この記事は約 6 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、夢を諦めたことはありますか?私は何度もあります。
特に高校生の時、成績を落ちていても、「通訳になりたい」という夢を追いかけ、三者面談で、「貴方には無理ですよ」と言われた時。
通訳になって一緒に仕事をしたい人がいたこと、通訳になる夢を膨らませていたこと、分かってはいたものの「無理」だと言われた時に現実に突き落とされたこと、
どの瞬間も私の人生の一部でもあり、とても悲しい現実でもありました。
あの当時、仲の良い友達はいても、通訳を目指している人はいなかった。一緒に切磋琢磨する人が居なかったことで、心が折れても、「大丈夫だよ」と励ましてくれる人が身近に居なかった。
「同じ進路を希望する人が居ない中で、勉強も自分だけでやるしかなく、夢を叶えることはとても難しい」と痛感しました。
私はいつも張り詰めた心をしている人間ですが、「学生時代、こういう場所があったら、必ずしも夢を諦めなくて良かったのかな?」と思った内容を読みました。
埼玉県の西武線の入間市駅から歩いて10分にある、NPO法人【AIKURU(アイクル)】が運営する『AIKURU FREE BASE(フリーベース)』は、
小さい赤ちゃんの親御さんのサポートを担当する子育て家庭支援センターを夜間に開放し、ガラガラなどのおもちゃが陳列された空間が、毎週金曜の17~21時、思春期の中学生以上が放課後にやって来るのを心待ちにする居場所に様変わりします。
コンセプトは「オスキニドウゾ」で、何をしても、何もしなくてもいい居場所で、学年や学校を超えた子ども達が仲良く、ワイワイしています。
今回は、『AIKURU FREE BASE』を立ち上げた経緯などを紹介します。
『AIKURU FREE BASE』が、開設されたきっかけとは?
![]()
子育て支援センターを運営するNPO法人AIKURUが作った、
中高生以上の若者がゆるっと集まれる場所です。
2021年夏、高校生の
「スイカ割りをしたい!でも場所がない!」が
きっかけでFREEBASEがスタートしました。
2022年4月からは活動日を月1回から毎週金曜日に
増やして活動しています。
公式X(旧Twitter)
https://x.com/aikurufreebase?s=21
公式Instagram
https://www.instagram.com/aikuru_freebase?igsh=cTkzcWxndW5lbDB1
自分の方向性を見失った時
私には中学生の時、尊敬する人がいました。塾で講師をしていた女性で、従姉妹の同級生だったこともあって、「いつか、⚪︎ちゃんが通訳になったら、一緒に働きたいな」と言われました。
自分の中で、英語が中学時代はとてもできたこと、大好きだった尊敬する女性から、「一緒に働こうね」と言って貰えたことで、「⚪︎さんが進学された大学に進学して、一緒に働くんだ!」と夢を抱き続けました。
高校生になって、自分の夢と相反する様に、英語ができなくなりました。片耳難聴の私にとって、リスニングがあることは、成績が落ちる要素の1つになっていました。
それでも、放課後、「通訳になるなら、色んな言語を学びたい」と思い、高校1年生だったと思いますが、友達と学校で別れて、放課後クラブで、英語とは違う言語を学んでいました。
自分の中で英語の成績が中学時代に比べて随分下がっていたこと、リスニングが足を引っ張っていたことで、「通訳、無理かもしれない」と思いながらも、「あの人との夢を叶えるんだ!」としがみついていました。
ですが、高校2年生の時の母も交えた担任の先生との三者面談で、
「貴方、本当に通訳を目指しているの?貴方の成績ではどこにも行けませんよ。そもそも、片耳難聴なのに、どうやって、英語を聞き取るの?普通に、片耳だけで英語を聞き取りながら、日本語を話すことは無理ですよ!」
と、英語が専門だった担任の先生から言われた時、心がピキッと砕けたというか、夢が薄々気付いていたこととはいえ、現実を言われて、描いていたものも一気に崩れ落ちました。
夢が1つ儚く、消え去った瞬間。自分の中で、英語を勉強する意味も見出せなくなりました。
確かに試験科目として英語はその後も出て来ますが、その日を境に、夢として英語を学ぶことはしなくなりました。
人は私が普通に話せることで、左側から話しかけて来ることもよくあります。その時に、「うんうん」と頷いているものの、右側から聞き取れる範囲が狭いことで、聞き取れなかったり、何回も聞き返して、理解できることもある。
日本語でも左側からは聞き取りにくいので、「通訳になることは多分できなかったんだな…」と今では思っています。
『AIKURU FREE BASE』では学年や学校を超えた子ども達が集まる居場所ですが、夢を叶えたい、でも叶えられそうにない。この理想と現実のギャップに悩んでいた私に、こういう居場所があれば、「こういうことが今悩みなんだ」とか、波長が合う人を見つけられたかもしれない。
今は、学校以外にもこういう居場所があることが、本当に羨ましい。
私が子どもの頃にはなかった。
今のWEBライターという仕事にもとても満足していますが、もしかしたら、『AIKURU FREE BASE』が近くにあれば、ただ絶望と挫折をせずに、相談できて、回り道をしながらも通訳になれていたかもしれない。そんな遠い過去に想像した、夢を叶えた自分に会ってみたかったなとも思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す