この記事は約 7 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
連日の残暑で毎日本当に暑いですね。今年は梅雨あまり雨が降らなかったですが、梅雨が明けてから降ったり、突然局所的に大量に降るようなケースが最近とても多いと感じます。梅雨明けが1番遅かった東北北部でも、豪雨による甚大な災害が発生しました。
災害から自分の身を守るために、雨を事前に把握することが出来ないのでしょうか?
そんな時、役立つ気象庁公式アプリ「キキクル」があります。
今回は「キキクル」についてや正しいハザードマップの見方、水のうの有効性について解説していきたいと思います。
気象庁公式アプリ「キキクル」
ここ数年は毎年大雨の災害が続いていますが、いざという時に身近にどんな危険がせまっているかを知るのは難しいです。
大雨の時に、命を守るためいつ避難すればいいのか。
そんな判断の参考になる、気象庁のウェブサイトがあります。
その名も「キキクル」(https://www.jma.go.jp/bosai/risk/)です。
Q キキクルとは?
A 気象庁のサイトです。大雨で土砂災害や浸水害(しんすいがい)が起きる危険度や、河川の洪水(こうずい)の恐(おそ)れをリアルタイムで確認できます。名前の由来は「危機が来る」。危険度を5段階で色分けし、日本地図上に示しています。近所の崖(がけ)や川などがどんな状態か、見たいところを拡大してチェックすることができます。
こうしたアプリを通じて避難するタイミングを測る他にも、災害の危険度の高い場所で自分を保護するための情報の手段としてハザードマップが挙げられます。
ただ、ハザードマップが全部の災害の危険度が高い場所を網羅していないのはご存知でしょうか。
ここからは2021年に亡くなった人が出てしまった土砂災害をベースに、ハザードマップを観る上での注意点を洗い出します。
ハザードマップの盲点
台風の夏の時期、国民へ大雨からの警戒が訴えられる時、「災害が起きる前にハザードマップを見て、どこが危険レベルが高いのかを個人で確認して下さい」といった話を、報道番組や天気予報でよくふと耳にしたりすることもあるのではないでしょうか?
ハザードマップに関して、「土砂災害の危険性が高い」として色が塗られている場所は、主たる地形図から土砂災害の危険性が非常に高いと想定された「土砂災害危険箇所」、そして現地調査なども含んで細かく考慮して災害範囲を指定した「土砂災害警戒区域・特別警戒区域」などに分けられています。
ですが、この危険な災害範囲の指定には見逃す恐れのある注意点があると、災害情報学が専門で静岡大学防災総合センターの教授は警鐘を鳴らします。近くに建物がないエリアでは、仮に林道沿いの斜面で土砂崩れが発生する問題が生じたとしても、災害危険が非常に高いエリアとして指定されることはありません。同様の山間部の林道においては、日本全国どこでも珍しくないエリアなのです。
その上で、問題とされているのは、台風などによる大雨災害の時に車で自宅から移動することで高まる危険性です。
調査によると、2019年までの20年間に全国で発生した風水害で亡くなった人は1373名。被災したエリアは「屋外」と「屋内」の割合がそれぞれ半数を占めています。そして屋外で亡くなった人のおよそ3分の1は「車内」で亡くなったと言われています。
参考:大雨ハザードマップの盲点 ~「色が塗られていない=安全」ではない~ TBS NEWS DIG(2022年)
ここ数年、急激にハザードマップの精度が飛躍的に上がり、かなり細部に渡り災害の危険性が非常に高いエリアが指定可能となりました。その反面、ハザードマップの必然性が主張され過ぎ、ハザードマップに掲載されている情報だけで避難行動へ移してしまう事例も急増しています。それ以前に車で災害が発生している時に移動する行動は、どこに危険が差し迫っているか確認することはとても難しいことでもあります。
土のうの代わりに出来る、「水のう」の有効性
台風で大きな被害が発生したエリアにおいては、少量の雨でも水害が発生する危険性が高まります。自宅に浸水を防止する手段としてまず考えられるのが土のうです。
土のうを自宅の周辺の場所に配置したり、排水路の周囲に覆い囲むことで浸水の発生率を下げられます。また、排水路を土のうで製作することも出来ます。
しかし、土のうは一定量の砂や土の確保が必要になるので、すぐに準備するのは容易なことではありません。その際は「水のう」を使うことが有効です。
水のうの作り方
まず、40~45リットル入るごみ袋を2枚重ねにし、そのごみ袋へ水10~15リットルほどを投入します。ごみ袋から空気を抑え込んで、口をひねって縛れば水のうの完成です。
それから、玄関や出入り口などを防水シートを敷き固め、段ボールを並べて中に水のうを置きます。この段ボールに防水シートを覆い被せれば、止水板の代用へと早変わりします。
水害時は1階のトイレや浴室、洗濯機などに設置してある排水溝から泥水が逆流する場合もあります。これを予防するのにも水のうが活躍します。トイレの便器の中やお風呂場、浴槽、洗濯機などの排水溝のある場所の上に水のうを設置するだけで逆流を防げます。
参考:浸水防止、土のう代わりにごみ袋活用の水のうも有効 朝日新聞デジタル(2019年)
追記;“簡単ランタン”の作り方
警視庁においては、公式ホームページでペットボトルを使った“簡単ランタン”の作り方を公開中です。ラベルを取り除いたペットボトルの中に水を溜め、その下から懐中電灯の光を灯すだけ。小さい懐中電灯のケースは、懐中電灯をコップの中に入れてその上に、ペットボトルを載せるだけで良いです。光が乱反射して周りを明るく灯すことが可能です。火を使用しないので、どなたにも安全な“簡単ランタン”です。
画像引用・参考:ペットボトルで簡単ランタン 警視庁
キキクルは便利ですよ。
キキクルのことを私は知らなかったのですが、母が「テレビで、気象予報士の人が『キキクルは、雨予報の為に是非入れて欲しいアプリです』とずっと言っていたから、スマホに入れてよ」と言われて、検索して家族皆のスマホにキキクルのアプリを入れました。
キキクルは32分前から1時間後の雨予報まで観れ、雷や風向き、雨の範囲など日本全国の雨予報が見れます。
凄く便利なアプリです。後はNHKニュース・防災アプリも入れたら、完璧だと思います。NHKのニュース・防災アプリは全都道府県の中から3市町村を選択出来るので、例えばお住まいの地域と、勤務先、実家など選択した場所の警報の通知連絡がスマホに届きます。この2つのアプリは、オススメします。会社でキキクルを観た事がないのですが、最近雨が多いので、会社でもキキクルを観たいと思います!!
参考サイト
「身につく防災」コンテンツ-国土の防災ライブラリ〜そなえる つたえる ひろがる-国土交通省
関連記事
家電がぬれた場合の注意点 電源入れると漏電の恐れも 朝日新聞デジタル(2019年)
大雨や水害、車での避難する時の注意点 冠水路や高架下は通らないで 朝日新聞デジタル(2022年)
洪水や土砂災害の予報業務、民間会社に解禁へ…契約者に細かく情報提供し局地被害防ぐ 読売新聞(2022年)
避難所運営をデジタル化へ、氏名や体調を自らスマホ登録…12月から順次 読売新聞(2022年)
大災害に備え、井戸登録に協力を 現在5カ所認定「まだまだ足りない」 南あわじ 神戸新聞NEXT(2023年)
【解説】大雨災害に備える キキクルやタイムライン防災とは? NHK NEWS WEB(2023年)
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す