文章が苦手なのになぜ?~私がライターを選んだ理由~

カラフルな紙の上にノートとペン

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こんにちは、中村鮮魚店です。
タイトルにもあるように、私は文章を書くのが昔からすっっごく苦手です。
LINEはぶっきらぼう、文章は支離滅裂で箇条書き。
そんな私がライターを志望した理由をお話しさせてください。

不器用でも伝えることの大切さを教えてくれた先生

高校生の時、現代国語の授業で宮沢賢治の『永訣の朝』について
感想文を書く授業がありました。

『永訣の朝』とは
宮沢賢治の最愛の妹である「トシ」の死についての詩
「春と修羅」という詩集に収録されている有名な作品
こちらで無料で見ることができます→(青空文庫)『春と修羅』2011年5月11日

死にゆく妹のトシと、自分の祖父が亡くなる瞬間の光景が重なりました。
ですが、『書き方がわからない!!』

とりあえず何か提出しなければと思い、前後ぐちゃぐちゃで
箇条書きのような稚拙な感想文を提出しました。

次の授業で先生が
「前回の授業で提出してもらった感想文の中に、文章はたどたどいし、まとまってないけど、みんなに聞いてほしい物があるの」
と言って感想文を読み始めました。

冒頭からいきなり主語のないトンチンカンな文章。
『、、!!これ私の感想文だ!』

とても恥ずかしかったのですが、クラスのみんなだれも笑わず、静かに聞いてくれました。

読み終わった先生は、

「文章はまだまだだけど、この子が詩を読んで心から感動したのが伝わったでしょう?」

私は小学生のころから、制作物を廊下に張られたり、認められほめられた経験がなかったので、この出来事は本当にうれしかったです。

恥ずかしかったですが、授業の終わりに
「あの先生、、私の感想、、(紹介してくださって)ありがとうございます」
と、いうと先生はニコッと笑い
「よかったよ!!」と言って次の授業へ向かっていきました。
この経験が‘‘人へ伝えること‘‘
そして、‘‘伝わった時のうれしさ‘‘を知るきっかけになりました。


胸に手を当てる女性

このガヤガヤを伝えたい

そのとき感じた‘‘伝えるうれしさ‘‘は、ずっと心に残り続けましたが、うまく文章にするのは苦手なままでした。
そして私は、いつの間にか‘‘話すこと‘‘で人に伝えるようになっていきました。

そんな中、職場ではよく「中鮮さんってよく話題が尽きないよね」と、言われていました。

障害もあるのでしょうが、頭の中で言葉が洪水のようにあふれていて、常にガヤガヤしている私は、話していい作業の時はラジオのようにペラペラとしゃべっていました。

うるさい自覚はあったので
「すいません。うるさくって^^;」と、同僚に言うと
「いやいや、中鮮さんの話、正直面白いですよ」
そう言ってくれたのが、とてもうれしく感じました。

そして、このガヤガヤを‘‘もっと別の形で人に伝えたい‘‘と少しずつ思うようになりました。

自分なんかに、できるわけない。

その後の就活で『パソコンができないし、ましてや文章なんて、、』と諦めていたTANOSHIKA CREATIVEのライター業。
実は高校生の時から、色々なWEBマガジンを読んでいて、ライター業は憧れていた仕事の一つでした。

ハローワーク職員さんの「せっかくだから、挑戦しなきゃもったいないですよ!」という言葉に背中を押され、『たしかに文章を書く仕事に挑戦させてもらえる機会ってこの先あるか?!ダメ元じゃないか!』と勇気をもらいバンジージャンプを飛ぶような気持ちでTANOSIKA CREATIVEにえいやーー!と、飛び込みました。
あの時職員さんに勇気をもらわなければ、
こうして記事を書かせていただく事も、
みなさんに記事を読んでいただく事もなかったと思います。
人生って不思議です。

一歩、踏み出した先に

あいかわらず、人に見てもらう文章はとても苦手です。

ちょっとした文章でも言葉に悩み、頭を抱えてしまうので、記事の作成にはすごく時間がかかってしまいます。

向いてないのかなと記事を書くたびに思うほど、大変で苦しいときもあるのですが、過去の経験から、こんな気持ちになってがんばった後は、たいてい自分でも驚くようなスキルが身についているのです。

それはまるで山登りのように、あと少し、あと少しと小さな目標を乗り越えて振り返ると、とんでもない景色が広がっている――
そんな感覚に似ています。

時間はかかるでしょうが、
頭の中の‘‘伝えたい事‘‘を形にして、読んでいただいている方のお役に少しでも立ててるようになりたい。
そしていつか、このライター業を通して、散々イジメてきた自分と仲直りがしたい。
そう強く思っています。

指先が触れ合う手と手

終わりに

誰しも生きていれば、壁にぶつかることがあります。
その壁は、登ったり、回り道をしたり、避けたりと、正解は色々あると思います。
もしこれを読んで、一歩踏み出すか悩んでいる方がいたら、
よかったらその一歩、踏み出してみませんか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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