夢の音

夢

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私にはある大好きな本があります。
ロックンローラーとして活躍されているAさんの自伝的本です。

この本の中で、著者であるAさんはある不思議な体験について書いています。

その不思議な体験とは、「夢の音」がよく聴こえていた、というもの。

彼は学校で虐められていて、辛い日々を送っていたそうです。

そんな時、たまに「チリンチリン」という鈴の音がどこからともなく聴こえてきたそう。

その鈴の音を聴くたびに、何故か彼は「ああ、僕には輝かしい未来がやってくるはずだ」という予感がしたそうです。

その「夢の音」を信じて、Aさんは辛い毎日を乗り越えていました。

そして、彼は大人になりました。
なんと「その音」の予感の通り、彼には本当に輝かしい眩い日々がやってきたのです。
彼はロックンローラーになって有名になり、今は本当に幸せなキラキラした毎日を過ごしているそうです。

私はその文章を読んだ時、強く共感しました。

実は私にもたまにその「音」が聴こえる事があるのです。

最初に聴いた「夢の音」

初めて「夢の音」を聴いたのは物心ついたばかりの時でした。

当時、私は特性がたくさんあったため、親とも社会ともうまくいっていませんでした。

親も社会も、私の特性に強く困惑し、動揺していたんだと思います。

寂しくて辛い日々を送っていました。
母ともコミュニケーションがうまくとれず、託児所でも先生に怒鳴られてばかり。
毎晩のように、ストレスからか悪夢にうなされていました。

そんな辛い時、たまに「チリンチリン」と、鈴の音がしたのです。
その音を聴いていると、「今は辛くて仕方ないけれど、私は大きくなったらとても輝かしい未来がくるはずだ」と、そんな気持ちになるのです。

神様にそっと告げられたような、そんな気持ちになりました。

私は「チリンチリン」というその音を「夢の音」と名付けました。
そしてその「夢の音」を信じて毎日をなんとか生きていました。

2回目の「夢の音」

2回目にその「夢の音」を聴いたのは中学生の時。

特性のあった私は、やっぱり学校に馴染めず不登校になってしまいました。

友達はテレビのみ。
真っ暗な部屋でよくテレビを観ていました。

その中でも、よく『笑っていいとも!』を観ていました。
真昼間、寂しくテレフォンショッキングを観ていると、またその「チリンチリン」という音は聴こえたのです。

テレビの向こうの眩い芸能人達と不登校の惨めで地味な今の私は全く違うけれど。
私にもきっとこの芸能人達の送っている日々のように輝かしい未来がやって来る。

そう確信できる音。

毎日暗くて辛かったけれど、その「夢の音」が私の希望の光だったのです。

3回目の「夢の音」

3回目にその音を聴いたのは、ある音楽に出逢った時でした。
私はもう19歳になっていました。

障がいによる特性で社会とうまくいかず、私は引きこもる毎日を送っていました。
そんな時、その曲に出逢ったのです。

その曲は歌詞の中でこう訴えています。

「今は辛いけれど、なんだか僕は予感を感じる。
僕には美しい未来が待っているということを。」

その音楽を聴きながら、私は毎日泣いていました。

そして、その曲を聴いていると必ずまたあの「チリンチリン」という音が聴こえてきたのです。

「あなたにも美しい日々がやって来るよ」と神様が告げてくれるようなそんな「夢の音」。

私はその時もとても辛かったけれど、「夢の音」を信じて生きていました。

4回目の「夢の音」

4回目に「夢の音」を聴いたのはここ数年間です。

TANOSHIKAに入り、デザイン、ライティングという楽しくて仕方ないお仕事に出逢いました。
こんな職業が世の中にあるなんて知らなかった。

働いて働いて、そんな日々の中で、たまにまたあの音がするのです。

最近は、AKARIでコメントを頂いた時にその「チリンチリン」という鈴の音は聴こえてきます。

私は緊張してしまってあまり上手に返信が書けないけれど、本当にどの言葉も飛び上がるほど嬉しいのです。

読んでいます。
応援しています。

そう告げてくださる方がいる度に、その音は聴こえてきます。

まだまだ辛いことが多いけれど、「あなたには綺麗で眩い人生が待っているよ」と話しかけられているような音。

私はその音を頼りに今も希望を心に抱いて生きているのです。

希望を持って

その鈴の音はだんだん大きくなってきています。

辛い事が多い人生だったけれど、とても素敵な未来が待っている。
そんな事を確信して、私は希望を持ち生きています。

その音にあぐらをかいてなんの努力もしないのは違うと思っています。
毎日努力したら叶うよ、そう神様に囁かれているような音。

私は夢をたくさん持っている。
叶えたいです。

美しい未来が待っている。
絶対に。

今はまだまだ泣く事も多いです。

でも、今日も「夢の音」を頼りに、微かなその光を頼りに、懸命に歩いています。

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3 件のコメント

  • Piasuさんの記事 たくさん読みました。この記事も大好きです。前に向かって輝いているあなたから元気をもらいます。
    私は、もう集大成を考える年、毎日が静かに穏やかに過ごせればと思っていましたが、あなたの記事を読んで、もっと自分に
    できることを頑張ろうと考えを改めました。元気でいられる限り、いくつになってもきらきらと輝いた自分でありたいとと、
    そう思いました。ありがとうございます。
    Piasuさんも、これから、もっともっと、いろいろな出会いや出来事があるでしょう。でも、あなたは大丈夫。どんな時も
    自分のことをよく知っているから。 どんな自分も受け入れ、好きでいてください。世界にたった一人の自分だから。
    どの記事を読んでも、心に響きます。あなたの心の声だから。 時々、読んでいて胸があつくなることもあります。でも、
    力強く前に向かって歩いているあなたに感動です。     将来のあなたの夢にエールを送ります。
                                             あなたの人生の先輩より

    • 先生、お久しぶりです。
      素敵な言葉たち、ありがとうございます。
      今、こうやってAKARIの上でまた出会えた事、なんだか不思議な気持ちです。

      あれから、10年経ちました。
      色々苦しい事はあったけれど、フリースクールで先生に学んだことたち、どれも私の心にいつまでも刻まれています。
      先生に英語を教えてもらった事、たくさん相談した事。
      色々思い出してたら、なんだか温かい気持ちになって涙が出てきそうになりました。

      先生はいつまでも私の心の恩師です。
      大好きです。

      「手紙」もありがとうございました。

      学校に行けなかった自分はまだ完全には許せてないけれど、先生のような素敵な人に出会えたんだから、きっと何か意味があったんだと思います。

      メッセージ、本当にありがとうございました。

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