学省ではこれから、必要な制度改正などを推し進め、2024年度からの実現を掲げています。

私も悩むことはあった

不登校の経験自体は大学生の時ですが、不登校ではなくても悩んだ時期もありました。

私はできる科目とできない科目の差が激しく、あの当時は勉強できない=努力していない、という理念が教育現場でもありました。

診断は受けていませんが、特に数学が全くできず、「このままではダメだ」と思って、頑張ってみても、根本的に最初から理解できていないことから、どんどん内容が難しくなっていくことで、完全に周りから取り残されていました。

実際に私は高校は特進クラスにいましたが、数学が足を引っ張って、担任の先生から「うちみたいな1番上の特進クラスではなく、同じ階にあっても、下の扱いになる特進クラスに移った方が、本人の今後のためにも良いと思いますよ」と、母も同行した三者面談でそう言われたことがありました。

一応できた科目もあったことで、何とか高校卒業まで特進Sクラスのすぐ下の、特進クラスには踏み留まれましたが。

あの当時は自分が発達障害とは言われておらず、まず発達障害という言葉も存在しませんでした。

今だったら私は特別支援学級などに通学して、苦手な数学も障害の特性に合わせた先生とのマンツーマン指導で、少しでもできる様になったかもしれません。

でもその道が当時からあったのなら、今自分に1番合っていると思っているこのWEBライターという仕事はもちろんのこと、TANOSHIKAに入社することもなかったかもしれないと思います。今は人生で1番楽しいですし、今の選択肢が正しかったと考えています。

この答えは生涯出ることはないと思います。

不登校で悩んでいる子ども達は今実際にとても多いです。それでも「不登校特例校」を開校している都道府県は、不登校の子ども達の数に対して、圧倒的に足りません。

入学を住んでいる地域の関係とかで希望しても叶わず、そのまま大人になってしまった子も多いと思います。

私は不登校を理由にその後の人生の選択肢が狭まることはあってはならないと思います。選択肢の幅を狭めず広げていくためには、今後も「不登校特例校」のニーズは高まっていくことでしょう。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。