「壁ドン」教育。〜若者の恋愛離れだと言われている今、そういう教育は必要?若者が恋愛しないワケ〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

先日の2022年4月上旬に、「壁ドン教育を広めよう」という提言が上がり、賛否両論となりました。2010年代半ばから、若者の恋愛離れが進んでいますが、原因は何なのでしょうか?それには収入や学歴の低さなどからも草食化し、恋愛離れが進んでいる経緯も明らかとなって来ました。

今回はその賛否両論となった壁ドン教育と、若者の恋愛離れの実態についてもお伝えしていきます。

とある教授が、「壁ドン」教育提言。

内閣府の研究会で話題に上がった提案の波紋が拡大しています。恋愛離れが加速する若者の支援策として「壁ドン」を教育に盛り込んでははどうか、というのです。少女漫画やドラマでたまに目にする「壁ドン」。政府のお墨付きで現実世界でも「壁ドン」をする人が増えるということになるのでしょうか?

「『恋愛弱者』にも機会を平等化するために、恋愛への指南が大切かも」

2022年4月7日にあった内閣府の研究会。配布資料でそう表記したのは、メンバーの1人で成蹊大で社会学が専門の教授。人と人の間には「恋愛格差」が起こり、恋愛弱者をサポートする必然さが大事だと懸念した上で、「教育に組みこむ 壁ドン・告白・プロポーズの練習、恋愛ゼミ」と提唱しました。

この内閣府の会合は《人生100年時代の結婚と家族に関する研究会》。2021年5月から11回の会合を繰り返して行って来ました。現在のメンバーは民間シンクタンクの研究員や大学教員ら6人が中心です。未婚の激増、平均初婚年齢の高上、離婚の倍増といった社会の変化の中、それらに対処する課題を明らかにします。教授は恋愛格差を課題と見据えたと話します。

とはいえ、「壁ドン」を若者の草食化している恋愛の教育にするのはどうなのか、というのが疑問符です。「壁ドン」は現実世界で実際にすれば強引な行動ゆえ、嫌悪感を持つ人がいるはずです。ネット上では「学校現場で強制的に壁ドンの練習をさせられるなんてことになったら、見ていられない」「こんなことに無駄に税金使うのやめて欲しい」といった投稿が次々と書き込まれていました。

参考:「壁ドン」教育が「恋愛弱者」を救う? 内閣府の研究会で識者が提案、波紋広がる 東京新聞(2022年)

内閣府男女共同参画局推進課の担当者に尋ねると、「(教授の)個人的見解と提案で、政府の公式見解ではない。恋愛も結婚も、個人の自由な意思決定。報告書は、特定の価値観を押しつける内容にはしない」と何度も繰り返しました。

そもそも壁ドンって?改めて。

男性が女性を壁際(または窓際、柱など)に追い詰めて、手を壁にドンと突き迫る行為、および恋愛漫画等における描写。この用法で2014年に開催されたユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選ばれました。派生として「床ドン」「顎クイ」「股ドン」「蝉ドン」「網トン」などが誕生しました。

若者の恋愛離れの実態

2020年11月、東京大学が若者の恋愛離れ、いわゆる「草食化」の研究結果を発表し話題になった。研究を行ったのは、東京大学大学院特任研究員の女性など。

今回の研究で、交際に興味がない人は平均して収入や学歴が低く、さらに定職についていない人も多いという関連があることがわかってきたという。草食化に収入や学歴が関係している点について、特任研究員の女性は「収入が低ければ低いほど、非正規の方や学歴が低い方ほど、交際相手がいなかったり、異性との交際を望んでいないと答えた人が多かった」と話す。

実際に、男女ともに「恋人」に求める条件の1位は「優しさ・思いやり」で、「一緒にいて楽かどうか」が2位、3位は「性格が合うこと」。一方、「結婚相手」に求める条件は、男性は恋人に求める条件と変わらなかったものの、女性は3位に「経済力」が入っている(出典:タップル誕生)。

引用:収入・学歴が低いほど草食化?「“若い人たちの興味の問題”で片付けられるのに違和感」 男らしさの押し付けは“呪い”か? ABEMA TIMES(2021年)

この様な結果を受けて東京大学大学院特任研究員の女性は、「私たちの研究結果でも、経済状況が顕著に表面化したのが30代以降でした。20代はその先にある結婚というものを意識しないで交差いする人もいると思いますが、30歳を越えて男性が収入や雇用状況を意識した結果、恋愛の先にある結婚まで見えてしまい、逆に結婚へ踏み切れないのではないか」と説明しました。

壁ドン自体がかなり古い。

私は漫画は好きでも最近はあんまり少女漫画も買わないし読まなくなって来たので最近のトレンドは分かりませんが、そもそも壁ドンが出て来たのはかなり前です。他の派生で、肩ズンとかも色々ありましたけど、今多分そういう事をやっている漫画の方が少ないんじゃないかと。

壁ドンが流行語大賞に入ってから数年間、恋愛映画では壁ドンしている場面写真が先行公開されたり、あの頃の映画で共演者の俳優さん同士が壁ドンを撮影してない時にし合って盛り上がったとかいうエピソードを映画の完成披露試写会や初日舞台挨拶とかで、映画撮影の舞台裏の話の時に上がってましたが、コロナ禍だけではなく、今全くそういう話はどこも聞かないですね。

今コロナ禍だから人はマッチングアプリで出逢ったりしていますが、壁ドン教育はそんな時代に逆行して、もう流行語大賞からも8年前ですし流行らないと思います。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。