「選択的夫婦別姓制度」。1991年から議論されているこの問題、双方の理解得られるか?

この記事は約 6 分で読むことができます。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

この記事の本題は、「選択的夫婦別姓制度」ですが、まずはその説明をしたいと思います。

「選択的夫婦別姓制度」とは、夫婦になりたい時には、結婚後も夫婦が二人とも結婚前の「名字」や「姓」を名乗ることを許可する制度です。

一般的に「選択的夫婦別姓制度」と呼ぶ時がありますが、民法等の法律では、「名字」や「姓」のことを「氏(うじ)」と呼んでいるので、「選択的夫婦別氏制度」と呼ばれる時もあります。

参考:選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について 法務省

2025年でも国会で議論されている「選択的夫婦別姓制度」ですが、今は成立か否決かの結論には至っていません。

今回は、2024年の時の話をメーンに、世論は「選択的夫婦別姓制度」に関して、どう考えているかなどをお知らせしたいと思います。

2024年5月、

カップル

2024年4月5日から4月7日に、日本各地の18歳以上の3129人を対象に調査を実施し、49%に該当する1534人から回答を得ました。

現在の法律の規約では結婚した夫婦は同じ名字を名乗ることになっていますが、別の名字を選択できる「選択的夫婦別姓」に関して質問すると、「賛成」が62%、「反対」が27%になりました。

年代別で振り返ると、60代以下のどの年代も「賛成」が70%台で「反対」を大きく上回った反面、70歳以上は「賛成」が48%、「反対」が40%で、60代以下と70歳以上では傾向が二分割にされました。

「賛成」と回答した人に理由を質問すると、「選択肢が多い方が良いと思う」が56%、「名字が変更されると、生活や仕事で支障がある人もいると感じるから」が18%、「女性が名字を変更するケースが多く、不平等だと思うから」が12%、「自分の名字に愛着がある人もいると感じるから」が10%となりました。

「反対」と回答した人に理由を質問すると、「別の名字に変更すると、家族の一体感や絆が弱まると思うから」が36%、「別の名字に変更すると、子どもに良くない影響を与えると感じるから」が26%、「別の名字に変更すると、周囲の人が混乱すると感じるから」が18%、「旧姓のまま用いられるケースが増加傾向だと思うから」が12%でした。

参考:「選択的夫婦別姓」賛成が62% 反対は27%に NHK世論調査 NHK NEWS  WEB(2024年)

2024年10月、

カップル

2024年9月中旬、東京都港区にある「キャリアデザインセンター」が運営するサイト「女の転職type」の会員で仕事をしている女性426人を対象に、「選択的夫婦別姓」に関連するアンケート調査を行いました。

姓を変更することで仕事上困ることがありますか?と質問すると、「とても困る」「少し困る」と回答した「困る派」が半数を超えるトータル54.3%を占め、「困らない」の26.3%を大きく上回りました。

具体的に困ったケースは、「呼び方を変えて頂く必要があった」(41.3%)、「メールアドレスや名刺変更が大変だった」(33.5%)、「取引先に連絡するのが面倒だった」(24.6%)、「結婚や離婚を企業に知られたくなかった」(21.0%)などの回答が届きました。

参考:選択的夫婦別姓に働く女性「賛成派」の半数以上が「自分は同姓がいい」 読売新聞(2024年)

2024年6月10日、経団連の見解

カップル

経団連は記者会見で初めて、夫婦別姓を認めない現在の制度は、女性の活躍が拡大する中で海外でのビジネスなどに支障が出るなど、企業のビジネス上のリスクになり得るとして懸念し、

政府に対し、早急に「選択的夫婦別姓」の導入に必要な法律の改正を実施する様に要求する提言を総括したことを明らかにしました。

経団連は、

「女性活躍が進み、女性の役職員も着実に増加する中、当事者個人の問題として片づけることのできないビジネス上のリスクとなっています。議論をきちんとして関心の点や問題点を浮かび上がらせて、円滑に対応して頂きたいです」

と説明し、早急に国会での議論を要求しました。

参考:経団連が「選択的夫婦別姓」導入を求める提言 経団連として初 NHK NEWS WEB(2024年)

「選択的夫婦別姓制度」のことに関して、20代、30代の意見とは?

東京知港区にある株式会社トキハナは、全国の20代〜30代の結婚式実施済もしくは実施予定者323名を対象にインターネット調査を行うと、「選択的夫婦別姓」導入で、98.2%の人たちが“結婚することを決断しやすくなる”ということが明らかになりました。

選択的夫婦別姓制度のデータ

調査対象者のおよそ8割が、「『選択的夫婦別姓制度』が導入された時には、選択的夫婦別姓を選びたい」と答え、

「選択的夫婦別姓」を選択したいと回答した方の中で98.2%が「選択的夫婦別姓が結婚の意思決定に影響する」と答えました。

選択的夫婦別姓制度のデータ

画像引用・参考:選択的夫婦別姓によって、20代〜30代の98.2%の人々が“結婚の決断をしやすくなる”ことが判明!総裁選を前に、全国の結婚式実施済&実施予定者323人に緊急調査 PR TIMES(2024年)

「選択的夫婦別姓制度」は、賛成でも反対意見もありませんが、結婚したら同姓がいいなと思っています。

理由は、今の名字で、中学校の時、加害者がいじめを授業の中で生み出す道具にされたから。本当に今、振り返っても、悲しい記憶です。

私の苗字は珍しいかもしれませんし、父は四人兄弟でも上三人は全員姉で、結婚して名字が変わりましたし、今の名字は私には兄弟がいないので、両親と私だけで、

私がいつか結婚したら、この名字を継ぐ人が居なくなる。

それでも、辛かった過去が消えるなら、名字を捨ててでも、相手の名字になりたいと思っています。

1991年から議論なら、30年以上、本当に長い時間が経過していますね。

どう、結論に至るか分かりませんが、賛成の人も反対の人も、双方が納得できる様な結論に至ってくれることを、願っています。

noteでも書いています。よければ読んでください。

→HOME

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、高眼圧症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。