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「危険だけど精神安定剤の断薬をしてみた!」うつ病viviの体験談
はじめに
2019年8月医大へ転院しました。
はじめはカウンセリングを受けることが目的でした。
しかし、クリニックからの紹介状を見て処方されている薬の多さに、まずは薬を減らしましょうということに。
カウンセリングを受けるかどうかは、その後になりました。
不本意な断薬にはじめは躊躇していました。
薬を減らすことが不安で全く自信がなく、減らされることが嫌でした。
しかし、そんなviviの気持ちなどにはお構いなく、薬を減らしていくという話は進みました。
主治医は、ただ薬を減らすのではなく、代わりの薬を出してくれました。
その薬とは、「コントミン糖衣錠」
これなら、飲んでもいいといわれました。
コントミン糖衣錠25mg
定型抗精神病薬
主に脳内のドパミンに対して抑制作用をあらわし、幻覚・妄想・不安・緊張・興奮などの症状を改善する薬
これを1日に4回。朝昼夕と寝る前、そして頓服薬としても服用できるように処方され飲むようになりました。
ところが、新型コロナで自粛しテレワークをするようになって、運動不足になり太り始めました。
どうして、こんなに太り始めたのだろうと首をかしげていたら、コントミン糖衣錠には「体重増加」つまり太るかもしれないという副作用があったのです。
「これだ」「これに違いない」
思い切って、この薬コントミン糖衣錠を断薬してみることにしました。
頓服から我慢してみた
一回2錠を1日に数回飲んでいたコントミン糖衣錠の頓服を我慢してみることにしました。
この薬を飲み始めて約8か月。
現在、飲んでいる頓服は2種類。
もう1種類は、リスパダール内用液。
できるかもしれない。
しばらく、これでしのいでみようと思いました。
はじめは不安でした。しかも自己判断による断薬。
離脱症状がでるかもしれない。
その不安からいくつもリスパダール内用液を飲んでいました。
また、離脱症状がでるかもしれないという不安とは別に、viviが抱える「精神的発作」がありました。
頭を抱えて倒れ込む。モヤモヤとしてクーとなって、ウワーとなる。
その発作は説明のしようがないもの。
これを乗り越えることができるだろうか・・。
発作が起きる度、何度もコントミン糖衣錠に手が伸びそうになっていました。
だけど、ぐっとこらえてリスパダール内用液で難を乗り越えました。
そうして、離脱症状がでることなく山を越え、頓服薬としての役割をしていたコントミン糖衣錠を一旦、止めることができました。
朝昼夕を外してみた
そんな調子で更に1週間がたちました。
頓服薬をリスパダール内用液だけにすることに慣れてきたので、次は朝昼夕に1錠ずつ飲んでいたコントミン糖衣錠を外してみることにしました。
これは、意外とすんなり止めることができました。
というのも、1錠のんでもviviには効かないからです。
元々、コントミン糖衣錠は主治医の話によると効き目の優しい薬。
昔からある薬で、よく処方されていたそうなのです。
強い精神安定剤をいくつも飲んでいたviviには効かない薬で、ましてや1錠では全くもって効いている感じのしない薬でした。
ですから、すんなり朝昼夕に1錠ずつ飲んでいたコントミン糖衣錠を外すことができたのだと思います。
寝る前の3錠を外してみた
朝昼夕の1錠を外して2週間。いよいよ終盤。
寝る前のコントミン糖衣錠3錠を外してみることにしました。
寝る前の薬は、あわせて3種類。2種類は睡眠薬です。
不安でした。もしかしたら、眠れないかもしれない。
ここまで離脱症状がでなかったのは、寝る前の3錠があったからかもしれない。
離脱症状というものを経験していたviviにとっては、恐怖さえ感じました。
止まらない吐き気と気持ち悪さ。
酷い吐き気で何も口にできなくなり、横になって休むこともできなかったあの日々。
うつ病の治験を受けるためでした。
その為に強いられた急な「断薬」
精神安定剤が欲しくて欲しくて泣いていた日々。
あの苦しみだけは、もう2度と経験したくはない。
だけど、試してみたかった。
当時のように全てを断薬するのではない。
1種類だけ。飲み始めて約8か月の効き目の優しい薬。これだけ。
離脱症状が出る兆候があったら、断薬することをあきらめればいい。
そんな離脱症状が起きるかもしれないという心配をよそに、外したことでいいことがひとつありました。
睡眠の質の変化
それは、寝る前のコントミン糖衣錠を飲まなかった初日の夜から変化がありました。
viviはこの薬を処方される前から、酷い中途覚醒に悩まされていました。
深夜1時前後に夢から覚め、夢遊病のようにベッドから起き上がり、ふらふらとしながら、コーヒーをいれて部屋に戻り、椅子に座ったり床に座ったりして、うつらうつらと寝ながらタバコを吸ったり、そのタバコを落としたり、トイレで寝たり、冷蔵庫から食べものを物色して食べたり・・よく火事にならなかったと思います。
寝ながらも、なんとか目を覚まそうとしてました。
目を覚ますまで(意識を取り戻すまで)に大体、2時間くらい。
目を覚ましたら、やっとベッドに戻ろうという意思が働きます。
それまでは、そういう意思は働かず、ただうつらうつらして・・。
そんなある日、コントミン糖衣錠を外して2種類の睡眠薬だけを飲んでみたところ、1時間遅い2時過ぎに夢から覚めて、いつものように寝ながら、コーヒーを飲みタバコを吸うという行動をしていたところ・・。
珍しく約30分で目が覚めました。
これは、今までのviviにとってはあり得ないことです。
偶然かもしれないと思いましたが、翌日は酷い中途覚醒はせずに3時頃に夢から覚めて、パッと目が覚めました。その次の日もまた次の日も。
途中で起きても、ちゃんと目が覚めていて意識もはっきりしていて、タバコやコーヒーを飲む習慣は変わりありませんが、飲み終わるとすぐにベッドに戻って寝ることができるようになっていました。
嬉しい兆しではありますが、どうしてかはわかりません。
そこが薬の怖さなのかもしれません。
発作に耐えられず
そんな日々が続いていましたが、先日、耐えられない精神的発作が起きました。
いつものようにリスパダール内用液で、こらえていましたが耐えられず、とうとうコントミン糖衣錠に手が伸びました。
すでにリスパダール内用液0.5mlを4本飲んでいたので、少し遠慮して2錠だけ飲みました。
コントミン糖衣錠はviviにとっては、即効性が感じられないと思っている薬なので、更にあと2錠追加しました。
リスパダール内用液も更に1本飲みました。
そしたら、ようやく落ち着きました。
4錠も飲んでしまったこと後悔してしまいましたが、あれはあれで仕方がありませんでした。
でも、4錠飲まないと効かなかったことが気がかりです。
これから、どうしても必要になった時、次からは1回に4錠飲むことでしょう。
いえ、それ以上飲むかもしれません。
実際、後日4錠を2回たて続けに飲み、計8錠飲みました。
リスパダール内用液を大量に飲むようになった時も、まだ大丈夫まだ大丈夫と増やしてきました。
飲めば飲むほど耐性ができて増えていく。それもまた薬の怖さです。
そして、何よりも怖いのは断薬による禁断症状。
治験を受けるために断薬をしていた頃は、このまま死んでしまうのではないかと思っていました。
ホントに苦しかった・・。
あまりにも酷い離脱症状であったため、治験を受けることをあきらめて、再び薬を処方してもらいました。
飲んだ時、ホッとして涙がでました。
吐き気と気持ち悪さからも解放されました。
viviにとって精神安定剤は、生きていくために必要なもの。
当時から、絶対はずせない欠かせないものになっていたのです。
なのに、太るかもしれないという安易な理由で止めようと決意してしまいました。
それも自己判断で。
主治医にこんなこと話したら、怒られるかもしれない。
見放されるかもしれない。
見放されたら、どうしよう。
だけど、試してみたかった。
おわりに
このままコントミン糖衣錠を飲み続けていたら、副作用でどんどん太るかもしれないと思いこんでから、約1か月がたちました。
体重は1kg減りましたが、また元に戻りました。他に変化はありません。
薬の副作用ではなかったのでしょうか・・。
だけど、太るかもしれない薬だから止めたいという安易な気持ちに変わりありません。
完全ではないけれど、とりあえず薬を減らすという「目的」だけは達成できてよかったと思ってます。
転院するまで飲んでいた5種類の頓服薬を、リスパダール内用液1種類に減らすことができたことはホントに驚きです。
精神安定剤に頼り切って溺れていたあの頃には想像もできなかったことです。
代替薬として処方されたコントミン糖衣錠。
それを勝手に止めてしまいました。
太るかもしれないという安易な理由で。
もうこれ以上太りたくないのです。
太る要因のものは、ひとつずつ消していきたい。
止めるのは、1種類だけ。これだけ・・。ごめんなさい。
ここまで、viviの体験談でした。
皆さんには、処方されている薬を自己判断で止めることはおすすめできません。
どんなお薬であろうとも減薬断薬は、必ず主治医の指導のもと行ってくださいね。
今、何かお薬を止めようとしている方。
主治医に相談していますか?
自己判断ではありませんか?
長く飲んでいる薬だと離脱症状が起きるかもしれません。
離脱症状とは、本当に怖いものなのです。
離脱症状というものを経験しているviviでも、それが怖くて段階的に減らしていきました。
急に止めると多かれ少なかれ、必ず何かの異変がおきます。
自分のことを棚に上げるようですが、断薬は危険が伴います。
安易に自己判断で断薬しないようにしましょうね。
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