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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は以前アメリカで、妊婦さん用のRSウイルス対策のRSVワクチンが承認されたと記事を書きました。それが下記になります。↓
あの記事を書いたのは、2023年8月位で、あの当時は日本では妊婦さん用のRSVワクチンは、まだ承認されていませんでした。
最近アメリカでの正式承認の記事が載りましたが、8月位に記事を書いてから、実は日本でも妊婦さん用のRSVワクチンに動きがありました!
2023年11月27日、新生児や乳児の重い肺炎を予防するための、妊婦向けのRSウイルスのRSVワクチンに関して、厚生労働省の専門家部会は、日本国内での製造・販売承認を了承しました。
これから、厚生労働省の正式な承認を経て、妊婦向けのRSウイルスのRSVワクチンの製造・販売が日本国内でも初めて実施されます。
今回は日本でも承認された、妊婦さん用のRSVワクチンについてお知らせします。
遂に日本でも、妊婦さん用のRSVワクチン承認へ。
この度日本国内でも了承されたのは、アメリカのファイザー社販売名・アブリスボ筋注用のRSVワクチンです。アメリカでは2023年8月に正式承認されています。
日本でもRSVワクチンは、国の予防接種基本計画の中で「開発する優先度の高いワクチン」に位置付けられていましたが、お子さん用のRSVワクチンがありませんでした。RSウイルスに感染した場合に重症化リスクの高いお子さんには予防的に免疫抗体を投与するしか方法がなく、RSVワクチンの開発が待たれていました。
2023年2月に、アメリカのファイザー社が厚生労働省にRSVワクチンの承認申請を行い、2023年11月27日夜に開かれた厚生労働省の専門家部会では、RSVワクチンの有効性が確認できて、安全性にも重大な懸念はないということで、RSVワクチンを使うことを認めると、了承しました。
今回了承されたRSVワクチンは、妊娠24週~36週の妊婦さんに1回接種をします。RSVワクチンによりできた免疫抗体が、母体から胎児に移行することで、新生児や乳児のRSウイルスによる肺炎などを防ぎます。
このRSVワクチンの国際共同臨床試験(治験)の研究結果では、RSVワクチンを接種した妊婦さんから生まれた赤ちゃんでは、RSウイルスでの重症化を予防する効果は生後3ヵ月以内では81.8%、生後6ヵ月以内では69.4%ありました。
妊婦さんへの副反応は、接種した接種部位の痛みや筋肉痛や頭痛などが見受けられました。RSVワクチンを接種した妊婦さんから生まれた赤ちゃんに、黄疸や低出生体重の割合が多い傾向があったといいます。
参考:RSウイルス感染症 妊婦向けのワクチン承認へ 厚労省専門家部会 NHK NEWS WEB(2023年)
子どもの感染症が専門の新潟大学の教授の男性は「妊婦さんがこのRSVワクチンを接種すると、免疫抗体が胎盤を通じて赤ちゃんにも届くことで、生まれてから半年程度までRSウイルスへの感染や重症化するリスクから守ることが可能です。小児科医にとっては非常に期待値の高いRSVワクチンです」と説明しました。
さらに、「RSVワクチンの安全性を気にする妊婦さんの方は多いと思いますが、今までの治験で安全性に関しては問題ないと言われています。RSVワクチンを接種する時には医師と十分相談し、納得した上で接種して頂きたいです」と述べました。
今流行っていますからね、
冬になりましたが、今日本で流行っているのは、インフルエンザとコロナ、RSウイルス、プール熱、溶連菌などだそうです。
様々な感染症が流行っていることで、症状があって検査しても、その感染症が陰性で、詳しく検査して、他の感染症が陽性だったりすることも多いそうですね。
近年の感染症は、以前なら「この季節にしか流行らなかった」というものが、季節を飛び越えて、1年中流行る様になったりしており、異常な状況が続いています。
コロナ禍で国民全体に免疫抗体を持つ方が減っているのかもしれません。
主に2023年から感染症の記事を色々書き始めましたが、本当に今の流行り方が尋常ではないなと、感じています。
後今流行っている感染症は、まだまだ全国民が打てるワクチンの方が少ないというか、ワクチンそのものがないものもありますし、どうしたら感染症の拡大が抑えられるか、書いている私も自問自答しています。
RSVワクチンに関しては、この記事より先に実は高齢者の方向けのものが承認されまして、それをまだ記事に書いていなかったので、後日日を改めて記事として文章を綴りたいと思います。
RSウイルスは妊娠中の方も重症化しやすいので、承認されて良かったなと思っています。皆さん、くれぐれもお身体に気を付けて頂きたいです。
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noteでも書いています。よければ読んでください。
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