水福連携と障害者。〜私たち、カキやバナメイエビを作っています‼︎〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

農福連携という言葉が浸透していますが、実は水産業と連携する「水福連携」という分野でも、障害を抱えている方が関わっている事に気付きました。能登かきではカキ殻から魚漁を作っている、水福連携もある様です。独自のバナメイエビを作っている会社もあります。

今回は私が調べた、障害者の方が作っている、カキやバナメイエビ、乾燥ワカメなどの水福連携についてお伝えします。

七尾市と能登かき。

七尾湾の特産品「能登かき」の養殖作業に関連して、水産業と福祉分野が協力する「水福連携」の動きが全国に拡大しています。

能登かきの養殖や直売などを提供する七尾市中島町塩津の「能登風土」は2020年秋から、七尾市内の障害者福祉施設と連携し、障害を抱える人たちに勤務出来る場を提供しています。中島町では別の業者も2019年から「能登かき」の養殖の取り組みを進行しており、水産業の人手不足解消にも繋がっています。

能登風土のかき養殖部門である「三次水産牡蠣養殖場」では、2020年10月下旬の午後、七尾市の就労継続支援事業所「シフト」の勤務者らが、専用のなたでくっついたカキ貝を一つ一つはがし、大きさごとに「能登かき」を選別。死んだカキを排除し、生産出来る「能登かき」をかごに詰めていました。

同「能登風土」は2020年秋から市内の障害者福祉施設2カ所と提携し、両施設の利用者が午前と午後交互に勤務し、平日の4日ほど作業に訪問します。

「能登風土」代表の男性がカキの養殖作業と障害者福祉分野が連携した事案を知っていたのが始まりで、障害者福祉施設の発展を目指し、行政と企業、事業所を仲介する「ななお・なかのと就労支援センター」を通じて障害者福祉施設を紹介して頂きました。

また、2019年から七尾市の就労継続支援事業所「えもる」に勤務する場を紹介する山口水産では、2020年秋は施設利用者に2019年秋よりも多くの作業を任せています。

このように、施設の方もやりがいある仕事を通じて地域との交流も生まれ、人手確保が必要な企業側もお互いに助かるというウィンウィンの関係を築いています。

参考:水福連携ウィンウィン 能登かき養殖で広がる 中日新聞(2020年)

「水福連携」の取り組みが拡大、能登でかきの魚礁作りも

先ほどの「能登かき」の産地で有名な七尾市中島町で、水産業と福祉分野が連携する「水福連携」の取り組みが拡大しています。

七尾市の就労継続支援事業所「えもる」は、これまでカキの養殖作業の一部のみを担当してきましたが、2021年5月下旬からオフシーズンの作業も開始。豊かな海洋環境の実現を志し、カキの殻を再利用した魚礁作りを開始しました。

七尾市中島町浜田にあるカキ貝の再利用センターで、七尾市の就労継続支援事業所「えもる」の勤務者らが、黙々と山積みになったカキ貝の殻をプラスチック製のかごに黙々詰めていきます。カキの貝殻一個、また一個と外していき…。休憩を挟みながら、手作業で進行しています。

製造するカキの魚礁は、海に沈めることでカキの貝殻に胞子が付着。海藻や海の恵を実のり豊かにする効果があるほか、カキの貝殻の重なりが小魚や微生物の隠れ場や産卵場所になり、生物多様性にも大きな貢献します。もえる支援員の男性は「利用者さんも社会に役に立てていると実感するようで、生き生きしている。やりがいを感じる」と話します。

障害者に勤務地を提供する山口水産にとっても、カキの殻の処分にかかる経費の削減など利点があります。同えもる役員の男性は「資源の再利用につながり、うちの会社として重視するSDGs(持続可能な開発目標)に結び付く活動です」と取り組みの理念を語ります。

参考:能登かき殻で魚礁作り 中島・七尾湾 障害者が保全に力 中日新聞(2021年)

カキ、私牡蠣小屋も未経験で、本物のカキを食べた事なくて。冷えたカキフライでしか知らないので、何とも言えないのですが、きっとこうやって作られたカキは美味しいんでしょうね。

鋸南町とバナメイエビ。

鋸南町下佐久間の農業用ハウスを活用して、同町の株式会社SeasideConsulting(平野祐晟・平野彩代表取締役)によるバナメイエビの養殖が始まった。約20万尾の稚エビの無添加での飼育に成功し、2021年11月下旬に販売開始。今後、エビを活用したハワイ料理「ガーリックシュリンプ」の開発も目指すという。

(中略)

2021年8月にタイから20万尾の稚エビを輸入し、10月に稚エビ槽から本水槽へ移設。死亡も少なく、良好な健康状態で育っていることが確認された。農地転用許可(一時転用)を受けたエビの養殖は、同社によると全国でも事例は見当たらないという。

輸入バナメイエビと差別化し、「Bianca」と名付けた。ちばぎん商店のクラウドファンディング「C-Value」での掲載(11月24日)を機に、活魚で販売を開始する。

同社は、都内で環境改善技術の開発や販売を行う会社を起こした代表の平野夫妻が平成29年に創業。中国科学院海洋研究所(青島)で、バナメイエビの養殖実験と、同研究所と共同で改水質装置の検証を行い、国内でも小規模実験を成功させた。

その後、一定の条件を満たす約20の自治体に相談したところ、職員の丁寧な対応に導かれ同町を本拠地に決めたという。農業ハウスで海産物を養殖するという前例のない発想に「当初、周囲の理解を得るのは難しかった」が、「エビの国内自給率の向上、食の安全、休耕地の改善や雇用創出により、ビジネスで社会課題を改善したい」と強い信念を持って事業と向き合う。

一部の業務を障害者の就労に生かそうとグループホームや就労継続支援B型事業を行う株式会社「Co-GII」を今年1月に設立。水福連携事業としてガーリックシュリンプの開発に着手し、現在入所者を募っている。

引用:農業用ハウスでバナメイエビを養殖 鋸南(千葉県) 房日新聞(2021年)

バナメイエビは好きです。エビチリとかエビマヨにして食べるのが好きです。

米子市と乾燥ワカメ。

関連記事:漁業と障害者の「水福連携」 鳥取のNPOが水産物加工で年800万円の売り上げ 福祉新聞(2015年)

農福連携と障害者。

ここで私が以前書いた農福連携の記事を一緒にご紹介します。

私が水福連携に出会うまで

まず農福連携から入って、この中に植福連携という言葉があり、そこで又調べたら、障害者の方もやっている水福連携という言葉に行き着きました。私はカキとか、バナメイエビも障害者施設で作っている事にとても驚きました。

私が調べた限りではこれらしか記事が出て来なかったのですが、恐らくまだ沢山の障害者の方が関わっている水福連携はあると思います。この記事を書いたものとして、それを見守りたいと思います。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。