『港に灯がともる』。阪神・淡路大震災発生から30年を節目に制作・公開される映画。

港に灯がともる

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

1995年1月17日に、阪神・淡路大震災が発生しました。

あれから29年が経ちましたが、2024年は元旦の1月1日に、能登半島地震が発生し、その後も関東地方を中心に、震度5の地震が多発的に起きていて、この記事を書いている時、もうすぐ元旦から3ヵ月だというのに、自然災害を多くて、落ち着かない日が続いているなと感じています。

私はこの約3ヵ月間、このAKARIの記事や、noteに災害関連の記事を多く執筆して来て、自然災害と、災害が起きた時どうすれば?という、テーマに向き合って来ました。

来年は阪神・淡路大震災から30年という、1つの節目と言える年を迎えます。

その1月にある映画の公開が控えています。

俳優の富田望生さんが映画初主演、安達もじり氏が監督を務める『港に灯がともる』の制作が決定しました。阪神・淡路大震災から30年の節目となる、2025年1月の公開を目指します。福島県いわき市出身の富田さんは、東日本大震災をきっかけに生まれ育った故郷・福島を離れた経験を持ちます。

2013年から2025年、高校卒業から12年間に及ぶ主人公・灯が人生を模索する日々を、神戸の喧騒を舞台に繊細なタッチで描いていくオリジナルストーリーとなる本作は、阪神・淡路大震災の年に兵庫県神戸市で生まれた1人の女性とその家族の物語が紡がれます。

阪神・淡路大震災から30年となる2025年。「神戸を舞台に」「心のケアをテーマに」した神戸発の製作・公開の映画となります。NHKのドラマとして制作され、2021年に公開した映画[心の傷を癒すということ 劇場版]の製作チームが中心となって、人の心の壁に向き合い、困難な時代を生きる人々に優しく“支え合う”作品を神戸から世界へと発信していくプロジェクトとして2022年末より準備を開始しました。

制作は、関西に縁のある有志が集合し、神戸を本拠地として2023年に発足した映像制作会社、ミナトスタジオです。

今回はこの映画についてと、能登半島地震を経験した後の、兵庫県の災害について考える催しを2つ紹介したいと思います。

あらすじ

主人公は、阪神淡路大震災の1か月後に神戸市・長田で生まれた在日韓国人三世の金子灯(あかり)。家族は震災後、長田を離れて仮設住宅に移り、その後復興住宅で暮らす。震災で家も仕事も失った家族の生活は荒廃していく。

幼い頃から家族との確執を抱え、家を飛び出すことばかり考えてきた灯。なぜこの家族に生まれてきたのか。家族と私、国籍と私――双極性障害を発症し、回復を目指していく中で希望を探し続ける日々。

時を経て障害との付き合い方が分かってきた灯は、新しい職場で長田区にある丸五市場の再開発計画と関わることに。コロナ禍を経て、様々な人々と出会い、支えられ、心を通わせ、家族とも向き合い、長い時間をかけて、人生にかすかな光を見出していく。

引用:富田望生、初主演映画『港に灯がともる』製作 震災の年に神戸で生まれた女性の“心の復興”の物語 cinemacafe.net(2024年)

ここからは能登半島での足湯ボランティアと、防災について学ぶ、兵庫県の2つの催しを紹介します。

2024年1月、

2024年1月1日に発生した能登半島地震の被災地で、神戸大学〔学生震災救援隊〕のメンバーが足湯のボランティアをスタートしました。2007年に能登半島で発生した地震時に足湯をスタートさせた〔学生震災救援隊〕は、その後も代々のメンバーが各地で被災者の身体を足湯で温め、心を癒やしてきました。活動の原点とも言うべき能登半島で、今回も被災者たちの話に耳を傾け、学生自身にできることを見つめ直しました。

〔学生震災救援隊〕は阪神・淡路大震災が発生した直後の1995年1月に発足しました。神戸だけでなく、その後に発生した災害被災地にも足を運び、ボランティア活動に励んできました。2007年に発生した能登半島地震では、兵庫県神戸市兵庫区にある「被災地NGO恊働センター」のサポートを受けて新潟県の学生などと一緒に【中越・KOBE足湯隊】として避難所などに出向き、初めて足湯を行いました。

その後も、先輩から後輩へと引き継ぎ、東日本大震災や各水害被災地などで足湯を行ってきた救援隊ですが、コロナ禍で活動が困難になって、いったんノウハウの伝承は途絶えましたが、2007年の時に大学院生として足湯ボランティアをした藤室玲治さんが特任准教授を務める福島大学の学生に教わり直して、2023年から東北で〔学生震災救援隊〕の活動を再開していました。

今回の能登半島地震では元日夜からミーティングを開始し、発生直後からサポートを続けている「被災地NGO恊働センター」などのコーディネートで、藤室さんと学生8人が2024年1月20、21日に被災地入りをしました。

「まさか元日に地震が発生するとは思いませんでした」。

石川県七尾市にある中島小学校避難所では、避難している女性は足を湯に浸し、兵庫大学の2年生の男性Aさんに手をもまれながら話し始めました。

女性は能登半島地震が発生した後の20日間で体重が5kgも落ち、普段から寒さを感じやすくなったといいます。自衛隊が屋外に風呂を提供していますが、「湯冷めするんじゃないかと思って、お風呂にほとんど入っていなくて。なのでせめて足湯なら入りたいなあと思って」。

ただ、会話はほとんど続きません。「おうちは大丈夫でしたか?」。男性Aさんから話を切り出しました。

「自宅は駄目になりました。リフォームしようと言っていましたが、壁は落ちるし、ガラスは割れるし。それは、酷い有様でした」。

男性Aさんにとっては初めての足湯ボランティア参加でした。「被害状況を聞いて良かったのか?」。女性を見送りながら悩んでいると、戻ってきた女性が「はい、ありがとう」と男性Aさんの手のひらに金平糖を乗せてくれました。

参考:被災者のつぶやき、能登支援に生かせ 神戸大の学生救援隊、原点の地で足湯ボランティア 神戸新聞NEXT(2024年)

2024年2月、

ゲームやクイズを楽しみながら防災を学習する子ども向けイベント《イザ!美かえる大キャラバン》が、兵庫県神戸市中央区にあるJICA関西、人と防災未来センターを会場に開催しました。親子連れが高校や企業などのブースを回り、災害時に役立つ知識を勉強しました。

JICA関西や県立美術館などの共催したこのイベントは、地域の防災力向上を目的に、2024年d15回目の開催となります。イベント名は、県立美術館の屋上にあるカエルのオブジェ「美かえる」にちなんで付けられています。

今回は防災教育などに励む兵庫県内外の団体が24のブースを構え、専門分野を活かした体験イベントを開催しました。防災を学習するために南米やアフリカから来日した研修員と交流できるJICA関西などのブースでは、研修員が「世界津波の日は毎年いつ?」などのクイズを英語で出題しました。

高校生が出展したコーナーも設けられました。神戸市立科学技術高校都市工学科の生徒たちは、自作の模型を使用しながら水害を予防するメカニズムを解説しました。参加者は砂防ダムの効果に耳を傾けていました。

参考:災害の備え、親子で学ぶ 県内外から24ブース出展、クイズやゲーム楽しむ 海外の研修員と交流も 神戸 神戸新聞NEXT(2024年)

家族とイベントを訪れた東須磨小4年生の児童は「防災グッズに関して海外の人と英語で話せたのが面白かったです」と笑顔を見せました。

2024年1月17日は、

6434人が亡くなった阪神・淡路大震災が発生した1995年1月17日から29年。最大震度7を観測した神戸市では市民たちが追悼会場に足を運んで、犠牲者を悼みました。

犠牲者の名前を刻んだ銘板がある兵庫県神戸市中央区にある公園「東遊園地」には冷え込んだ夜空の下、多くの市民らが集まりました。地震発生時刻の1月17日午前5時46分の時報と共に黙祷し、周囲は静寂に包まれました。

竹や紙の灯籠で作られたのは「1995 ともに 1.17」の文字。元旦には能登半島地震の被災者に寄り添い、「ともに助け合おう」「一人ではない」といった想いが込められました。震災の経験を活かしていく活動が求められます。

公園内には能登半島地震の被災者に向けて市民がメッセージを書き込む幕が設置されました。

力強い文字で「共に生きよう」と綴ったのは、兵庫県明石市から訪れた小学校教諭の男性Bさんで、震災後に生まれたことで、当時の記憶はありません。それでも「子ども達に震災の教訓を伝えたい」と5年前から追悼会場に足を運びました。「能登半島地震の被災地を勇気づけるため、少しでも力になれたら」と語りました。

この記事を書いていくに当たって調べていくと、阪神・淡路大震災が題材の映画の主演の富田さんは小学5年生の時、東日本大震災で被災したと書いてありました。

その後ご家族で東京に移り住み、翌年の12年から芸能活動を始め、俳優さんとしてその後多くの作品に出演なさっています。

阪神・淡路大震災も東日本大震災も10年以上経ち、赤ちゃんだった子も13歳から29歳になっています。それだけ月日が経ちました。

最近は被災した経験を持つ方が、災害関連のドラマや映画に出演や主演に起用されるケースも増えてきました。

この映画も2024年3月21日から撮影が始まり、被災経験の持つ富田さんだからこそ出せる葛藤や怒り、悲しみなど、あらゆる感情を表現できるのではないか?と思っています。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。