過敏性腸症候群とつきあって2年~知ってほしい過敏性腸症候群(IBS)という病気その後~

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私がTANOSHIKAに入所したての頃に書いた記事があります。

【知ってほしい過敏性腸症候群(IBS)という病気】

記事を書いたのは、今からちょうど2年前の2019年7月です。当時は、ライターとしてまだまだ未熟で、伝えたいことがあまり書けてないように思いました。

なので、過敏性腸症候群との付き合いも2年目になった今の症状や、過敏性腸症候群について詳しくお伝えしたいと思います。

改めまして「過敏性腸症候群」です

ざっとした説明は過去の記事に書いてありますが、改めて過敏性腸症候群について説明します。

過敏性腸症候群は大腸に腫瘍や炎症など症状の原因となるような病気がないにも関わらず、おなかの調子が悪く痛みが続いたり、便秘や下痢などの症状が数ヵ月以上にわたって続く消化管の機能障害の疾患です。

排便することで楽になる腹痛と、下痢や便秘などの便通異常が主な症状であります。

ストレスが症状を悪化させる要因の1つと考えられています。

過敏性腸症候群は症状によって4つの型に分けられ、「便秘型」「下痢型」、下痢と便秘が同じような頻度で起きる「混合型」、「分類不能型」のタイプがあります。

症状が重症な場合、通勤電車に乗れないなど日常生活に支障を来す場合もあるのです。

参照:過敏性腸症候群(IBS)とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル (doctorsfile.jp)

私の症状は「下痢型」で、ストレスや疲れなどが溜まると、普通の食事をとってもすべて下していました。

診断を受けた当時は、トイレに間に合わないような失敗を数回してしまい、外出するのがすっかり怖くなっていました。どうしても外出するのであれば、食事を取らないようにするしか対処法がありません。

常にトイレの心配をするようになり、遠出もすることも躊躇するようになり、かなりQOLが下がっていた記憶があります。

2年目、現在の症状

2年前よりは、症状はお薬で抑えられるようになりましたが、不意にお腹を下すことはなくなりません。

しかし、下すときはストレスがあるか、睡眠不足などで疲れが溜まっている場合が多いことにも気がつき、食事の量にも左右されることが分かるようになりました。

普段は、ビオフェルミン錠剤と「トランコロン」という腸の動きを穏やかにするお薬を飲むことで、お腹を下すことは少なくなりました。

腸から胃に??

下すことが少なくなり、外食や遠出もできるようになり、好きなものが食べられる喜びをかみしめていたのですが、ここ最近、どうも胃の調子が悪くなってきたのです。

胃もたれと、胃痛が常にあり、食事をとると気分が悪くなるようになってきました。

ただの胃痛かな?と思い、過敏性腸症候群でお世話になっている胃腸科の主治医に相談すると、なんと胃の不調も「過敏性腸症候群」によるものだと言うのです。

主治医の説明によると、「腸と胃は繋がっているから、過敏性腸症候群で腸の動きが悪くなって胃もたれや、胃痛を起こしている。」とのことでした。

IBSの患者さんは健康な人と比較して、胃の痛み・胃もたれ(機能性ディスペプシア)、胸やけ・呑酸(胃食道逆流症)が合併する人は2倍以上多いと推定されます。

引用:過敏性腸症候群(IBS)ガイド|患者さんとご家族のためのガイド|日本消化器病学会ガイドライン (jsge.or.jp)

確かに胃も腸も繋がっている。と納得しましたが、下すことが抑えられるようになったら、こんどは「胃」の不調に悩むことになってしまいました。

しかもとどめは、精神科のお薬がいくつか変更になった為、その副作用で「便秘」が起こるようになったのです。

下すのも辛いけれど、出ないのも辛い。

なので、現在私は「便秘型」の過敏性腸症候群になってしまいました。

今はお薬が少し増えて、整腸剤と緩めの下剤を飲んでいます。

過敏性腸症候群の原因とは?

私のように、症状が良くなったと思ったら、今度は別の症状が出るようになるのが「過敏性腸症候群」です。

過敏性腸症候群が起こる原因は、はっきりとはしていません。しかし、ストレスなどの精神面の原因が大きいようです。

「過敏性腸症候群」の原因とは?

過敏性腸症候群を発症する原因は、いまだ明らかになっていません。しかし、現在までの研究で次の3つのポイントが「過敏性腸症候群」の発生に深く関与していると報告されています。

ストレス…強いストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。

腸の過剰な運動…強いストレスのほか、不規則な生活習慣、暴飲暴食などによっても腸の運動が過剰になります。

腸の知覚過敏…ストレスホルモンや腸内細菌の変化によって、腸が知覚過敏状態を引き起こします。

引用:過敏性腸症候群(下痢・便秘・腹痛)治療はさかきばらクリニック (sakakibara-clinic.com)

過敏性腸症候群になりやすいのは、うつ傾向の人や、20代の女性、30~40代の働き盛り。などストレスにさらされやすい人に多いようです。

潰瘍性大腸炎と過敏性腸症候群の違い

そして、過敏性腸症候群になって、知り合いなどに「過敏性腸症候群になったんだ」と伝えると、すると、「安倍元総理がなったやつ??」と聞かれることが増えました。

たしかに、同じ腸の病気なのと、病名も似ているので間違われやすいのかもしれません。

潰瘍性大腸炎の解説もしたいと思います。

潰瘍性大腸炎とは

大腸の最も内側の粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる炎症性疾患で、難病として指定されています。

特徴的な症状は頻繁に起こる腹痛や激しい下痢で、便には血が混じることが多いです。重症化すると、発熱や頻脈のほか、長期間血便が出ることによる貧血症状などがみられるようになります。

また、栄養の摂取が難しくなることから体重が減少するケースも。さらに、炎症が腸管壁の奥まで進行するとさまざまな腸管合併症が起こります。

参照:潰瘍性大腸炎とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル (doctorsfile.jp)

潰瘍性大腸炎の原因

腸内細菌の働きや自己免疫反応の異常、食生活の変化などが関係していると考えられています。また、家族内での発症も認められているため、遺伝的要因が関与しているとの見方が有力です。世界中の多くの研究者がこの病気の原因を含め、特異な遺伝子の解明に力を注いでいるが、現時点では遺伝に関する明解な回答は得られていません。

潰瘍性大腸炎は遺伝的な原因が大きいかと思われます。

注意すべき点は、過敏性腸症候群から潰瘍性大腸炎になる確率が高くなるという報告があります。過敏性腸症候群と診断されても、便に血がまじる、体重が減るなど気になる点がある場合は、専門医を受診しましょう。

一生一緒の病気

過敏性腸症候群になって2年。まさかこんなに長く治療することになるとは、思いもしませんでした。

主治医からは「長く付き合う病気になる。」とは言われています。

しかし、ずっと調子が悪い訳ではなく、良くなったり、悪くなったりを繰り返してきました。

2年も付き合っていると、少し分かってきた部分もあり、普段からなるべく刺激物は食べない、胃腸が冷えるものばかり食べない、食べ過ぎない。下したときは、出し切れば収まるのでジッと待つ。ストレスや睡眠不足はなるべく避けるなど、ちょっとしたことで予防することができます。

今は、便秘型になってしまったので、また違う対処方法を見つけつつ、無理のないように日常を過ごしています。

最後は、2年前の私の言葉で締めくくりたいと思います。

 

私自身は、最初はちょっとした腹痛から始まりました。

最近、お腹壊しやすいなぁ…ぐらいの認識しかなかったのですが、あまりにも続くので病院に行ってみると病名のつく病気になっていたことにびっくりしました。

たかが下痢・便秘、こういう体質だからと軽く考えがちですが、腹痛や便通異常が続く場合は、専門医を受診しましょう。



参考サイト:

過敏性腸症候群(下痢・便秘・腹痛)治療はさかきばらクリニック (sakakibara-clinic.com)

過敏性腸症候群(IBS)ガイド|患者さんとご家族のためのガイド|日本消化器病学会ガイドライン (jsge.or.jp)

過敏性腸症候群(IBS)とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル (doctorsfile.jp)

潰瘍性大腸炎とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル (doctorsfile.jp)

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。