「精神科病院」がなくなったイタリアについて思う

イタリアの旗

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皆さんこんにちは。Pinkです。ヒューライツ大阪のサイトの中にある、国際人権ひろば No.109(2013年05月発行号)の記事に、下記のものがありました。それは、以前「note」で「精神科」へ入院したいと思った私という記事を書いた私にとって驚くことでした。

『精神科病院がなくなったイタリアから、何を学べるか』

以上になります。

大阪人間科学大学の、社会福祉学科准教授が書かれた記事は、とても考えさせられるものがありました。

世界一「精神科病床」の多い日本

日本は、世界一精神科の病床が多くあります。現在でも減っては来ているものの、世界の4割の病床が日本にあると言われています。

参照元:(PwC Japanグループ)これからの病院経営を考える 第9回 これからの精神科医療 2023年8月10日

精神科病床」を増やし続けてきたことには、敗戦後の「高度成長期」の影となっている、労働力の確保の優先があり、労働力とならない多様な「疾患」や「障害」のある人々に対して「施設収容」を推進する施策がとられたとのことです。

また、その中でも「精神疾患」については、治安対策として本人の同意によらない強制入院が合法的に推進された歴史があるとのことです。

そんな中、イタリアには「精神科病院」がないということが、あるイタリア映画の上映会の中で、紹介されたことがあります。今回は、イタリアの地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みを、皆さんに紹介できればと思います。

イタリア映画の上映会

2013年2月に、准教授が活動している「NPO精神障害と社会を考える啓発の会」は、ヒューライツ大阪と共催で、「人生、ここにあり!(原題 やればできるさ!)」というイタリア映画の上映会を開催したとのことです。

精神を病みつつ生きる人生の喜怒哀楽を丁寧に織り込みながら、「やればできるさ!(原題)」という可能性を、観る人の心に深く刻む作品の背景にある、イタリア精神医療改革の歴史的経緯と、日本の知られていない現状と課題について、焦点を当てたいと。

参照元:(ヒューライツ大阪)精神科病院がなくなったイタリアから、何を学べるか 2013年05月

映画館の中に並んだ、赤い色の座席

 「精神科病院」がなくなった国イタリア

イタリアには「精神科病院」がないということについて皆さんはどのように思いますか?私自身「うつ病」を持っているので、「精神疾患」を持っている人はどうするのかと疑問に思い、ネットで調べてみると次のことがわかったのでまとめてみました。

  • 地域精神保健センターによる在宅ケアでの密な交流
  • アパートやグループホーム等の設立による患者達の自立支援
  •  医師や看護師等を有した専門機関や福祉機関と自治体が連携した支援
  •  生活費等の金銭問題の支援

など、色々な方向性からの取り組みが行われたことで、患者たちは「地域社会」へと戻っていくことができ、また、「精神科病院」を閉鎖して「地域包括ケアシステム」を構築することで、「精神疾患」のある人々の対応を行っているとのことです。

参照元:(cotree(コトリ―)) イタリアには精神病院が無い|うつ病等の病気を地域で支える「地域ケアシステム」とは更新日 2024年08月23日

それぞれ水色や白、橙や黄色で塗られた壁がカラフルな、イタリアの家並み

最後に

 現在、「うつ病」といった「精神疾患」を持っている私には、とても他人事とは思えないと同時に、「精神科」へ入院したいと思った自分が、いかに安易な考えだったのだろうと思いました。

確かに、どうしようもなくきつい状態が続くと、自分の居場所がないように感じてしまい、今いる場所から逃げたくなることがあると思います。しかし、今回、この記事を読んだことで、もう少し冷静になって考えなければならないことがあると感じました。

関連記事に、「note」に書いた「精神科」へ入院したいと思った私という記事を掲載しているので、もしよかったら読んでみてください!

また、「地域包括ケアシステム」について、ライターメンバーさんが書いた記事を、関連記事に掲載しているので、併せて読んで頂けると、より分かりやすいと思います。宜しくお願い致します。

関連記事

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみてください!

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