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先日、タレントの高橋メアリージュンさんが、『トイレ優先カード(トイレカード)』についてコメントされていました。
女優の高橋メアリージュンがツイッターで、「トイレ優先カード(トイレカード)」の実現に向けて動いている女性のつぶやきをリツイートし「当時、こういうのあれば良いのに…と何度思ったことか」と、カードの実現を願った。高橋は難病指定されている潰瘍性大腸炎であることを公表している。
高橋は、やはり潰瘍性大腸炎を患っている女性が「トイレ優先カード(実現未定)、試作中です」としたツイッターをリツイート。このカードは、行列している公衆トイレなどで順番を待たず、優先的にトイレに入れるようにするもの。
潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜がただれ、粘血便が出たり、下痢や腹痛に見舞われることから、急に便意に見舞われる。公衆トイレが行列の場合、間に合わない可能性もあることから、高橋は「当時、こういうのがあれば良いのに…と何度思ったことか」と、病気が酷かった時の心境を明かした。
高橋さんの他にも、安倍晋三首相も潰瘍性大腸炎が悪化し、一度辞任されています。
わたしも過敏性腸症候群(IBS)を患っていて、常にトイレを必要とする生活をしています。
賛否が分かれる『トイレ優先カード(トイレカード)』
「余裕があれば譲ってあげたいけど他の並んでる人が同じ気持ちかどうかは分からないからやりづらい。」
「きちんと行政が発行したカードがあればいいんじゃない?」
「時間がなくて急いでる人もいるだろうからカード見せて譲ってって言われたらトラブルになりかねない。」
さまざまな意見がある中、やはり反対意見が目立ちました。
反対意見を見ていて多かったのが、「みんな我慢している。」という意見でした。
過敏性腸症候群(IBS)を患っている当事者としてはどうなのか?
皆さんの反対意見は、もっともだと思います。私もトイレに並んでいて、小さい子どもなども並んでいるのを見ると、我慢できるのであればしなきゃなと思います。
しかし、私の場合(IBS)は腹痛がおきると『我慢』が一切できなくなってしまいます。
ほとんどの健康な人は、
トイレに行きたい→トイレ→すっきり。
で終わるルーティーンが、
トイレに行きたい→トイレ→終わったけどまたトイレに行きたい→トイレ→またお腹が痛い→トイレ→まだまだお腹痛い→トイレ…エンドレス。
になるのです。
【過敏性腸症候群についての記事はこちら】
生活のほとんどがトイレのことで占領
急な腹痛が恐怖となり、外出する際は前もって食事をとらない、飲み物も控える。遠出はできなくなり、友人との外食も怖くなってしまう…。
それこそ最悪な場合は、トイレに間に合わず失敗してしまったり、オムツをはいて生活したりすることになります。(恥ずかしい話、トイレに失敗したこともあります。)
このような背景もあって、私が考えることは、トイレ優先カード(トイレカード)を持っているからといって、当たり前のように譲ってほしいということではなく、薬も飲んで、前もって対策もしてるけれど、腹痛がどうしても苦しいので困っている。助けてもらいたい。ということです。
それこそ「ヘルプマークではダメなのか?」という意見もありますが、ヘルプマークも認知度が少しづつ増えはじめ、私自身も最近ヘルプマークを見るようになりましたが、ヘルプマークを知らない。という人も多いのが現実です。
トイレ優先カード(トイレカード)がなくても譲り合えるのが理想ですが、トイレ優先カード(トイレカード)を必要とする人たちの背景にある、苦しいトイレ問題にも目をむけてほしいと感じました。
追記:先日、トイレ優先カードの名称が「トイレカード」変わりました。少しでも多くの方に知ってほしいと思います。
「トイレ優先カード」という名称だと特権的なイメージをもたれてしまうため、「トイレカード」という名に変更しました。譲っていただいた方へその場ですぐお渡しするサンキューカードと共に、現在、引き続き試作中です。#トイレカード pic.twitter.com/boTOSw2fJ6
— ちこ (@chikoshirouma) August 29, 2019
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「我慢して並んでるのはみんな一緒。」
「ヘルプマークじゃだめなの?」
「境界線が難しい… そういう病名がなくても、苦しい人はいるよ」