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こんにちは、金次郎です。
色々な業務が重なってしまいましたので、久しぶりの投稿でございます。
バブル景気崩壊後の不景気に就職活動する事を余儀なくされ、正社員として雇用された人が少なかった「就職氷河期世代」。
派遣や契約社員、下手をするとパートやアルバイトで何とか生活している方が多くおりまして、収入面から十分な年金保険料を払う事が出来ていない世代です。
その氷河期世代の方も、後7〜8年すると定年を迎え年金暮らしになる方が出てきます。
しかし、保険料を満足に払えていない人が多い事から、この世代の方がもらえる年金額が少なくなる事が予想されています。
それで政府が、年金の底上げを実施した事を5月に書きました。
でも、その年金って65歳になれば自動的に貰える訳ではないって事を知っていますか?
今回は、「申請しないともらえない年金」と言うことで記事を書いてみます。
先ずは、自分の年金額を調べて見ましょう
日本年金機構の「ねんきんネット」にアクセスするとオンラインで自分の年金状況を調べられます(利用登録が必要です)。
調べられる項目
・公的年金制度(国民年金・厚生年金保険・船員保険・共済年金)の加入履歴(加入していた制度とその期間)
・国民年金保険料の納付状況
・厚生年金保険の加入記録(会社名、標準報酬月額、標準賞与額)
・船員保険の加入記録(船舶所有者名、標準報酬月額、標準賞与額)
参考元:(日本年金機構)ねんきんネット
自分で調べる以外にも、毎年誕生月には「年金定期便」と言うハガキが日本年金機構から送られて来ます。
そのハガキで、どの時期にはどの種類の年金(国民年金or厚生年金)に何ヶ月加入していたか?と言う「加入記録」を確かめる事ができます。
この「年金定期便」ですが、節目の年(35歳・45歳・59歳)には封書で届きまして、「加入記録」だけではなく、月別状況では「その月の保険料の元となる報酬額(給与額)」、後は「将来もらえる年金見込み額」も確かめる事が出来ます。
参照元:(政府広報オンライン)「ねんきんネット」でいつでも最新の年金記録が確認できます!(2025年6月11日)
障害者になった時にした、障害年金の申請
障害者手帳が交付された時に受けた説明で「障害年金」が受け取れる事を知りまして、それで最初は手帳を持っている「難聴」で申請書を書きました。
耳鼻科で「診断書」を書いてもらい、提出しましたが結果は「不受理」となってしまいました。
理由は、診断書の初診日の項目内容が「不明」と書いてあると言う事だけでした。
その事を、もう一つ受診している精神科の先生に話すと「あなたは、精神でも手帳が取得できるはずだし初診日も分かっているから、今度は私が診断書を書くので、再度申請してみて」と言われましたので、精神で申請し直してみたところ、精神の方では障害年金の申請は受理されました。
単に申請と書きましたが、障害年金の場合は障害の種類や部位によって提出する書類が異なりますので間違えないようにしなくてはいけません。
参考元:(日本年金機構)障害年金の請求手続き等に使用する診断書・関連書類
では、老齢年金の申請ってなに?
65歳になり定年退職後にもらう老齢年金でも、この申請をしないと年金はもらえないのです。
老齢年金をもらう為のステップは、以下の3ステップからなります。
1. 65歳の誕生日3ヶ月前に、日本年金機構から「年金請求書」が送付されて来ます
ので、必要事項を記入して提出します。
2. 提出1〜2ヵ月後に「年金証書・年金決定通知書」が届きます。
3. 更にその1〜2ヵ月後に「年金振込通知書」と言う案内が届きます。
これで、やっと老齢年金の受給申請が完了して、年金の受け取りがスタートします。
ですので、送付された「年金請求書」を書くのが面倒くさいと放置して申請を怠ると、年金機構は
・今は年金を受け取らない「繰り下げ受給」を選んだ
と解釈しますので、年金を受け取る為には、改めて自分で受け取る為の申請をしないといけなくなります。
参考元:(YouTube 厚生労働省チャンネル)「(日本年金機構)老齢年金請求書(事前送付用)の記載方法について」 (2025年03月05日)
終わりに
私が新入社員として働きだした1986年(昭和61年)当時、年金の支給開始年齢は60歳でした。
現在の65歳になったのは、14年後の2000年(平成12年)年に行われた法律改正以降です。
定年年齢も年金の支給開始年齢に連動して引き上げられています。
岸田前首相が、少子高齢化が進んでおり現状のままでは高齢者が増えすぎる事を理由に、退任直前に高齢者の定義を65歳から70歳に引き上げました。
これに呼応する様に、年金機構は直ぐに「年金支給開始年齢70歳(案)」を政府に提出しています。
7月20日は参議院選挙の投票日でしたが、今回の争点はお金はお金でも「消費税」をどうするかでして、年金の話は出ていません。
でも、いずれは支給開始年齢の議論はされるでしょう。
なので、私は60歳を超えて以降は「いつ繰り上げ受給しようか?」と、繰り上げ請求早見表とにらめっこです。
参考元:(日本年金機構)年金の繰上げ受給(2024年8月19日)
私は、昭和37年4月2日以降生まれですので、最大減額率は24%の方が適用されます。
参考元:(日本年金機構)繰上げ請求早見表(昭和37年4月2日以降生まれの方)(pdf形式 1ページ)
また、記事の原稿を書いていた時に仲間から「消えた年金問題」も有りますよねと言われました。
これは、年金機構が出来る前の「旧:社会保険庁時代」に起った事故です。
それまで各種の年金制度ごとに異なる番号で管理していた年金記録を基礎年金番号で統合した際に、様々な理由により古い番号のままで残ってしまった年金記録です。
また、年金記録を紙ベースからオンラインに移行する際にも記録から無くなってしまっている年金があります。
これは、オンライン化する前の個人データ記録の間違いや意図的に消されたデータがそのままコンピュータに残ったためですが、持ち主不明の年金記録5095万件中、判明したのは3419万件でして未だ持ち主が分からない年金記録が1676万件有るそうです。
参考元:(日本年金機構)年金記録問題とは? (2024年2月15日)
と、支給開始年齢がまた上がるかも?とか、私の年金記録は正確に反映されているのかな?など色々問題を抱えた年金ですが、はやいとこ両親の様に楽隠居したいです。
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記事を読ませていただきました。年金の手続きしてから受け取れることをどれだけ知っているでしょうか?何歳から受けとるかは個人の判断になりますが、忘れずに手続きしたいと思います。次の記事も楽しみにしています。
毎度、コメントありがとうございます。
多分ほとんどの方が「申請しないと老齢年金は受け取れない」と言う事を知らないと思います。
60歳を過ぎると、給与を振り込んでいる金融機関から「老齢年金の申請手続きや振り込みも、引き続き当店にお任せ下さい」と言うハガキが来ますが、皆さん内容をどこまで真剣に読んでいるかですね。