インフルエンザ発症で処方されたゾフルーザを飲んでみた

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以前ほどコロナが騒がれなくなり、街にはマスクを外した方が増えましたね。
息しづらいし、メガネは曇るし、女性はメイクが崩れるし、出来ることならマスクはしたくないですよね。
わたしも「やっと周りの目を気にせず、マスクなしで歩けるー!」と思っていました。

しかし、この時期になると毎年暴れだす、もうひとつのウイルス・・・
そう、『インフルエンザウイルス』。
先日、発症してしまいました・・・

処方された薬『ゾフルーザ』が凄かった!

熱が39度超えのなか、その日1日何をしていたかも覚えていないほど朦朧としながら、病院で診察を受けました。
インフルエンザと診断され、先生から「1回2錠飲んだら楽になる薬を処方しようね。」と言われました。
その時はぼーっとしていたので、食後に1回3日くらいで治るのかな?と思いましたが、1回きりで症状が治まるというのです。

ゾフルーザの特徴 1回の内服で治療が終了

発売からしばらく経っているし、新聞やテレビで報道され、ご存知の方が多いかと思います。
この薬の特徴は、1回飲めば終わりというところです。
つまり薬局で薬をもらい、その場で内服すれば治療終了
食前・食後関係なく服用できるので、とても便利です。
1回きりなので、飲み忘れる可能性は限りなくゼロです。このようなことを考えると、1回の内服で終了することは手軽なうえに周囲にも安心だと言えます。

しかし、発熱から48時間以内に使わないと効果が期待できないことが確認されているので、発症したら
すぐに使うのがポイント。
この薬は細胞内でインフルエンザウイルスが増えてしまった後で使っても意味がないのです。

ゾフルーザがインフルエンザウイルスを抑える仕組み

ゾフルーザは、インフルエンザ感染症の原因となるインフルエンザウイルスが、ヒトなど宿主生物の細胞内でウイルスの遺伝情報をコピーするために不可欠な酵素活性(RNA)を阻害するという仕組みを持つ薬です。
(専門用語では、エンドクレネアーゼ阻害薬と呼ばれています。)

そうすることでウイルスの遺伝子情報のコピーが阻害され、増殖しにくくなる・・・という機能を持ちます。
従来の薬より、ウイルスが減少するスピードが劇的に早く、タミフルに比べて翌日には1/100程に下がります。
体内に残るウイルスが早く消滅することで、他人に移してしまう可能性が減る・・・ということなのですね。

インフルエンザかなと思ったら、すぐに病院へ行って処方してもらいましょう。

ゾフルーザとタミフルの比較

インフルエンザ薬としてよく処方されていたのは「タミフル」ではないでしょうか。
タミフルは、1日2回の内服を5日間行う必要があります。
熱は数日で下がるので、治ったと思って飲まなかったり、飲み忘れたりすることもあるようです。
しかし、決められた用法・用量を守らなければウイルスが十分減少せず、他の人に移してしまう可能性はあります。

ゾフルーザに似た薬で、他に1回で治療が終わる「イナビル」というインフルエンザ薬は既にありました。
この薬は粉末を吸入する薬で、吸入が十分できないと効果を発揮できない可能性もあります。
例えば吸入の際せき込んでしまったり、子供や高齢者で上手に吸えなかったりすると、1回きりなのでやり直しが効きません。
デメリットもある薬だということですね。

ゾフルーザのデメリット・・・自費診療、薬価が高い

このお薬はまだ新しいということもあり、薬の値段が少し割高です。
標準的な用法・用量で比較すると、3割負担でタミフルが816円、リレンザが882円であるのに対し、ゾフルーザは1,436円です。
ぼーっとしていたわたしも、支払いの時にびっくりしたことは覚えています(笑)

またタミフルには最近ジェネリックが発売されており、タミフルの半額ほどになります。
それを考えると、ゾフルーザは3倍程高くなっています。
値段は確かに少し割高ですが、1回の内服で済み、さらに速やかに改善するのであれば、ありがたい薬だと思います。

わたしも翌日はまだ体はだるかったものの、前日までの高熱が嘘のように引いていてびっくりしました!

抗インフルエンザウイルス薬が精神面に影響?

インフルエンザを発症して、薬を投与されたお子さんを持つ親御さんは、もしかしたら気になったことがあるかもしれません。

タミフルを服用した後に、急に走りだしたり、うろうろする行動が報告されているという出来事。
中には、転落等で死亡した例もあるのだとか・・・
これを聞くと、薬を飲ませることに不安な方もいるでしょう。

しかし、これは薬の副作用とは認められないという研究結果が報告されています。
服用した薬はタミフルだったのか、抗インフルエンザウイルス薬を服用していたのか否か、などの調査結果から、薬との因果関係はなく、インフルエンザを発症した時点で誰でも可能性がある、ということです。

薬を飲んだ・飲まなかったは関係なく、発熱して2~3日は注意したほうがいいでしょう。

 

 

 

インフルエンザの予防は風邪と同じ、基本は手洗い・うがいです!
最近はお店に入るとき、アルコール消毒をしない人も増えてたように思います。
それでも発症してしまった場合、薬局でもらった薬は、決められた回数・決められた量を最後まで服用するよう心掛けましょう。
自己判断で服用をやめることは、周りの人にもウイルスを配っているのだということを覚えておきましょう!

どんなに熱が下がろうとも、出勤・出校停止期間は守ってくださいね。

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