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BBCニュースで、トランスジェンダーの役をシスジェンダー(自分の性の自認と生まれたときに割り当てられた性別が一致している人)の自分が演じるのは、間違っていたと発言し、話題になっている。
「間違えだった」と発言
2015年映画「The Danish Girl」(邦題「リリーのすべて」)でトランスジェンダーの役柄を演じた英俳優エディー・レッドメインさんは、「間違い」だったと語った。
21日掲載の英紙サンデー・タイムズのインタビューで発言したのだ。
どんな映画なのか?
画像引用:リリーのすべて インタビュー: エディ・レッドメインが語る、「20世紀の最も素晴らしいラブストーリーの1つ」との出合い
『リリーのすべて』は、デヴィッド・エバーショフの同名小説を原作に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人画家のリリー・エルベが、自身の身体に違和感を覚え、手術を受けるまでを描いた作品です。
初披露された、ヴェネツィア国際映画祭では、監督のトム・フーパーが金獅子賞ほか3部門で候補入りし、クィア獅子賞を受賞しました。アカデミー賞では、エディが主演男優賞にノミネートされ、アリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞を獲得するなど、高評価を得た映画です。
2018年には、スカーレット・ヨハンソン降板
2018年にも似たようなトランスジェンダー役をめぐって、降板する騒動があったのはご存知でしょうか?
2018年に、トランスジェンダー役を降板したのは、スカーレット・ヨハンソンさん。
映画は、『Rub&Tug(原題)』でスカーレットが演じる予定だったキャラクターは、短髪と男装のトランスジェンダーの男性で、もともとは女性だった実在の人物ジーン・マリー・ジル(Jean Marie Gill)。
ダンテ・テックス・ジルという名前で、1970年代のピッツバーグでマフィアと渡り合い、風俗店と売春で帝国を築いた犯罪王として知られている。
この配役にも、トランスジェンダー役は、トランスジェンダーがするべきではと、多くの批判があつまりスカーレットは役から降板することになりました。
エディー・レッドメインさんの発言
「今だったらやらない。当時は最善を尽くしてあの映画を作ったけれども、間違いだったと思う」
「キャスティングに関するいらだちについて、もっと全般的に議論が起きているのは、そもそも多くの人が最初から除外されているからだ」とレッドメインさんは述べ、「いったんすべてを平らに、公平に地ならししなくてはならない。でないと、いつまでたってもこういう議論が続いてしまう」と話した。
レッドメインさんは、トランスジェンダーの役を、シスジェンダー(自分の性の自認と生まれたときに割り当てられた性別が一致している人)が演じるのではなく、今後はトランスジェンダーの俳優が演じてほしいと語っている。
レッドメインさんの発言を受けて、イギリスのトランスジェンダー支援団体は、映像作品でのトランスジェンダーの描写は「飛躍的に進歩」していて、「トランスの役はトランスの俳優が演じるべきだという共通認識となりつつある」とも語っている。
「そうすることによって、私たち(トランスジェンダーの)物語を不要に侮辱的な形で語る可能性も減るばかりか、トランスの俳優がトランスの役を演じるという真実性を通じて、俳優にとっても観客にとっても、物語はもっと有意義な形で語られるようになる」と、同団体は述べた。
「トランスの人を語る物語、トランスの人のための物語が、これからはトランスの俳優によって語られるようになり、出演者にもスタッフにも、より多様な才能が集まるよう、期待を強めている」ともコメントした。
最後に【トランスジェンダーのオリンピック】
これからの映画界でも、LGBTQの俳優や、女優が活躍する時代がやってくることでしょう。
トランスジェンダーの役を、トランスジェンダーが演じることはいいことだと思います。シスジェンダーにはない、トランスジェンダーとしての背景がその俳優にはあるからだと、私は思います。
AKARIでも過去にトランスジェンダーのオリンピックについて記事にしています。
是非、一読下さい。
参考サイト
スカーレット・ヨハンソン、賛否両論のトランスジェンダー主役を降板
英俳優レッドメインさん、トランスジェンダー役を演じたのは間違いだったと
エディ・レッドメイン、『リリーのすべて』トランスジェンダー役に後悔 演じたのは「間違いだった」(クランクイン!) – Yahoo!ニュース
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