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皆さんこんにちは、Pinkです。PR TIMESの記事に「置き薬」のことが書いてありました。
私の家にも子供の頃「置き薬」があったのですが、多分色々な薬が入っているのが楽しくて、自分が看護師さんになった気持ちで、使わないのにあけてしまい、母に叱られたのも、今では笑い話となっています。
今回は、その「置き薬」について書きたいと思います。
日本発祥の「置き薬」とは
「置き薬」は富山県が始まりで、江戸時代から約300年間もの間、日本の健康を守り続けてきたとのことです。「置き薬」の大きな特徴に「先用後利(せんようこうり)というものがあります。
どういったことかというと、「置き薬」は必要になったら先に使い、使った分だけあとで支払う、という方法で、貨幣の備蓄が少ない江戸時代の庶民の健康を守ることに向いていたとのことです。
NPO法人AfriMedico(以後、AfriMedicoと記載)は、100以上もある、企業が収益を上げる仕組みの中から、「置き薬」を選び、アフリカで継続的に回せる仕組みづくりを進めているそうです。
AfriMedicoの活動するタンザニア農村部も同様で、殆どの村人が農業で生計を立てているため、収穫期にしかお金がないことが多く、次のような状況です。
- 病院は遠く、診察はできても薬がない
- 薬局も、欲しい薬がなかったり早く閉まったりする
こうした困りごともあり、「置き薬」は、村人たちの困りごとを、現地の状況にあった形で解決していくとのことです。
「置き薬」を必需品にする
AfriMedicoの立ち上げには、救えるはずの命を救い、治せるはずの病気を治すための「継続的に回せる仕組み」を作ろうといった背景があります。
また、AfriMedicoに「置き薬」を届ける家のお母さんがくれた言葉で、子供が夜中に熱を出したけれど、「置き薬」があったのですぐに対処できてとても役に立ったというのがあります。
農村部や都市部などは関係なく、さらには国も関係なく、どの家庭にも該当することではないかということで、今年度以降、AfriMedicoでは、農村部での「置き薬」設置世帯の拡大だけではなく、都市部に近い場所でも「置き薬」設置をスタートしているとのことです。
今では5つの世帯で導入が決定して、他にも導入を希望する世帯が10以上あるそうです。家に薬を置いておくことは、すべての人々にとって急な体調不良を手当できるいう安心に繋がり、「健康」と「笑顔」を届ける材料の可能性があるそうです。
最後に
日本発祥の「置き薬」とはで、出てきた「先用後利(せんようこうり)」ですが、この先も最適な仕組みとしてあり続けるのか。評価する村人も複数いるけれど、都市部ではどうだろうか。という心配があるようです。
日本では、江戸時代からすべてのものが発展し、今では常備薬を薬局やオンラインで買うことが殆どで、現金以外の決済方法も多様化しているとのことです。
タンザニアの都市部でも同様に、ライフラインがプリペイド方式になっているなど、色々な決済方法が組み入れられており、AfriMedicoの「置き薬」は、必ず後払いではなく、先に使う分のお金を払う方式や、払いたいタイミングで払う方式など、アフリカの「置き薬」利用者に、最適な支払い方式を色々試しているそうです。
AfriMedicoは、江戸時代から続く置き薬を「現代版置き薬」へと進化させ、アフリカ15億人に「健康」と「笑顔」を届けていくと話しています。
参考サイト:日本発祥「置き薬」でアフリカ54ヵ国を健康と笑顔でいっぱいに!|NPO法人AfriMedicoのプレリリース
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