カンボジア地雷撤去キャンペーン。書き損じはがきの寄付でできる支援 

カンボジア地雷撤去キャンペーン

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

1970〜1991年のカンボジア内戦で大量に埋められた、地雷のあるカンボジア。

内戦が終わった今でも地雷による被害者は絶えません。

それでもカンボジアだけで約1000万個以上と言われている埋設地雷と、これまで4000人超とされる地雷被害者の数は、近年大幅に減少させることができています。

地雷廃絶国際キャンペーン(ICBL)傘下のNGOとともに、カンボジア地雷撤去キャンペーン(CBC)が活動を継続しています。

今回はCBCのこと、CBCが集めている年賀状など書き損じのハガキなどで寄付出来る取り組み、現在カンボジアで行われている支援についてお話ししていきます。

カンボジア地雷撤去キャンペーン(CBC)とは?

1996年に初めて1人でカンボジアを訪問した際に見た地雷被害者の悲惨な姿。それがこの活動を開始するキッカケとなりました。以来「ピースボート」や「学校を作る会」などのツアーに同行しカンボジアを訪問、既存のNGOの活動に参加する中で、地雷問題に特化したNGOの必要性を深く感じました。

1998年5月「カンボジア地雷撤去キャンペーン」という名で地雷撤去被害者救済に特化した活動を1人で立ち上げました。おそらく私が活動を続けていく中で、創立当時1㎡の地雷原をクリアにするのに75セント(約100円)でできることを知り、100円キャンペーンという形で皆さんに知らせしたこと、同じく当時約25ドル(約3000円)で膝から下の義足を作ることができるなど、具体的な数字を提示したことで多くの方が地雷撤去を身近に感じていただけたことが要因ではないかと思います。

画像・引用:一般財団法人 カンボジア地雷撤去キャンペーン

書き損じた年賀状が、カンボジアの地雷撤去の寄付へと繋がるー。

書き損じた年賀状や未使用の切手をカンボジアの地雷撤去の支援に繋げたい―。福岡県福岡市早良区に本部を置く財団法人「カンボジア地雷撤去キャンペーン」(CMC)では、カンボジアにある地雷撤去の費用や地雷被害者サポートなどに賄うべく、未使用のはがきなどの郵送を発信しています。

郵送で寄付を呼びかけているのは、未使用や書き損じしたはがき、未使用である切手(どちらも消印付きのものは不可)、未使用であるテレホンカード、図書カードなどが対象です。

はがき3枚分で1平方mの地雷原を安全に変換出来るので、2012年に寄付をスタートしました。未使用のはがきなどは換金され、地雷撤去をしている団体へ寄付をしたり、地雷被害者の精神的なケアを担うラジオ番組の運営資金などに活用しています。

カンボジアではここ数年、高校進学率も飛躍的に伸び、2022年11月にはカンボジア北西部で現在も地雷が残っているコーントライ村で、生徒の増加に併せ、CMCが2008年に建築した中学校の校舎の増築を行いました。その中学校の校舎の増築費用の一部も賄いました。

参考:書き損じ年賀状や切手など提供を カンボジアの地雷撤去に 福岡のCMCが呼び掛け /山口 毎日新聞(2022年)

2021年度は過去最多だった2020年の1515の個人や団体、学校から約780万円分を上回る、2826の個人や団体、学校から1479万円分が集まり、寄付されました。

地雷はCBCの活動により減っており、年間の地雷被害の発生件数も約80分の1にまで減りました。それでも今でもカンボジアには、数100万個の地雷が埋められているといいます。

送付先

〒812-0002

福岡県福岡市早良区西新1丁目7-10-702

カンボジア地雷撤去キャンペーン 宛

電話

092-833-7575

書き損じのはがきなどは、CBCへ持参か郵送で、個人や団体、学校単位で受け付けています。

カンボジアで地雷が撤去された場所に、サボテン畑をー。

東京都新宿区にあるスタートアップ企業「IOS」が、カンボジアで地雷などの撤去を加速するカンボジア政府機関「カンボジア地雷対策センター」(CMAC)と提携を結び、地雷原跡地でウチワサボテンを栽培する一大プロジェクトに促進しています。

これから数年後には採取されたウチワサボテンの茎や種子をカンボジアで加工し国内外に販売予定です。IOSの社長の男性は「ウチワサボテンの産業化にこぎ着け、カンボジアに雇用を生み出したい」と気持ちを込めます。

「初めてウチワサボテンの栽培計画の話になった時、ユニークなアイデアだと思いました。ウチワサボテンはカンボジアの土地柄に合う作物だと感じます」。

プノンペン中心部に位置するCMACの執務室で2022年11月中旬、IOSの社長の男性を出迎えたヘン・ラタナ長官はそんな期待を込めました。

CMACを主軸にカンボジアでの地雷の撤去が着々と進行していく反面、地雷原跡地の有効に活用する方法が課題に上がっていました。

ウチワサボテンの栽培計画はIOSの社長の男性が知人を介して知り合いとなった愛知県春日井市にある「ブランシェ」代表取締役の男性から、「環境への耐性が強いサボテンだったら、カンボジアでも栽培出来るのではないか?」と発案を聞いたことが転機でした。

サボテン研究の第一人者の中部大学の准教授の男性を外部専門家として配置し、カンボジア西部バタンバン近郊で2022年7月、メキシコ原産のウチワサボテンの栽培をスタートさせました。

ウチワサボテンの栽培地は、CMACが管理する「CDC」というエリアです。現役を引退した地雷除去作業員とその家族のために用意された農地や居住地で総面積は、17.95平方キロメートルです。「CDC」はカンボジア国内外の農業技術の研究・開発にも有効活用されています。メキシコからのウチワサボテンの仕入れでの費用はIOSが全額負担し、CMACのスタッフがウチワサボテンを栽培しています。

ウチワサボテンは乾燥や多雨にさらされても丈夫で、アジアの広範囲で栽培出来ます。

イネの6分の1の水、トウモロコシの4分の1の水で栽培出来ます。

用途は家畜の飼料、食用、化粧品の原材料と多方面で使われています。ウチワサボテンの世界三大生産国の1つであるメキシコでは肉料理の付け合わせに用いられ、サボテン研究の第一人者の中部大学の准教授の男性によると、「ウチワサボテンはぬるぬるして酸っぱくて、赤身肉にもよく合う」と言いました。

参考:地雷原だった土地をサボテン農場に 東京の企業がカンボジアでプロジェクト 東京新聞(2022年)

私がカンボジアに触れた時。

もう11年も前の映画らしいのですが、20代の頃「僕たちは世界を変えることができない。But,we wanna build a school in Cambodia.」という映画を観ました。この映画は今では大活躍の俳優さんが若手時代のまだ無名に近かった時に、多く出演されていました。

映画なのでフィクションではありますが、実際にカンボジアでロケもあり、カンボジアの文化、現地で交流する子ども達、地雷のシーンなどもあって、フィクションなんだけど、リアルさもありノンフィクションの様なテイストもある、そういうリアルとリアルじゃないシーンが入り混じっている、そんな映画でした。

この映画でカンボジアの地雷のことを知りました。映画では地雷の爆破シーンや、地雷被害者の人達も映っていました。それまで何となくでしか知らなかった、地雷の怖さを思い知らされた、映画でもありました。

その映画を知っているからこそ、CBCの活動は素晴らしいと思いました。書き損じのはがきでもいい、それでも寄付に繋がるからー。今は年賀状を書き出している人もいるんじゃないか?という季節。あなたのその1枚がカンボジアの人々の暮らしと安全を守ります。「あ、書くのに失敗した。捨てよう」ではなく、その1枚で助かる命もある。出来ることから始めてみませんか?

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。