「摂食障害者向けの歯科外来が開設」

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皆さんこんにちは。Pinkです。今回は4月1日より東京都にある「日本歯科大学附属病院」に初めて開設される、摂食障害患者向けの歯科外来の記事について書きたいと思います。

摂食障害と歯科外来の結び付きが分からなかったので、調べてみました。

摂食障害とは

食事の量や食べ方など、食事に関連した行動の異常が続き、体重や体型の捉え方などを中心に、心と体の両方に影響が及ぶ病気のことをまとめて摂食障害と呼びます。

また、摂食障害では、患者さんによって次のような様々な症状があります。

① 必要とする量の食事を食べることが出来ない

② 自分ではコントロールすることが出来ず食べ過ぎる

③ いったんは飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまう

症状の内容によって細かく分類されていて、代表的な病気には「神経性やせ症(拒食症)」「神経性過食症」「過食性障害」があり、10代〜20代の若者がかかることが多意図されています。

その中でも女性の割合が高いのですが、年齢や性別、社会的、文化的な背景を問わず、誰でもかかる可能性がある病気とのことです。

以前私も、「神経性やせ症」になった女性を身近で見たことがあるのですが、ロールパンを一つ食べるのがやっとで、驚くよりも心配でどうしていいのか分からなかったことがあります。

入院と治療で普通に食事が出来るようになった彼女ですが、その後「神経性過食症」になり、しばらく大変でした。「神経性やせ症」と「神経性過食症」は相反する疾患のようにみえますが、「神経性やせ症」から「神経性過食症」へと移行することも多くあるということを、その時に知りました。

摂食障害が与える影響

摂食障害にかかると、次のようなものに影響を与えます。

① 心身の成長・発達と健康

② 人との関係性

③ 日常生活

④ 学業、職業などの社会生活

このことから、やせや栄養障害・嘔吐などの症状により、身体の合併症を来し、時として生命の危険がある場合もあります。また、他の精神疾患を伴うこともあります。

摂食障害の影響が大きく、長くならないうちに、摂食障害の症状だと思われる兆候が見られたら、出来るだけ早く専門家に相談をして治療を受けることが大切です。

参考サイト:摂食障害 – メンタルヘルス – 厚生労働省

摂食障害と歯科治療

摂食障害神経性やせ症神経性過食症)の患者は歯が溶けたり、虫歯になったりと口の中に問題が起きやすいことが分かっていて、摂食障害の症状である「食べ吐き」など、食習慣の変化も原因であると分かっているとのことです。

その為、摂食障害患者の歯科治療は、患者ごとの食習慣(症状)を考え、治療や予防をしていくことが大切になる為、特に「食べ吐き」がある場合は、出来る限り歯を削らずに、歯を守っていくことが必要となります。

また、歯科治療を通じて、摂食障害の治療を受けていない患者、ドロップアウト症例に対して、医科受診の機会を模索しながら積極的に受診を薦め、必要であれば適切な医療機関へ紹介するなどの、新しい受診体制の確立も期待されるそうです。

このような治療には、歯科医療者自身が摂食障害という病気、そして患者をよく理解しているということがとても重要になり、摂食障害患者がより良い環境で、歯科治療を受けられるように準備が進められています。

参考サイト:「摂食障害(拒食症・過食症)歯科外来」の開設 – PR TIMES

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