この記事は約 8 分で読むことができます。
いつもAKARIの記事をご覧いただき、ありがとうございます。編集長の島川です。
今回は、広報誌TANOSHIKA TIMESのインタビューで、相談支援事業所TANOSHIKA SUPPORTの所長、林さんに、先日開催し、大盛況のうちに終わった『たのしカーニバル』について、お話を伺いました。
『たのしカーニバル』開催の目的や当日の様子、開催までんの苦労や今後についてなど、様々なお話を伺うことができました。ぜひ最後までお付き合いください!
たのしカーニバルについて
島川:これを読んでいる方に向けて、たのしカーニバルが、どんなことを目指したイベントなのかを、改めて伺ってもいいですか?
相談支援事業所が開所して6年目になって、スタッフ達の人脈も随分広がってきたというところで、改めて、大変お世話になっている皆様方との横の繋がりを大切にさせていただきたい。
そして、私達と直接繋がっている関係事業所の皆様方も、私達が直接繋がっている方じゃなくて、その関係事業所さん同士での横の連携っていうものが、これからの「久留米市の福祉における課題」だと思っていたので、ぜひ横の繋がりを作りたい。
そして、テーマにもあります「支援者が行き交う交差点」を、パーティー形式で実現できたらいいなということで、進めて参りました。
島川:たのしカーニバルを今回開催・参加しての率直な感想や、
感じたことをうかがってもいいですか?
こんなにもたくさんの方に来ていただけるんだ!ということに素直に感動しました。
そして、私達はこんなにたくさんの関係事業所の方とのご縁があって、仕事をさせてもらっているんだなと感じられて、本当に嬉しかったです。
salad:たのしカーニバルを企画した、きっかけのようなものはありましたか?
博多のほうで相談支援事業を展開されている事業所さんから、「コロナ禍以来、3年ぶりに交流会を開催します」ということでお誘いをいただいたので、社長と2人で行ってきました。
その時に凄く感銘を受けたのが、 講演会などのイベントがあるわけでもないのに、230人ほどの関係事業者さんが集まっておられて、すごく楽しく交流されてらっしゃったこと。その様子を見て、「一事業所さんの企画された会でこんなに人が集まるんだ」と、凄く衝撃を受けました。
私は衝撃を受けただけで帰ってきたんですけど、社長は影響されてあって、「ぜひ、あれの久留米版をやってもらいたい」という形でオファーがきて、「じゃあ、できるならやってみましょう!」となったことがきっかけでした。
島川:開催まではどんな様子でしたか?
3月から準備を始めたんですが、一番最初に依頼したのが、ポスターとTシャツでした。
初めてのことだったので、多分、TANOSHIKA SUPPORT単体ではとてもじゃないけど、たのしカーニバルはできていないと思うんですよ。
A型の皆さんのアイデアをいただいて、「こんな凄いことするよ!」って打ち出せたじゃないですか。そこに自分たちの「努力と責任」がついていった、というような感じがあります。「こんな立派なものを作ってもらったからには、やんなきゃ!」「これは大変な船に乗ったぞ」みたいな。
でもやるからには、中途半端にはしないわけですよね。
色んな統計を取っていったり、なるべく時短効率になるように固めていきました。
一つ「来年に活かさないとな」って思ったのは、「役割分担をはっきりしないと、ちょっと窓口がばらついた」っていう事でしたね。
でも、おかげさまで私達も楽しむことができたので、開催に向けて協力していただいた皆さん一人一人に感謝を伝えたいです。
島川:人が集まり過ぎて、急遽会場を変更するなど、大盛況でしたね!
はい。集まり過ぎて驚きました。
初めは100名規模ってチラシに書いてもらってたのに、結果200人ぐらい応募がきて、当日までずっと追加追加という感じで。嬉しい話なんですけど、名簿付け加えたり名札作ったりで、なんだかんだ当日が1番忙しかったかもしれないですね。
島川:たのしカーニバルでは、どんなことを会社としてされましたか?
たくさんの方においでいただくので、「どの人がTANOSHIKAのスタッフであるか」を分かっていただく為にスタッフTシャツを作りたい、という話が企画の段階からあり、A型の方々にデザインのコンペをしていただいたんですよね。
素敵なTシャツを作っていただいて、チーム力のアピールもさせて頂いたと思います。
そして、私達は黒子に徹しようっていう風にお話してたんです。「おもてなし部隊」という意識で、とにかく皆に楽しんでいただけるように。
そうして、初めましての人と、お久しぶりの人を繋げるだとか、そういったところを、楽しみながらスタッフ全員で一緒にやりました。
島川:その中で、どんな交流が生まれましたか?
やはり、私たち相談支援事業もそうですけど、特に訪問系のお仕事の方々、訪問看護さんやヘルパー事業所さんっていうのは、なかなか同じ現場でお会いすることがありません。
特に訪問看護さんは、お1人の利用者さんに対して訪問看護が2人付くことがないっていう事もあって、訪問看護さん同士の繋がりって結構薄いと思っていて。そういったところの横の繋がりもできていました。
あとは、A型さんB型さんや放課後等デイサービスさんで、初めましての人ももちろんいるんだけれども、意外に誰かを通じて繋がってたっていう事の再確認の場ができてて、想像以上に盛り上がっていただいていました。
それと、参加していただいた事業所さんの「アピールタイム」にもなっていたので、久留米市が出してる事業所一覧を見て探すというより、「あの人がここにいるんだ」っていう確認の場にもなっていたと思っています。
島川:参加した方の感想や、反響はどうでしたか?
Googleフォームでアンケートを取らせていただいたんですけど、ほぼほぼ星3つ満点をいただいていました。
「次回もぜひ開催していただきたいです」
「凄く楽しかったけれども、楽しすぎて、マイクでのアナウンスの声とか聞こえなかったのが残念でした。でも、またお願いします」
などといったご感想や、労いの言葉もたくさんいただきましたし、大きな反響をいただいたなと思っています。

運営メンバーの皆さん、ご協力いただき、ありがとうございました!
これからについて
salad:今回のたのしカーニバルは、もっと力強いサポート体制を作るための企画だとお伺いしております。現在の相談支援機関の弱点はありますか?
TANOSIKAサポートは、現在6名に補助員を含めた7名体制ですけれども、 お1人の事業所さんもあります。
そういった、1つの事業所法人の中での支援員・相談員の数が少ない所だと、どうしてもお1人で悩みを抱えなければいけなくなってしまって、結果、潰れてしまう、バーンアウトしてしまうかもしれないというのが、地域の課題としてあります。
相談支援専門員の数がもっともっと増えなければ、障害福祉サービスを利用される方の支えにはなれないという想いがあります。
久留米市はまだまだ相談支援専門員が足りないというところで、今回のたのしカーニバルを見ていただいて、相談支援って、TANOSIKA SUPPORTってこんなにチーム力あるんだ、ここでならやっていけるかなって思ってもらうという、スタッフ募集の意味も入っていたと思います。
salad:弱点を克服するためにはどのような活動が必要になると思いますか?
やはりチームワークが必要だと思いますので、連携とチーム体制を整えることを目標にしています。
TANOSHIKA SUPPORTのスタッフだけではなく、機関支援センターの皆様方、そして制作推進部会の先輩方の知恵をいただきながら、インフォーマルな方達とも繋がっていき、ネットワーク体制を構築することが今後は求められると思います。
今回たのしカーニバルは福祉サービス以外の方にもおいでいただきましたので、次回はもっともっとインフォーマルな分野の方にも広げていけたらな、と思っております。
島川:最後に、これをご覧の福祉関係者の方に向けてメッセージがあれば、よろしくお願いいたします。
改めまして、たのしカーニバルにおいでいただいてありがとうございます!
今回は夏の終わりの開催だったということで、色々な行事と重なり、お見えいただけなかった方などもいらっしゃいます。そういった方々にも、次回開催の際には是非おいでいただきたいと思っています。
私達が仕事の舞台とするこの久留米市、そしてその近郊の町の社会課題に向き合っていくには、私達TANOSHIKAだけの力では足りないと思っていますので、ぜひ手と手を取り合って、これからの障害福祉の課題を一緒に解決しましょう!
色んなアイデアを出して、また新たな取り組みを行い、「久留米、最高だね!」って言われるような社会を作っていきたいと思いますので、どうぞお力をお貸しください。
→HOME







コメントを残す