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映画「コーダ あいのうた」あらすじ
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。
新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。
だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。
悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をしーー。
2014年にフランスで公開された映画「エール」のリメイクとなるのがこの作品です。
コーダ(Children Of Deaf Adults)とは?
コーダとは、ろう者の親を持つ聴者のことである。 1980年代にアメリカで生まれた言葉である。1994年に世界ろう者会議が開催された際に、聴覚障害者とともにその成人した子供たちも集まったことから「コーダ」という概念が広まる契機となった。引用:コーダ (聴者) – Wikipedia
私の身近にもいたコーダの少女
実は、コーダという言葉を知らなかった私ですが、聞こえない両親を持つ少女と知り合うことがありました。
小学5年生の頃、小学3年生の妹は手話クラブに入っていました。そこで出会ったのが、その子で仮名でSちゃんとします。Sちゃんは、最近転校してきたばかりで、はじめてみる顔でした。Sちゃんは健常者で、耳は聞こえてます。
しかし、Sちゃんの両親は、耳の聞こえない聴覚障がい者だったのです。
親同士でも交流するようになったとき、聞こえない両親に代わって通訳をしていたのはSちゃんでした。
身振り手振り、口話も交えて通訳する彼女を見て、子どもながらに「すごいなぁ。」と感じていました。
お仕事の関係で、Sちゃん一家が引っ越すまで交流は続きました。
コーダの苦悩
映画の中で、ルビーは時折、聞こえない家族に対して大声を発したり、聞こえる人間にとっては感情的すぎる表情を見せたりします。聞こえる世界と聞こえない世界を行ったり来たりするコーダは、自分を表現するときにどちらの世界の作法で表現すべきか混乱してしまう、と手話監督の一人、ウェイルズ氏は言いいます。
「コーダとしての課題はありますが、この映画はルビーの物語。コーダの一人ひとりが違う物語をもっているから、私たちはこういった映画を作ることを続けていかなければいけないと思っています。
コーダを語るのが”ひとつの物語”であってはいけない。様々な視点による“違った物語”を作り続けていくことに、映画の意義があると思います。色々な考え方や物の見方をシェアしていくことが、いまの世界に必要なのではないでしょうか」(ウェイルズ氏)
最後に
皆さんは、「コーダ(Children Of Deaf Adults)」とよばれる子どもたちの存在をしっていますか??
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参考サイト
「聞こえない人」を「普通の人」として描く映画が挑戦したこと(此花 わか)
聞こえない親と聞こえる子ども その1 コーダの可能性<研究者インタビュー> – 記事 | NHK ハートネット
耳の聴こえない親を持つ子「CODA」は可哀想なのか。研究者が直面した現実 | ハフポスト
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