障害者手帳の取得は本当に大丈夫なの?〜体験談も交えながらデメリット、メリットについて考えてみた〜

障害者手帳 メリット デメリット

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こんにちは、どうも、ゆたです。

私が記事を書き始めてから早、5ヶ月が経過しました。

あっという間でしたね。記事を書いて、編集して、を繰り返していく中、あれ?この話してなくない? と気付いたことがあります。

それが障害者手帳のお話です!

実は私は中学生の頃から精神疾患に悩まされていましたが、障害者手帳を取得したのはほんの1年前ほどです。

というのも、大学を卒業後は一般で働いており、そこを退職した後に障害者手帳を取得した形になります。

その後で、現在の記事を書く仕事を始めた形になります。

さてさて、この記事を読んでいる方の中にも障害者手帳に関して、興味を持っている方も多くいらっしゃると思います。

そんな方々が不安に思っているであろうことを体験談も交えて、まとめて解説していこうかなと思います。

障害者手帳所持による色々な恩恵

その前に、AKARIで共にライターをしています、金次郎さんが障害者手帳について一度、記事にしていますので、こちらもチェックしてもらえると嬉しいです!大変参考になると思います!

それでは本編スタート!

障害者手帳について。

障害者手帳

まず、予備知識として、障害者手帳と一言で言っても、その種類はいくつか存在します。

大きく分けて三種類ありますが、その中で更に等級があります。

全てを説明するとかなり時間がかかりますので、簡単な説明とします。

まずは、身体障害者手帳とその等級についてです。

身体障害者手帳の等級は、1級~7級に分類されています。

等級とは障害の程度を計るための目安になるものです。
1級に近づくほど障害の程度が重くなります。

身体障害者手帳の交付について気をつけていただきたいのは、6級以上の認定が対象で、7級単独では交付対象にならないことです。

例えば、障害者手帳を取得しようと病院にて診断を受けてみたとします。
その時、7級のみの場合は取得することができないのです。

ただし、7級の障害が2つ以上ある場合や、等級の異なる障害が重複してある場合には、交付の対象となる場合があります。

さて、身体障害の等級については以上ですが、わかりにくいこともあると思います。

なので、今回は二つの障害を参考例として紹介します。

【視覚障害】 
【1級】
視力の良いほうの眼の視力が0.01以下のもの
【2級】
1. 視力の良いほうの眼の視力が0.02以上0.03以下のもの
2. 視力の良いほうの眼の視力が0.04かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
3. 周辺視野角度(I/4視標による。以下同じ)の総和が左右眼それぞれ80度以下、かつ両眼中心視野角度(I/2視標による。以下同じ)が28度以下のもの
4. 両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下のもの
【3級】
1. 視力の良いほうの眼の視力が0.04以上0.07以下のもの(2級の2に該当するものを除く)
2. 視力の良いほうの眼の視力が0.08かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
3. 周辺視野角度の総和がそれぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度が56度以下のもの
4. 両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下のもの

【肢体不自由】(上肢)
【1級】
1. 両上肢の機能を全廃したもの
2. 両上肢を手関節以上で欠くもの
【2級】
1. 両上肢の機能の著しい障害
2. 両上肢のすべての指を欠くもの
3. 一上肢を上腕の2分の1以上で欠くもの
4. 一上肢の機能を全廃したもの
【3級】
1. 両上肢のおや指及びひとさし指を欠くもの
2. 両上肢のおや指及びひとさし指の機能を全廃したもの
3. 一上肢の機能の著しい障害
4. 一上肢のすべての指を欠くもの
5. 一上肢のすべての指の機能を全廃したもの
このように自身の現在の症状と照らし合わせて等級が分類されています。

少し長い文章でしたが、なんとなくイメージが掴めてきたかなと思います。

次は療育手帳についてです。

療育手帳は主に知的障害者に交付する手帳のようです。

等級は、おおむね重度を表す「A」と重度以外の中軽度を表す「B」に分けられています。

しかし、住んでいる地域によってその制度は大きく異なるのです。

今回はいくつかの都道府県に分けて紹介します。

【東京都】1度(最重度)、2度(重度)、3度(中度)、4度(軽度】
【埼玉県】マルA(最重度)、A(重度)、B(中度)、C(軽度)
【神奈川県】A1(最重度)、A2(重度)、B1(中度)、B2(軽度)
【名古屋市(愛知県)】1度(最重度)、2度(重度)、3度(中度)、4度(軽度)
【札幌市(北海道)】A(最重度、重度)、B(中度)、B-(軽度)

このようになっています。

なので、もし、療育手帳を取得したいと思ったときは先生と相談ののち、お住まいの市役所で相談してみると良いかと思います。

下調べとしては「〇〇県(都道府) 療育手帳」などで検索するとヒットするかと思うので、是非、試してみてください。

続きましては精神障害者手帳についてです。

正式名称は精神障害者保健福祉手帳と言います。

こちらは概ね1級、2級、3級に分かれています。例外もあるにはあるそうですが、今回は大枠を理解してもらうためと、私自身、知らない要素も多くあります。

と言うのも精神障害者保健福祉手帳と一言で言ってもその種類は様々です。

私がなんとなく知っているものでいえば統合失調症、うつ病、躁うつ病、気分障害、アルコール依存症、薬物依存症、発達障害ぐらいです。

そのほかもあるようなので気になる方は是非、調べてみてください。

今回は私の障害でもあります、統合失調症と気分障害について参考例とさせていただきます。

【統合失調症】 
【1級】
高度の残遺状態又は高度の病状があるため、高度の人格変化、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験があるもの
【2級】
残遺状態又は病状があるため、人格変化、思考障害、その他の妄想幻覚等の異常体験があるもの
【3級】
残遺状態又は病状があり、人格変化の程度は著しくはないが、思考障害、その他の妄想・幻覚等の異常体験があるもの


【気分(感情)障害】 
【1級】
高度の気分、意欲・行動及び思考の障害の病相期があり、かつ、これらが持続したり、繰り返したりするもの
【2級】
気分、意欲・行動及び思考の障害の病相期があり、かつ、これらが持続したり、ひんぱんに繰り返したりするもの
【3級】
気分、意欲・行動及び思考の障害の病相期があり、その症状は著しくはないが、これを持続したり 、ひんぱんに繰り返すもの

このように等級が1に近づくほど、重い症状になっています。

感覚的な指標としましては、2級の方は、単独で日常生活が困難であるイメージで、3級の方はストレスなどがかからない状況下においては通常通り日常生活を送ることができるイメージです。

これは、あまり大きな声で言いたくないのですが、この診断をするのは私たちではなく、国であり、その判断材料(診断書)を作成しているのは医者であるはずです。

何が言いたいかと言いますと、医者によって診断書の内容に偏りがある、ということです。

医者とはいえ、人間なので当たり前ではありますが、それによって自分が自負している症状より下の等級になる場合、もしくは障害者手帳を取得できない場合はあります。

それに加え、診断書を作成できる医師は限られています。
都道府県が指定した指定医のみが診断書を作成することができるのです。

とはいえ、そういった場合はセカンドオピニオンなど、他の病院に行ってみるのも一つの手です。

等級ってなんのために?

先程、等級が予想より下になる、とお話ししましたが、一見それは良いことのようにも思えます。

しかし、障害者手帳は等級によって受けられる支援に違いがあります。

詳しくはこちらをみていただければなと思うのですが。

参照:障害者手帳とは?対象疾患・等級、 受けられるサービスなどもわかりやすく解説!【専門家監修】

参照:精神障害者手帳2級と3級の違いは?どんな人なの?それぞれのメリットも紹介!

難しいお話は上のURLから調べてもらえればわかると思いますが、簡単に言いますと、貰えるお金(金額)が違う、というお話です。

減税に関しては2、3級は同じですが、障害年金を含めた給付金に関して、2級以上であれば比較的、受け取りやすいと言えます。

その他の民間のサービスに関してはどの等級でもほとんど一律で受けることができるので、そこにはそれほど差異はないと思います。

結論としましては、障害者手帳の取得、そして等級に関して、病院の先生と話し合うことを強くおすすめします。

障害が原因で働けなくなったときや仕事を長期的に休むときに受け取れるお金が思ったよりも少ない、もしくは全くない、といった状況になることも考えられますので、是非恥ずかしがらず、先生にたくさん相談してみてくださいね。

メリット・デメリット

さてさて、ここまで座学が多く大変疲れたかと思います。

ここからは、障害者手帳を実際に取得してみて助かっていることや、インターネット上での声についてお話ししようかなと思います。

ただ、先ほどもお話ししましたように手帳の種類や等級によって支援の内容は違います。

なので、メリットの中にも私の等級では支援を受けれない場合もありますので、そこはご了承ください。

メリット① 民間の割引

なんといっても生活と密接に関わっているメリットはこちらでしょう。

大まかに三つに分けますと、移動手段定期的に掛かるお金娯楽に分かれます。

まずは、移動手段についてですが、私の地域の電車、バスは全て半額で乗ることができます。

タクシーに関しては1割引が多いようですが、飛行機やフェリーなども割引されることもあり、かなりお得といえます。

一つ知識として、電車の定期は半額で買うことができなくなっている場合が多いです。

なので、切符を買うたびに駅員さんに障害者手帳を提示する必要があります。

しかし、ICカードを作る際に障害者専用のものを作ることもできるので、一度それを作ってしまえば、手帳を見せることなく、電車に乗って通勤、通学することもできます!

是非、活用してみてくださいね。

続きましては定期的に掛かるお金についてです。

例えば、税金のことだったり、家賃や高熱費、あと意外なのはスマホの通信費とかですね。

こう言ったものが安くなります。

スマホの通信費に関していえば、等級は関係なく安くなるので、お得ですよ。

税金はめちゃくちゃルールが細かいので、今回は言及しません。

一応、URLを貼っておくので、気になる方はお読みください。

参照:国税庁 障害者と税

最後が娯楽ですね。

これはたくさんありすぎるぐらいあります。

よく使うのであれば、カラオケ、映画館、テーマパークですね。

カラオケだと1〜3割引のイメージです。テーマパークもそうですね。

映画館であれば、私の住んでいる地域では1800円が1100円になります。

更に同伴者もいればその人もお得に利用できます。

メリット② 障害者雇用に応募できる

「障害者 雇用」で検索するとサジェストにやめておけとかマイナスなイメージがたくさん出てくると思います。

ただ、探し方さえ間違えなければ障害者雇用はたくさんあります。

障害者雇用を探すときはハローワークでも間違いではないのですが、民間の転職エージェントの方が良い場合もあります。

そこにいけば、一度は聞いたことある大手もちらほらあります。

ただ、もちろん自分の体調次第のところもあるので、どうやっていきていきたいか、それはしっかりと考えて選んでいただけると幸いです!

ただ、配慮をしてもらえる状態で、長期的に安定して働くことは、昔よりよっぽどしやすくなったといえます。

雇用率も引き上げられましたし、以前も話しましたが、労働力問題の解決策の一つに障害者の雇用は欠かせません。

なので、せっかく手帳を取得したのですから、落ち込むのではなく、働いてみたい仕事を探してみるのもいいのかもしれませんね。

続きましては、デメリットについてお話ししようかなと思います。

実はデメリットはかなりゼロに近いといえます。

というのも、障害者手帳を取得したから絶対障害者雇用で働かなくてはいけないとか、手帳を持っているから一般での就職は不可能だ、なんてことはありません。

もっというのなら、障害者手帳を持ちながら、それを言わない、いわばクローズで仕事を探すことも出来ます。

なので、損することはないと思います。

その中でもインターネット上から多く声が上がっている要素は「手続きの面倒さ」です。

用意するものもたくさん必要ですし、更新も2年に1度、行う必要があります。

更に書類がきちんと揃って、提出しても手元に手帳が届くのはずっと先になります。

その面倒さから「疲れる」という意見が後を絶ちません。

これが最大のデメリットかなと私は思います。
あと、個人的な私の意見ではあるんですが、障害者手帳を取得すると、私は障害者なんだな」と否が応でも自覚することになります。

正直、ある程度の覚悟を持っていないとメンタルがもたないかも知れません。

もちろん、手帳の取得をしたい人の多くは自分の症状や障害に向き合った人ばかりなので、安心感の方が勝ると思いますが、曖昧な気持ちのまま、お得だから、という気持ちで取得することは後悔してしまう可能性があるので十分に考えてから、取得を目指してください。

しつこいかも知れませんが、これは私からのお願いです。よろしくお願いします!

終わりに。

障害者手帳に対して、少しでも理解が深まってもらえたら嬉しいです。

これはかなり表面の部分というか、さわりなので、難しいことは大分避けて記事にしました。

私自身、理解していないこともたくさんありますので、お見苦しい記事になってしまっていたり、もしかしたら、皆さんが求めている解答にはなっていないのかも知れません。

しかし、障害者手帳に対し、嫌悪感を抱いていた人や不安になっていた人にとっては少し気が楽になったかなと思います。

障害者手帳を取得することは、自分の障害を受け入れることと近しい行動のように私は思います。

まずは自分のことを第一に考え、そこからこれからについて考えていきましょう。

皆さんのこれからが幸せに満ち満ちていることを願いつつ、今回の記事はここまでとします。

以上、お相手はゆたでした!

また次回の記事でお会いしましょう!

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