ONE GO代表の築島さんに広報誌『TANOSHIKA TIMES』のインタビューをしました!

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こちらの記事は、福岡県のイチゴ農家として30年あまおうの生産に携わってこられた築島農園さんと、久留米市の就労継続支援A型事業所TANOSHIKAを営む株式会社SANCYOが合同で設立した『ONE GO』の代表築島さんに、TANOSHIKAの広報誌「TANOSHIKA TIMES」の取材の一環で行ったインタビューです。

これは今から農業の作業を提供しているTANOSHIKA FRAMに入って、いずれはONE GOに入ってお手伝いしたりとか、新しいメンバーさんに向けての広報誌になります。

今回はAKARIのライターsalad、どんよりと晴れている(以下どんはれ)が編集長島川とインタビューしました。ここからはインタビューでのやり取りを掲載していきます。

インタビュー:ONEGOのお仕事について

ONE GO

(島川) ONE GOのお仕事はいつもどんなことされているんですか?

(築島さん) 基本的にはイチゴの生産、販売をします。まずはモノづくりですね。

販売のやり方としては、一部直売とか、市場に出荷するのもあるんですけど、基本的には、「ふるさと納税」がほとんどです。

(島川) そういう販売方法について、最初は戸惑ったりされなかったですか?

(築島さん) ふるさと納税は、今の物部という営業がいますけど、彼と一緒にやっていたんです。今の会社ができる前、このONE GOができる前からやっていました。

2020年のふるさとチョイス様のいちごンキングにて1位を獲得したこともあります。

(島川) 弊社の代表嘉村とは最近お知り合いになったというのでしょうか?

(築島さん) 結構前ですね。嘉村社長とうちの一番下の娘が同級生だったんですよ。

(島川) そうだったんですね(笑)

(築島さん)ONE GOを始めた年にうちに一回「仕事ないですか」って来たんですね。仕事がないことはなかったんですけど、「どういうことをやってくれるのか?」っていうのがわかんないですからね。

(島川)そうですね。わからないですよね。

(築島さん)その頃は嘉村さんは娘と中学校の同級生だと言うことを聞いて、何回かイチゴの定植などの手入れ・管理を頼みました。

今は苗とかも作ってもらっていて、今の時期から8月まで、苗を作るんですけど、その苗が出来上がったら、9月にハウスへの定植の仕事を頼みました。それとかビニール張りとか。あれは人数がいるので、一回来てみてくださいっていう形で、頼みましたね。

(島川)以前お仕事をいただいたことがあったんですね。全然知らなかったので、新鮮です!

ライターからの質問

ONE GO

(どんはれ)お仕事で、これは大変だな。とか苦労するな。って思うところとか、あるんでしょうか?

(築島さん)私の感覚でいえば、仕事というのは大体全て大変だなーと、楽な仕事はないと思っています。基本的に。

(一同) 

(築島さん)だから、もちろん体力的にきついとか、仕事の種類の中では、あるいは心理的にキツイとか、いろんなものがあると思いますよね。

仕事の種類によって、キツさが違っていくだけであって、キツさはなんの仕事でもあると思います。

(島川)特に苦心されているところ、力入れているところはどんなところでしょうか?

(築島さん)そうですね。やっぱり、「いいものを作ろう」と思いますけどね。基本的には、「いいもの」作ればいい値段で売れるし、自分に跳ね返ってきますよね。

(島川)そうですね。特に農業は頑張った分だけ、手間をかけた分だけってところがありますよね。

(どんはれ)阿部さん(FRAMの責任者)へのインタビューで、築島さんのイチゴを生産するのにとても繊細な作業がいる。と伺いました。ONEGOは、築島さんの農園の事業継承みたいになっているので、築島さんのイチゴを作る技術を人に教えていくことになると思うのですが、人に教えるところの難しさを感じたりはしないですか?ここはちゃんとやってほしいなーとか。

(築島さん) ちゃんとやってほしいのは、誰でも考えることで、そういう前提でやっていただきたいという気持ちはありますよね。

繊細な部分でいうと例えば、イチゴとみかんだと、ちょっと扱いが違いますよね。

みかんの場合は皮が厚いでしょ。イチゴの場合は皮が薄いですよね。やっぱそういうのって傷のつき方が違いますでしょ。基本的には青果とはいうのは、パック詰めで売る品物で、傷がついていないものを入れるわけですよね。

なぜかっていうとそこからいろんな痛みが出てくる。傷が入ってくるとそこから当然、果汁が出てくるとか、ありますよね。そうすると、パックの中にイチゴの汁が出てくると。それは商品としてよろしくないですよね。

やっぱり、みなさん、イチゴ買う時、パックの裏をみているでしょ。

なんか変なもの入ってないかどうか。

(どんはれ)そうですね。なるだけいいやつを・・・笑

(築島さん)それだけ、イチゴってのは痛みやすいっていうのを、お客さんがみているっていう可能性もある。ひょっとして腐れが入っているんじゃないかと。確かに、日持ちはしません。

みかんや、りんご、柿、なしとか比べると、違いがわかると思います。

そこらへんが繊細な部分で、そこですよね。日持ちがしないので扱うのに気を使う。

(島川)繊細な作業が求められるのに、鮮度が短いっていうのが難しいですね。

いかに綺麗にたくさんパックを作れるかっていうことですよね?

(築島さん)そうですね。

(島川)そこは大変ですよね。気を使うというか、

(築島さん)それは慣れでしょうけど、それが仕事ですから、基本的に。それができないとうちの仕事はやれないなという話になってきますからね。

(島川)近年は新しいハウスなんてできて、作付け面積が西日本でも1、2位を争うような勢いを感じるんですが、それはどのように感じておられますか?

(築島さん) いやいやいや、そこまでないです(笑)ただ、やっぱり面積が広くなるほど、管理がどうしても難しくなってきますよね。いっぱい人が来ればいいですけど、いないとか、例えば病害虫の発生、早く見つけられないとか。広ければ人の問題が出てきますね。

(島川) 管理が難しそうですね。

新設された加工場と「冷凍あまおう」について

最近、加工場もできましたけど。先ほど見せていただいた「冷凍あまおう」とか、あれはどういう食べ方をしようとか、研究されているんですか?

(築島さん) 基本的には、一般の方には素材として今出しています。溶かしてスムージーにするとか、シェイクにするとか、牛乳と混ぜてね。それはその人の食べ方ですよね。

今のところそれによって何かをこういうふうにやってくださいよって、特別な提案を別にしていないですけど、そこらへんの提案を単純にイチゴジュースにするとか、あとは溶けてジャムにするとか。

そのうち、何らかの提案はしていかなきゃ、いけないでしょうけどね。

(島川) そうやって作ったら美味しそうですね!。提案もできたらすごそうですよね。

(築島さん) うーんその辺がまだ。冷凍イチゴ自体は、できてから2年目ですね。

それが今年、自前で台を仕入れまして、自分のとこで冷凍させることによって、品質管理がやりやすくなって、どういうふうな凍らせ方をしているかはあんまり立ち入れない部分があったのですが、そこも管理ができるようになりました。

(島川) 先ほど拝見しましたけど、とても綺麗でしたね!

(一同)  フフフフ

補足

2020年7月より福岡県久留米市のふるさと納税の寄付返礼品としてONE GOの冷凍あまおうをお求めいただけるようになりました。

可能な限り農薬を抑え、有機肥料を中心に育てたあまおうを美味しさそのままの特殊な冷凍技術で凍らせた「冷凍あまおう」です。ふるさとチョイス様よりお手続きいただけます。

※販売時期によって扱っていない場合があります。

また、インタビュー後にあまおうチーズケーキという商品が開発されました。自家栽培したあまおうをたっぷり使用し、果肉の入ったピューレが溶け出すチーズケーキです。このような商品開発を積極的に行っています。

あまおうチーズケーキ

ONE GOに就職したメンバーについて

(どんはれ) ONE GOに3人就職されたんですよね。就職された方達の働きぶりをみて、築島さんにはどんな感想があるかな?というのが気になっています。雇ってみて、どんなところが頑張っているなーとか、どのような手応えを感じてらっしゃるのかなと。

(築島さん) もちろん3人は頑張っていますよ!実際、イチゴの栽培っていうのは難しいのは難しいですね。来たのが2021年9月からで、それから半年過ぎましたけど、慣れない仕事とか色々あるんで、特に収穫の仕事とかですね。前屈みでやりますから、腰に負担になっています。

(島川) 腰にきますよね。

(築島さん) そういう腰が痛いとか体力的な辺がネックになるところはありました。難しい人もやっている人もいるし、そこはもう、ある面では、みてみないと。でも、頑張ってやっています。

まだ、1年2年では普通の農家やっている人でも、なかなか、栽培に関してはわからんとこもありますけど。

(島川) そうですよね。いきなり100%とはなかなかいないですけど。

(築島さん) イチゴっちゅうのは、年に一回、イチゴを作るには1年半要りますよね。1年半っていうのはどういったことかっちゅうと、収穫しながら、次の作型の苗を作り始める。

だから、同時進行なぶん、非常に難しい部分がありますよね。

(島川) 同時進行で進めていかないと行けないんですね!

(築島さん) 苗床でピン留めとやっていっているんですけど、あれの苗床の仕事をしてきたのも、4月からで、あの苗植えたのも去年の10月からかな。やっとでっかくなりました。

来年のことを考えながら、今、現在進行形のことをやっていく、収穫をやっていく。

1年半かかるっていうのはそういった意味ですね。

(島川) なるほど

(築島さん) 非常に長いですよね。例えば、他の野菜関係で見れば、小松菜とかレタスとか、年に何回かとれますよね。小松菜あたりになると年に5、6回とれますよね。

ワンサイクルのスパンが短いですよね。2、3ヶ月とか、イチゴはそうはいかない。

(島川) そっか、管理がずっといるんですね。

(築島さん) 失敗も許されない。言い方変えれば、取り戻すことができない

(島川) そうですね。そうか、そこ難しいですね。

(築島さん) 難しいから、高いんです。ウハハハ。

 2ヶ月にいっぺんとる野菜、たとえば小松菜は安いでしょ。すぐに復帰できるから。 

 それだけ手間かかっているということですね。

ふるさと納税や外部からの評価について

(島川) 今年、そういえば、ふるさと納税もやっと2回目終わったんですけど、手応えはなんてことないですか。

(築島さん) 手応えですか?去年もう終わりましたけど、去年よりはねぇ。

(島川) 本当ですか?すごいですね。去年もすごかったのに。それより伸びているんですね!

先日拝見したんですけど、農林水産省、農福連携の資料にモデルケースとして掲載されていますね!

(築島さん) なんかされたんですか?知らなかったです(笑)

(島川) 僕は最近社長がいるのを聞いて、知ったんですけど、ご存じなかったんですね(笑)

     農福連携のモデルケースとして、こういうふうに掲載されていますよ!

(築島さん) へー、そうなんですね

(一同)  ハハハハハ

(島川) そのぐらい注目されていて、地域の人材をしっかり活用しているってことですごい、評価してもらっているっていんじゃないかと思います。

今後の目標

(島川) そろそろ最後にしようかと思うですけど、今後の目標や予定だとか、将来像がもし、築島さんの中にあったら聞けたらと思うのですが。

(築島さん) 私の中ですか、ハハハハハ

(島川) 以前社長から、観光農園までやりたいという話も聞いているのですが。

(築島さん) それは社長の考えでしょうから、ハハハハハ

(島川) 築島さんは、また、違うんですか。

(築島さん) まあ、観光農園やったことないですから私

(島川) まあまあそうですよね。

(築島さん) うん、もちろん観光農園っていうイメージがそれはわかるんですけどね。

 悪くはないですけど、社長がやりたいっていうなら、それで、ハハハハ

(島川) お時間もとらせてもあれなんで、一旦、では、この辺りにしとこうと思います!

(築島さん) はい。

(島川) しっかり、お話聞かせていただき、ありがとうございました!

(築島さん) いえいえ、こちらこそ!また、そういうのをSNSで発信したいですね!

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あまおうはこちらのふるさとチョイスからお求めいただけます!発送は12月くらいになります!

「ONEGO」のふるさと納税 お礼の品一覧【ふるさとチョイス】 (furusato-tax.jp)

【2023年12月上旬より順次発送】ギフト配送 福岡県産あまおう EX 約450g×2パック 〈特別栽培〉 – 福岡県岡垣町|ふるさとチョイス – ふるさと納税サイト (furusato-tax.jp)

インタビュー最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ONE GOは毎年TANOSHIKA FRAMと一緒に発展し続けています。

もし嘉村社長の目標である観光農園までできれば、さらに地域の発展や当事者の方の働く場を増やすことにもなります。いつになるかまではわかりませんが、ご期待くださいませ!

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。