OD(過量服薬)を繰り返していた私が、薬を手放せるようになるまでの記録

薬が瓶から溢れている様子

この記事は約 5 分で読むことができます。

皆さんこんにちは☺海音(みお)です。

今回は、私自身が「薬を溜め込んでしまう」「過量服薬(OD)を繰り返してしまう」という時期を乗り越えた体験をお話ししようと思います。

この記事を読んでくださっている方の中には、もしかしたら同じように悩んでいる方もいるかもしれません。
「やめたいのにやめられない」「努力してもまた繰り返してしまう」——そんな苦しさを、私もずっと抱えていました。

でも、少しずつ少しずつ、変わることができました。
この記事が、誰かの希望の灯りになれたらうれしいです。

薬を溜め込むようになったワケ

わたしは何年も前から薬を溜め込むクセがありました。

その理由として、「お薬=お金」という認識があったからです。

わたしは中学生の頃からメンタルクリニックに通ってますが、高校は通信制高校に通いアルバイトをしていたので高校生の時から、今まで親が払ってくれていたクリニック代を自分で払うように言われました。
当初は、自立支援医療の手帳も何もなく、普通通り3割負担で受診、お薬をもらっていたので「心療内科」ということもあり高くて、、、それでもお薬がないと普段通りの生活が出来ないので、お薬のために アルバイトを頑張って病院に通っていました。

それでも体調崩したり、鬱状態が酷く、アルバイトに行けない時期もありお金も無く、病院に通えない時期(=お薬がない状態)もありました。

そして、本来は毎日飲まなきゃいけない処方されたお薬を「どうしても必要なときだけ飲む」という判断を勝手にし始めたのがキッカケです。

テーブルの上にあるお薬とお金

父親の偏見の言動

「精神科は頭がおかしい人が行くところだ」

わたしがメンタルクリニックに行ってることがバレた時に父親に言われた言葉です。

そして、わたしが持っていた(処方された)1か月分のお薬を目の前で全てゴミ箱に捨てられました。
恐ろしかった。それが今でも酷くトラウマです。

そして、メンタルクリニックに行っていることを隠さなきゃ、お薬を隠して守らなきゃ、という生活が始まったのです。

メンタルクリニックの転院

父親のその言動で、近場のメンタルクリニックだったらまたバレるのではないかと怖くなり、転院をすることに決めました。

たくさん調べて、電車で1時間の所です。

そのメンタルクリニックのお医者さんから言われた言葉に衝撃を受けました。
「父親の影響でうつ病になっている」と言われたのです。そして「ここまでよく耐えて生きてきたね」と言われ、大粒の涙が止まりませんでした。
“複雑だけど、救われた”そんな感覚でした💦

薬を溜め込むクセがやめられない

実家を出てから2年。もう親は近くにいないのに、「自分を守るため」「薬は安心材料のひとつ」という理由で、いまだに薬をたくさん溜め込む癖がやめられずにいました。
「薬は守るべき存在だ」という認識が頭から離れなかったのです。

薬はいつでも、どんなときも、そばにある存在でした。
私にとってはまるでお守りのようなものです。

けれど、不安や焦燥感がひどいときには、OD(オーバードーズ/過量服薬)してしまうこともありました。
溜め込んでいるからこそ、それができてしまうのです。
薬は時に味方であり、時に危険な存在にもなります。

それでもこの薬たちは、自分で稼いだお金で買った、私の「頑張りの形」であり「証」でもあります。
誰に何を言われても、手放したくなかったのです。

薬から離れれた理由

わたしが溜め込んでいた薬から離れよう、ODやめようと思った理由は、今回の入院がキッカケです。

「退院後に同じ繰り返しをしたら意味がない」と思い、ものすごく勇気がいることだったけど、入院前に祖母に溜め込んでいた薬全てを預けました。段ボール1箱分ありました😓

そして、その後わたしの気持ちが落ち着いた頃に破棄をしてもらいました。

その後は、きちんと処方された分のお薬しか服薬してません☺

時間は掛かったけど、少しずつ、少しずつ変わることができました。これは私にとって大きな一歩でした。

おわりに

ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
この文章を書きながら、改めて「過去の自分」と向き合う時間になりました。

薬を溜め込んでいたあの頃の私は、ただ「生きるため」に必死でした。
誰にも理解されない孤独の中で、薬だけが唯一の“味方”のように感じていたのだと思います。
でも今振り返ると、あのときの自分にもちゃんと「生きたい」という気持ちがあったんですよね。
それが、少しずつでも変わろうとする力になっていたのだと思います。

変化には時間がかかります。
何度も失敗して、何度も自分を責めてしまうこともあります。
でも、「もう一度やってみよう」と思える瞬間が必ず訪れます。
その一歩が、どんなに小さくても確かに“前に進む力”なんだと、私は今なら言えます。

もし今、過去の私と同じように苦しんでいる人がいたら——
どうか一人で抱え込まないでください。
信頼できる誰かに話すこと、病院に繋がること、それだけでも本当に大きな一歩です。
あなたの存在は、ちゃんと誰かにとって大切で、必要なものです。

薬を手放せたことがゴールではなく、
「自分の心と向き合いながら生きていく」ことが、これからの私のテーマです。
この経験を通して、少しでも誰かの心が軽くなったり、
「自分も大丈夫かもしれない」と思ってもらえたら、本当にうれしいです。

今日も生きている。それだけで、もう十分です☺
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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薬が瓶から溢れている様子

2 件のコメント

  • 海音さん、こんにちは。
    記事、新しく掲載されるのが楽しみで、なかなかコメントできませんが、いつもみています(*´∀`)♪
    海音さんの記事を読んで、自分と同じだ!と思っている人や、励まされたり、どうしたらこのきつい状況から抜け出せるかのヒントもいっぱいで、救われた人もいっぱいいると思います☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
    これからも、応援しています!私も頑張ります!!

    • @chara様
      コメントありがとうございます☺
      charaさん、いつも記事を読んでいただけてすごく嬉しいです💛嬉しいコメントに元気を貰えます!ありがとうございます^^♪
      私は、このAKARIは、私とみんなの「居場所」でありたいと考えています✨
      これからもたくさんの情報発信、記事を書けたらと思っています♬
      お互いゆっくり頑張りましょう
      寒くなってきたので、お体ご自愛下さい💗

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