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こんにちは、りんごいくらです🍎🩸
昨秋、「白血病、治ったよ」と言える日がきました。
完全寛解=治癒 やっとここまで来ました。
いま私がしていること。
それは、これまで大変お世話になった医師や看護師さん、医療者のみなさんへ、報告と感謝のお手紙を書くことです。
でもね、型どおりの「拝啓・敬具」のお礼状がどうしても書けぬ。
あの入院の日々、毎朝の検温、担当医の回診、ナースステーションの光と声、AYA世代患者と病棟散歩、夜中の抗生剤点滴――思い出があふれてさ、感情たっぷりの手紙になってしまう。なみだ垂れるの(´;ω;`)ウッ…
一通書くのに、90分。
思い出しては泣き、書いては止まり、まだ5通。
鈍足ながら想いを込めて書きよるっちゃん
それでも、私は知っています。
手紙は、ちゃんと届くって。
本文は白血病の治療を終えて退院する前のこと、退院後1年、5年、医師との会話を記し、読者へのメッセージを記入しています。
退院前のこと
退院日に向けて、私は担当医師と看護師さんへお手紙を書きました。
「ありがとうございました」と、自分の言葉で。
そして、もうひとつ。
ちょっとわがままもしていたな、20歳と25歳。
サイン色紙を一枚用意して、医療者のみなさんに一言ずつ書いてもらったのです。
いまも大切な宝物☆
「退院おめでとう」
「明るいいくらちゃんがいなくなるの、さみしいな」
「元気でね」
その言葉たちは、退院後のわたしを何度も支えています。
病院を出るとき、私は“患者”を卒業するけれど、
あの日の色紙は、たしかにそこにいた若かった私の証なの。
(;ω;)いまも若いよ30代
退院後1年のこと
ドナー兄から造血幹細胞移植を受けて1年後、私は沖縄県八重山郡波照間島へひとり旅。
海岸で拾った貝殻を葉書に貼りつけて、郵便局から病棟の看護師チーム宛に送りました🏝️🐚💌
「うちのこと覚えとるかなー」と思いながら。
その後、通院の帰りに病棟へ挨拶に行くと、担当看護師さんが言ってくれました。
「あのハガキ、めっちゃ嬉しかったよ〜!みんな喜んで、休憩室のホワイトボードに貼っとるよ〜💌」
退院しても、手紙はちゃんと届いていた。
それを私は、長い病歴のなかで学びました。
2回目移植から5年後
2回目の造血幹細胞移植から5年。32歳。
ドナー兄の職場へいちご狩りへ行きました🍓
そのときの兄妹写真を、当時お世話になった精神科の先生と専門薬剤師さんへ送りました。
骨髄移植を受ける患者には、心のケアとして緩和ケア専門の精神科医がついてくださいます。
投函から2日後の夕方。
先生と薬剤師さんから電話がきました。
「手紙もらったよ。写真もありがとう。元気そうでよかった」
「お兄さんと顔そっくりやね」
ただそれだけの言葉。
でも私は、胸がいっぱいになりました。
先生が教えてくれたこと
緩和ケア専門精神科の先生が、こんなことを教えてくれました。
「患者さんからの手紙はね、医療者にとんでもないパワーを送るんだよ」
緩和ケア看護師の休憩室は静かです。
そこに、退院した患者が元気な姿で現れたり、手紙が届いたりすると、みんな本当にうれしいのだそう。
医師にとってうれしいのは
・生きている報告
・覚えてくれている記憶
・自分の仕事が、誰かの人生になったという実感
患者の手紙は
・医師の人生の肯定
・看護師の職業人生の肯定
・専門職の仕事の意味の肯定
そして、多忙な医療者のバーンアウト(燃え尽き)予防にもつながるそうな。
私は「完全寛解になった人」になっただけじゃない。
「再びありがとうを返しにきた人」に、少し成長しました。
だから、もしよかったら (と追記)
いつも診てくれる先生へ。
支えてくれた看護師さんへ。
一筆箋でも、ハガキでもいい。
今なにをしているか、当時の思い出をちょちょっと記して
「ありがとう」と書いて送るといいな。
マスクの下の、にっこり笑顔が見られるかもしれません ^^)
高価な贈り物はいりません。
たいてい断られます。
でも、あなたの言葉はずぇったい受け取ってもらえます。
お世話になった医療者さんへ。
元気を込めたお手紙を、贈ってみてはいかがでしょう💌
(イノシシお肉を外来医師へお礼を込めてお渡しした山育ちの患者さんがいたよ、と聞いたことがある🐗)
ちゃんちゃん
追記
実はこの文章を書いている途中で、
2回目の移植のときの担当医の先生から、お手紙のお返事をいただきました。
その中に、こんな言葉がありました。
(・u・)✉「いくらさんの近況や写真も含めお手紙で連絡いただけて、本当にありがとう。私も力をいただきました!どうか無理せず、いくらさんのペースで毎日を楽しく過ごしてください。」
“力をいただきました”と書いてくださったこと。
2回目の移植から、もう8年、9年近く経っています。
あの頃の私と、今の私。
時間はたくさん流れたけれど、
こうして言葉が行き来することが、なんだかとても不思議で、うれしくて 。
やっぱり手紙って、すごい。
時間が経っても、人と人をつないでくれる。
こころほっこり ちゃんちゃん
透明なオーロラ色の胃液の話




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