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こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんはご自分の歯は何本ありますか?
日本人の歯を失う原因の第1位は歯周病(37%)となっていて、歯周病罹患率は15-24歳が20%、25-34歳で30%、35-44歳で40%、45-54歳は50%、そして55歳以上は55-60%というデータもあります。
その他の詳細は、下記のリンクを読んで頂きたいと思います。↓
そんな歯周病ですが、2024年6月に、日本発で、歯周病の治療器が開発されたとの記事を読みました!
17年の歳月をかけて、東北大学発のベンチャー企業【Luke】が「歯周病」を治療する医療機器を開発しました。超音波で振動させながら青いレーザーを照射する「歯周病の治療器」として、2023年に日本で承認された医療機器『ブルーラジカル P-01』です。
歯垢だけでなく、歯周病の原因である細菌を驚きの99.99%死滅させるといいます。一体どんな仕組みなのでしょうか?
今回は、『ブルーラジカル P-01』がどれほど凄い治療機器なのかを、取り上げたいと思います。
『ブルーラジカル P-01』は、どれだけ凄いのか?
画像引用・参考:東北大発のベンチャー開発 世界初「歯周病」治療器 ブルーラジカル P-01と患者行動変容アプリ・ペリミルの販売開始 PR TIMES(2024年)
歯周病の患者さんの数は虫歯とは対照的に、この20年間で右肩上がりに増え続けています。厚生労働省によれば、日本国内の重度の歯周病患者はおよそ1100万人に上ります。
実はこの歯周病は、命に関わる病気に繋がる高リスクがあります。歯周病になると、歯茎の出血で歯周病菌が血管などから全身に運ばれ、骨粗しょう症や糖尿病、動脈硬化、認知症など、色んな病気のリスクを誘発する可能性があります。
『ブルーラジカル P-01』は、患者は歯の周囲を切ったり縫わずに治療できることから、痛みも少ないといいます。
また、歯周病の再発を防止するために患者の行動を促すアプリ《ペリミル》がこの
『ブルーラジカル P-01』とセットになっています。
参考:世界初「歯周病」の治療器販売へ 東北大発のベンチャー企業が約17年かけ開発 テレ朝news(2024年)
【Luke】代表取締役で、東北大学大学院歯学研究科の菅野太郎教授は、
「今、青い光が点きました。肉を開かない状態で歯茎と歯の間の歯周ポケットの中に超音波振動する振動子を入れて、クリーニングしながら殺菌するという治療です。『ブルーラジカル P-01』は、歯周病専用の治療器として初めて認可されたという点がまず画期的だと言えます。機械的に除去しながら殺菌も一緒に行います。しかもそれが1回の治療できるという点が従来なかった歯周病治療の新しい気付きです」
とし、
「殺菌をこういうカタチで一緒に行うことで、まずは歯周病は抜歯や歯周外科が治療となる点では、凄く患者さんにとって大きなメリットで、価値のある治療法だと思います。患者さんは痛い思いをしないで済む、それから歯を失わなくて済むところも画期的だと考えます」
と説明しました。
『ブルーラジカル P-01』は、1回治療を受けると効果は持続しますが、「日頃の歯みがきの習慣があってこそ」と、菅野教授は歯みがきの重要性を主張します。
「日々の生活で、歯に興味を持って頂くという習慣をきちんと作って頂ければ、恐らく歯周病から沢山の方が解放されるのではないかと思いますし、ぜひ『ブルーラジカル P-01』で治療を受けながらより良い暮らしを送って頂ければ嬉しいです」
と述べました。
また、開発に携わった宮城大学学長で、東北大学の佐々木啓一名誉教授は、
「日本はイノベーションが起きづらいですが、私たちはイノベーションを起こそう、歯科医療の面からのイノベーションの歩みを見せていきたいという想いもあり、このプロジェクトもここまで辿り着いたと思います」
と語りました。
歯周病の主な原因
ここでは、歯周病の主な原因を紹介します。
以下に該当する方は歯周病になりやすい、あるいは進行が速い傾向にあるため、普段のケアに気を使ったり、歯科医院を一度受診することを推奨します。
・糖尿病
・歯ぎしり、噛み締め、くいしばり
・喫煙
・不適合な義歯や冠
・ストレス
・不規則な食習慣
・全身疾患(骨粗しょう症、糖尿病、ホルモン異常)
・部分的に歯がない(歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病を部分的に進行する)
・薬の長期服用
・両親が若い時から入れ歯だった
・免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態
・口呼吸をすることが多い
色々変わるのかな?
私は2022年に国民皆歯科健診などを書きましたが、書いたこと自体は2年前だったりしますが、2025年はもしかしたら色んな制度が変わっていく年になるのではないか?と思っています。
その様に思う位、2025年から導入予定とか、開校予定とか、正式承認に向けて議論中とか、2022年〜2023年にかけて、色んな都道府県、国などが動き出しています。
この記事を知ったのは2024年6月上旬で、この記事自体は2024年6月下旬に書いているのですが、『ブルーラジカル P-01』で検索すると、既に導入している病院も検索にかかり、歯科医の間でも、いかに評判の良い、凄い治療機器なのかを裏付けられていると思います。
『ブルーラジカル P-01』が、1回の治療で効果が持続するところも魅力的ですね。
私の父も多分重度の歯周病で、よく仮眠を取りますが、常に口を開けながら寝ていて、母と「あれ、完全に口呼吸だよね」と話しています。
「ドライマウスには、就寝時のマウステープ(口閉じテープ)が良い」と、お医者さんがラジオで話していました。
歯周病は本当に潜在的の患者さんの数も含めて、罹患している人の多い疾患です。それでも歯科医院はあの施術中の音など、やっぱり怖いところでもある。
そんな人にも、1回で効果が持続する『ブルーラジカル P-01』で、「それなら」と思って、歯科医院に足を向く人が増えて、歯周病の患者さんの数も、少しずつ減っていくのではないか?と考えると、とても優れた治療機器だと思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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