『弟は僕のヒーロー』。兄がダウン症の弟をYouTubeの動画に収めた、感動の実話が公開。 

弟は僕のヒーロー

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

映画を観ている時、実話がある映画では、実際の家族の写真が、エンドロールで使われていると、「あー、こんなに素敵な家族がモデルなんだな」と感じます。

映画での違う人がその人を演じるフィクションと、実際の家族が流れるノンフィクションが良い感じに混ざり合い、凄くバランスの良い素晴らしい作品になっていると感じています。

今回紹介したいのは、ダウン症の弟を兄が記録した、実話がモデルの映画になります。

イタリアに住む高校生が、ダウン症の弟を主人公に撮影した、5分のショートムービーから誕生したベストセラー小説を映画化にした『弟は僕のヒーロー』が、2024年1月12日(金)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺などで全国で順次公開されます。

それに併せて、日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁されました。

今回はこの映画についてと、ダウン症の子ども達が出場したダンス大会のことを取り上げた記事を発信したいと思います。

あらすじ

15年3月21日、「世界ダウン症の日」にあわせてイタリアの高校生ジャコモ・マッツァリオールがダウン症の弟ジョーを主人公に据えた5分のショートムービー「ザ・シンプル・インタビュー」をYouTubeに公開。動画はイタリア国内外で反響を呼び、主要各紙が取り上げるなど大きな話題となった。16年にジャコモが弟との物語を執筆した小説「弟は僕のヒーロー(原題:Mio fratello rincorre i dinosauri)」が出版されると、ヨーロッパ各国で翻訳版が出版され、日本でも絵本作家ヨシタケシンスケが装画を担当した邦訳版が刊行されるなど25万部を超えるベストセラーとなった。

5歳のジャックは初めてできた弟に大喜び。しかし、両親から弟ジョーは「特別」な子だと聞かされる。ジョーがスーパーヒーローだと信じるジャックだが、やがて「特別」の意味を知り、思春期を迎えると弟の存在を隠すようになる。ある日、好きな子を前についてしまった嘘が、家族や友達、町全体を巻き込んで、やがて取り返しのつかない事件となる。

画像・引用:ダウン症の弟と撮影したYoutube動画から生まれたベストセラーを映画化 「弟は僕のヒーロー」24年1月12日公開 映画.com(2023年)

予告編も公開中

ここからは、ダウン症の子ども達が出場したダンス大会を紹介させて頂きます。

「第1回手話ダンス甲子園」で、特別賞を受賞した、【ジュピター】

千葉県内に住むダウン症の子ども達とその家族で結成されたグループ【ジュピター】が、2023年9月に兵庫県福崎町で開催された手話ダンスの全国大会「第1回手話ダンス甲子園」で特別賞のダイバーシティー賞を受賞しました。【ジュピター】は出場した親子33人が各々の想いを託し、歌詞の世界を表現し、評価されました。親御さん達は「今回の受賞が、子ども達の自信になると嬉しく感じます」と喜びました。

【ジュピター】は2007年に結成されました。千葉県成田市内を拠点にダンスの稽古を重ね、茶話会を開講し、地元の人たちとの交流を深めています。地域のイベントや音楽祭、夏祭りなどにも参加します。

「第1回手話ダンス甲子園」には開催地の兵庫県と日本各地から予選を勝ち抜いたトータル12チームが出場しました。

【ジュピター】はお揃いの黄色いシャツを着て、歌手のAIさんの「みんながみんな英雄」の曲にノリながらダンスをしました。手話以外にも、両手を大きく振ってリズムを取り、「振り向けば」という歌詞に入ると、上体を後ろにひねるといったパフォーマンスを披露しました。曲の間奏ではポンポンも手に持ち振りました。

長男と一緒に出場した千葉県八街市に住む女性は「息子は、自分なりに好きな様に表現を決め、楽しくダンスをしている姿が印象的でした」と喜びを口にします。

参考:千葉・ダウン症の親子グループが特別賞 手話ダンスの全国大会 毎日新聞(2023年)

手話ダンスは手話、ダンスのステップ、表情、歌詞や音楽の世界観を表現するアートと定められ、ダンスパフォーマンスに加え、多様性と芸術性、伝達性、共生度も審査しました。

会場で結果が発表されると、子ども達は跳び上がったり笑顔を弾けさせたりして喜び、泣き出す親御さんもいました。女性は「子ども達の経験や自信にもなりました。みんな仲良しで、これからも【ジュピター】が子ども達の居場所になればいいなと思います」と語りました。

実話だからこそ、

激動でもあり、温かみもあり、シナリオ通りにはいかない。結末の予想が立てられないのが、実話の醍醐味だと思います。

本当に実在する人を演じることで、その人にしか作れない人生を観ることができますし、その人だけの人生だから、誰一人同じストーリーは作れない。

似た様なスパイスを加えても、オリジナルには勝てない。だから実話などのオリジナルストーリーには、敵わないという強みがあるのかもしれません。

(もちろんフィクションからも、素敵な作品は多くあります。否定をしているわけではありません)。

私が子どもの頃にはなかったダウン症というカテゴリーも、今は1つのコンテンツとして、映画の中にも登場する様になりました。

日本では障害者本人が主人公の作品はまだまだありませんが、特に2023年に入って、少しずつ増えていたので、良い流れに変わったなと感じています。

参考サイト

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。