宇宙と障害者と福祉。〜広がる無限の可能性〜

この記事は約 7 分で読むことができます。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

多くの方は知らなかったかもしれませんが、実は宇宙って障害者にとっても身近な存在だったんですよ。

今回は違う観点から調べ始め、実は宇宙は障害者と身近だったと知り、障害者も関係している宇宙の話題などについて記事化することにしました。

人工衛星と障害者in大分市

精度の高い位置情報が得られる人工衛星「みちびき」を使い、外出中に助けが必要な体が不自由な人の居場所を正確に割り出し、周囲に居場所を知らせるシステムの実証実験が大分市で開催されました。

この実証実験には、スマートフォン向けのアプリの開発を進める大分市に本社を置く会社などが参加し、JR大分駅付近で実行しました。

実験は車椅子に乗った人が植え込みでタイヤが脱輪したという想定のもとで実行され、精度の高い位置情報が得られる宇宙の人工衛星「みちびき」と、車椅子に予め設置した受信機を通じてSOSをお願いした人の居場所を特定します。

100メートル離れた場所にいる介助役を担った人のもとには、スマートフォンのアプリで通知が介助役の人に送信されると、スマホアプリの地図を頼りに車椅子に乗った人を割り出し植え込みからタイヤを引き上げていました。

そのほかの場所でも坂道があって車椅子が登れないとか、店の前に障害物があることで車椅子が店の中に入れないといった想定のもとで実験が実行され、いずれも人工衛星からは誤差数センチの範囲で正確な位置情報を拾えたということです。

実験を行ったチームでは、早ければ2023年度にもシステムを実用化したいとしています。

実験に協力した車椅子を利用している男性からは「こうした人工衛星と連動した位置情報のスマホのアプリがあれば気軽に外出を車椅子でもしやすくなるので、早期に実用化されてほしいです」と要望がありました。

今回実証実験を参加した宇宙ビジネスを手掛ける会社の社長は「実験は成功だったので今後さらに幅広い分野での位置情報活動を浸透させていきたい」と話していました。

参考:星の位置情報使った実証実験 障害者の居場所特定 大分市 NHK NEWS WEB(2022年)

宇宙と障害者。

欧州宇宙機関 

地球上のありきたりの日常生活から脱出したい。そう考えているヨーロッパ人にとって、稀な機会になる。欧州宇宙機関(ESA)が、宇宙飛行士のより一層の多様性を掲げて、十数年ぶりに新規募集しています。

目下、ESAが国際宇宙ステーションへ送り込む準備をしている宇宙飛行士7人のうち、女性はイタリア人で43歳のサマンサ・クリストフォレッティ1人だけです。ESAは現在、20人余りの新たな宇宙飛行士の募集枠に女性の募集をかけています。さらに、障がい者も宇宙に行けるプロジェクトを開始しました。Parastronaut Feasibility Project(パラストロノート=実現可能性計画)と呼ばれるプロジェクトです。

「宇宙飛行士になるためにスーパーマンやスーパーウーマンである必然さはない」、こうESAの人材採用責任者は言います。「沢山の人にできる限り応募してもらいたい。ただし最終的には、きわめて特定の候補者を求めている」

目標は、4人〜6人くらいの宇宙飛行士と、比較的短期の宇宙飛行に参加できる20人程度の予備飛行士を選びます。障がい者の新人は、まずは20人程度の予備飛行士のグループに参加し、障がい者が宇宙に行くにはどんな過程を踏むのがが必要かをESAと一緒に見つけ出すことに取り組みます。

逆説的ですが、人類にとって宇宙で生活することの過酷さが、障がい者に宇宙飛行士になれる道を拓ける要因になっている、と彼女は話します。「宇宙旅行では、誰もが無重力の前では障がいを持つことになる」と彼女は指摘します。その解決策が「まさにテクノロジー」です。

現在、下肢切断の障がいを抱える人や、足の長さに左右で決定的な違いがある人、特別背の低い人にも宇宙飛行士への道を拓いていますが、プログラムの幅をもっと広げることが望まれています。

参考:障がい者が宇宙に行く道を探る欧州宇宙機関 朝日新聞GLOBE(2022年)

他にもJAXA宇宙開発株式会社など、障害者でも宇宙飛行士など宇宙に携われる会社での障がい者採用が、日本のみならず世界でも始まっています。

ご興味あればリンク先からご覧下さい。

宇宙と口腔ケア

みんなで作ったスプレー、宇宙に飛び立て-。新潟県阿賀野市の障害者就労支援施設「あおぞらソラシード」で製造する口腔ケアスプレーが、国際宇宙ステーション(ISS)で使う虫歯予防の生活用品の候補に公募で選ばれた。日本人宇宙飛行士へのアンケートでは「爽快感があって良い」と評価が高く、関係者からは喜びと期待の声が上がる。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)や関係者によると、今後安全性などを総合的に評価し、6月ごろにISSへの搭載の可否を決定。認められれば2022年ごろに宇宙に向けて打ち上げられる。

「利用者、スタッフ一同とても喜び、モチベーションが上がっている。宇宙で使う商品の大事な現場を任されているということが、利用者たちの自信と誇りになっている」。同施設などを運営する特定NPO法人「あおぞら」(新潟市江南区)の理事長は喜びをにじませる。

同施設では自社製品のほか、全国の他社ブランドの化粧品や芳香ミストなどを多く手掛けている。

候補に選ばれた口腔ケアスプレーは、ベンチャー企業「トライフ」(横浜市)が販売する「オーラルピース」で、植物由来の成分でできているため「飲み込める口腔消毒剤」として使えるのが特徴だ。九州大などと産学連携で開発した。宇宙空間は水が貴重な上、従来の歯磨き剤は吐き出さずに飲み込むと、腸内細菌に悪影響を与える恐れがある。さらに宇宙飛行士は実験などに追われて多忙で「(ノズルを一押しすれば)口の中をきれいにできるスプレーはとても便利」(同社の社長)だといい、こうした点などが評価されたとみられる。

引用:口腔ケアスプレー 宇宙に飛び立て 新潟日報モア(2021年)

この障害者施設の口腔ケアスプレーが宇宙で使われたら夢の様な気持ちですね。この壮大なプロジェクトが実現出来ます様に。

宇宙と障害者施設

この施設は、パラスポーツを作った、中村裕博士が立ち上げた施設で、この施設のある大分県が宇宙港になるので、開発事業に参入する様です。

参考:誰もが能力を生かすには?— 社会福祉法人太陽の家 BIGLOBEニュース(2022年)

宇宙は遠くの存在に感じていましたが、

最初は別の観点から記事化しようとしていた、この宇宙の話。色々アドバイス頂いて検索していく内に、実は障害者と宇宙は身近な事に気付きました。

身体障害者の方でも宇宙に行ける時代が今後来るなんて、障害者の私達にとって、夢の憧れの舞台ですね。宇宙飛行士の訓練は大変だという事は知っていますが、この先の未来に、障害があっても宇宙飛行士になって、宇宙に行けた、そんな未来が来るのを記事を書いた者として楽しみに待ちます。

関連記事

アジア初の水平型“宇宙港”となる大分県/新シティプロモーション「宇宙ノオンセン県オオイタ」を発表 PR TIMES(2021年)

月面で新鮮なステーキ食べたい…「夢の宇宙食」日本で開発中 読売新聞(2021年)

「宇宙化粧品」2022年春に世界同時発売。21世紀のグリーンテクノロジー・宇宙技術を採用 PR TIMES(2022年) 

noteでも書いています。よければ読んでください。

→HOME

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。