車中泊避難で気を付けたい、エコノミークラス症候群。一酸化炭素中毒の恐れなども。  

エコノミークラス症候群

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

この記事を書き始めた時、令和6年能登半島地震から、1週間以上が経過しました。

DMATの派遣や全国各地から届いた給水車などで少しずつ物資などが届く様になっていますが、大規模な地震だったことから、未だに被害の全容が掴めず、避難されている皆さん、お辛い気持ちだと思います。

2024年1月9日(火)には、新潟県長岡市で震度5弱の地震が起こるといった、まだまだ余震への備えも必要な状況となっています。

この記事で避難されている方にお話したい内容は、車中泊避難でのエコノミークラス症候群と、自宅での避難での一酸化炭素中毒のお話です。

この記事ではその2つにならない為に、気を付けておきたいことをお話します。

エコノミークラス症候群とは?

長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると、血流が悪くなり、脚の血管に血栓が生じてしまう場合があります。その血栓が血管を流れていき、そのまま肺に詰まり肺塞栓(はいそくせん)などの病気を誘発するのがエコノミークラス症候群と言われています。

長時間、狭い車内で足を曲げた状態で避難などで過ごすと、足に血栓ができやすくなると言われています。

重度になると亡くなることもあり、2004年の新潟県中越地震では、車内で避難生活をしていた人が亡くなっていました。エコノミークラス症候群を防ぐにはこまめに水分を取ることが大事ですが、避難所では頻繁にトイレに行くのを避けようと水分を控える人も中にはいて、エコノミークラス症候群の発症リスクを上げてしまいます。

日本血栓止血学会の理事の金沢大学の森下英理子教授によれば、▽寝たままの姿勢が続く人▽高齢者▽がんの治療を受けている人▽肥満の人▽「車中泊」などで窮屈な体制で長時間避難を続けている人などは血栓ができるリスクが上がり、エコノミークラス症候群の注意が必要だと危惧しています。

エコノミークラス症候群の症状では、ふくらはぎが張り、血色が悪くて紫色っぽくなってきたり、触るとピリッと痛みがあったりします。その様な症状が出た時は、病院を受診して下さい。

また、肺の血管に血栓が詰まった時には、▽突然の呼吸困難や、▽胸の痛み、▽息切れなどの症状が認められ、この様な場合でも躊躇せず、避難所や近くの医療従事者に助けを求めて頂きたいといいます。

参考:避難生活でのエコノミークラス症候群を防ぐには 能登半島地震 毎日新聞(2024年)

過去の震災でエコノミークラス症候群になりにくかった人

心臓血管内科が専門の新潟大学の榛沢和彦特任教授は、過去の地震の被災地でも、床暖房や畳がある避難所にいた人は、エコノミークラス症候群になりにくかったということです。「被災者が段ボールベッドを早く利用できる様に、自治体は国に働きかけて貰いたいです」と述べました。

参考:エコノミークラス症候群防ぐには 段ボールベッドや温かい飲み物を 朝日新聞アピタル(2024年)

エコノミークラス症候群にならないための予防策

エコノミークラス症候群にならないためには?

①ストレッチ運動や軽い体操。座ったまま、足の指でグーを作ったり、足首を回したり、足の指を開いたりするのも効果的です。

②定期的に歩いて足を動かすこと

③水分をこまめに取って、トイレを我慢しないこと

④カフェイン入っていない水分を取ること

⑤ふくらはぎを軽く揉んだり、かかとの上げ下ろし運動をしたりすること

⑥アルコールを控え、できれば禁煙すること

⑦ゆったりとした服装で過ごし、ズボンのベルトをきつく締め付けないこと

⑧着用することで血流が良くなったり、血栓ができにくくなる、弾性ストッキングを履くこと

⑨眠る時は足を上げて寝ること

参考:【解説動画】エコノミークラス症候群 長引く避難生活 注意を NHK NEWS WEB(2024年)

日本血栓止血学会の理事の金沢大学の森下教授は、「避難生活でのエコノミークラス症候群は正しい対策を行うことで予防も可能です。運動不足以外にも、ストレスもエコノミークラス症候群を発症する原因の1つとなることから、避難所の環境を向上していくことも予防への対策の1つとなります」と説明しています。

参考記事

車中泊のリスクを減らす あると役に立つ身近なものは 朝日新聞デジタル(2018年)

避難所でのエコノミー症候群 水分補給と軽い体操で予防 毎日新聞(2019年)

避難所でも気をつけたい「エコノミークラス症候群」 足の体操で予防 朝日新聞アピタル(2022年)

参考サイト

エコノミークラス症候群予防・検診支援会の公式ホームページ(https://sites.google.com/view/kenshin-shienkai/

日本循環器学会の公式ホームページ(https://www.j-circ.or.jp/hokuriku_eq2024/20180618_vte.pdf

自宅での避難で一酸化炭素中毒を防ぐには?

車中泊は支援物資の供給が滞る可能性や避難者の把握が遅れることで、出来るだけ避けて頂きたいのですが、やむを得ず車の中で避難をしている人は一酸化炭素中毒に注意を払って下さい。

ガレージなど閉鎖された環境で、車のエンジンを付けたままだと、排気ガスの一酸化炭素を吸い込む恐れもあります。

また、暖を取るため室内で練炭や炭を燃やしたり、発電機を使ったりする場合であっても、一酸化炭素中毒になる危険性が上がることから避けて欲しいです。

停電しているとガス警報器が動いていない可能性もあることから、カセットコンロなどを使用する場合はガス漏れがないことを、十分に確認することが必要です。地震が相次いで発生している時は火事にも注意が必要となります。火から目を離さない様にして下さい。

参考:避難所・自宅・車中泊 寒さ対策と注意点をわかりやすく 災害列島 命を守る情報サイト(2024年)

私がエコノミークラス症候群になりそうになった時

父の旧車は、亡くなった母方の祖父の車で、祖父の代から15年位乗っていました。燃費が悪くなったので、母が乗っていた車を父の車にし、母は新車を2022年に買いました。

母の車は本当に小さな車で、母が運転している時にはそれほど狭さは感じなかったのですが、新車が来て、座席の間隔も狭く、父も荷物を後ろの座席に乗せていることもあって、久々に乗った時にかなり狭く感じました。

2023年に母が手術するために病院が変わって、1回目の入院中に入院先の病院に向かいました。自宅から片道40分以上、父の車で行ったら狭いことで、足が伸ばせず、病院に着いて降りる時に、足にしびれがあって、フラフラで、痛みもありました。

私は体質的に血栓の出来やすい体質です。足の違和感が暫く続いたので、何日か調子が悪かったです。

今回の地震の車中泊も、私の家の車ほど狭くないかもしれませんが、避難所も一杯で、火事場泥棒のこともあって、自宅を離れられず、避難ができないという人も多いと聞いています。

この書いた情報は被災者の皆さんに、通信状況などの兼ね合いから、すぐに届かないかもしれません。でも、届いた時に、ちゃんとした内容を届けたいと、助けられることはほとんどないかもしれませんが、この記事がお役に立てれば嬉しく思います。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。