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こんにちは、翼祈(たすき)です。
脱毛症って色んな種類があるのをご存知ですか?男性型脱毛症、女性型脱毛症、円形脱毛症、全身脱毛症…etc。
脱毛症には数多くの種類があり、「脱毛した」といっても、原因も症状も様々です。
そんな脱毛症ですが、2022年8月1日より幅広い年代に馴染み深いリカちゃんが円形脱毛症の公式アンバサダーに就任しました。リカちゃんは、角田真住さんがデザインしたヘッドスカーフを着用しています。
今回はそのリカちゃんに関してと、脱毛症に関する最新の研究、Instagramなどで発信する【ハゲップル】についてお話しします。
円形脱毛症の公式アンバサダーのリカちゃんが就任!
画像引用・参考:円形脱毛症と向き合うプロジェクト
真っ新な白のシックなトップスとスカートと相反し、頭に巻いた赤いヘッドスカーフを身に着けたリカちゃんが瞳に留まりました。
年齢や性別を関係なく発症する円形脱毛症への理解を深めたいと兵庫県神戸市の企業がスタートさせたプロジェクトで、リーダー役となる公式アンバサダーの「リカちゃん」が、円形脱毛症になった経験を持つ群馬県桐生市に住むアルモニア代表、角田真住さんがデザインしたヘッドスカーフを身に着けています。
プロジェクトは医薬品の開発・製造などを携わる、兵庫県神戸市にあるアメリカの製薬会社の日本法人「日本イーライリリー」が『見る目を、変えよう。』がメーンテーマでスタートしました。プロジェクトに携わる西村愛さんは、同「日本イーライリリー」で働いています。
同「日本イーライリリー」は2018年から円形脱毛症の治療薬の臨床開発に励んでいます。そんな中で、西村さんは2021年4月から円形脱毛症の当事者への『見る目を、変えよう。』というプロジェクトに加わりました。
まず、円形脱毛症に関して検索しました。老若男女に関係なくどなたでも発症する恐れがあり、増加傾向だと言われていること。一円玉の様に円形に脱毛するとイメージになりがちですが、重症化までなると、急激に髪の毛や全身の毛の全てが抜け落ちる場合もあること。そんなことを初めて知りました。
そして、周りの人からの思い込みや誤解が多いことが鮮明となりました。西村さん自身も円形脱毛症に関して誤解していたその一人でした。
円形脱毛症の発症の原因では、従来ストレスだと言われ続けてきました。そのことで、当事者が「心が弱かったら発症したんだ」と自分自身を責め続けたり、周りの人が「当事者は悲しい経験をしている」と誤解してしまったりすることが、今なおも多いのが現状でした。
同「日本イーライリリー」によりますと、円形脱毛症の1番の原因は免疫の異常な働きで発症する「自己免疫疾患」だと推測しています。ですが、同「日本イーライリリー」が行った実態調査では81%が原因を「ストレス」と答え、「免疫機能の異常」と答えた人は24%程度となりました。
また、円形脱毛症の当事者の「脱毛部に思わず目を向けたことがある」人は4割以上という調査結果にもなりました。
その反面、円形脱毛症の当事者のおよそ7割が「発症したことを隠したい」と話し、特に女性のおよそ8割が「周囲にバレたくない」と回答しました。
その後も西村さんは発症メカニズムを学びながら、当事者や経験者からも話を聞きました。すると、想像を遥かに超越した生きづらさを抱えていることを理解しました。
あっという間に髪の毛が抜けていく恐怖。就職や学校生活、恋愛への影響は若い女性になればなるほど深刻な現実でした。
「自分の姿を鏡で見るのが嫌になった」
「死ぬ病気ではなくても、死にたくなるほどツラい」
「オシャレができなくなった」
「外出しない様になった」
などの当事者や経験者から回答が寄せられ、改めて症状に苦しんで悩んでいる現状が浮き彫りになりました。そんな声を聞いたことで、暮らしやすい社会について強く意識が向く様になりました。
同じ様な気持ちを持つ人が「日本イーライリリー」内にいました。広報担当の外村優佳さんも、円形脱毛症の発症はストレスが原因だと思い込んでいた一人でした。
新しい治療薬の開発を契機に円形脱毛症に関して理解できる様になると、「治療薬だけでは解決し切れない課題を、当事者の気持ちにそっと支えられたら」という想いが強くなりました。
そんな想いを共有し合った社員らが集まり、プロジェクトチームは立ち上がりました。
プロジェクトはこの様に周囲の人からの視線に悩んでいる当事者の環境を少しでも返還させたいと、幅広い年人々から愛されるリカちゃんなどを介して情報発信をし、円形脱毛症や当事者にへの「誤解や思い込み」を「思いやり」に転換させたいのが目的です。
リカちゃんが情報発信をすることで、円形脱毛症という病気への誤解や思い込みと、当事者を取り巻く環境に変換していくことを期待を込めています。リカちゃんが角田さんなど円形脱毛症の当事者やステークホルダーなどに取材し、情報発信することなどを予定されています。
角田さんは、第2子を出産した後で多発性円形脱毛症を発症しました。同じ円形脱毛症に苦しむ女性へその経験を活かしたいと、快適に気軽にオシャレができるヘッドスカーフの企画販売に励んでいます。
角田さんは円形脱毛症の当事者への思いやりが進まない現状に対し、「リカちゃんの力を借りて明るく円形脱毛症の正しい情報を発信し、当事者が発症した自分自身を苦しめてしまう様な現状を打破したいです」と説明しています。
参考:「リカちゃん」がアンバサダーに就任、円形脱毛症への“思い込み”を“思いやり”に変えるプロジェクトがスタート ORICON NEWS(2022年)
公式アンバサダーに就任したリカちゃんは、「皆さんに“リカい”して頂きたいことがあります」と切り出し、「見た目からの症状に心が傷付くだけでなくストレスで円形脱毛症を発症するという誤解から自分自身を責め、 傷を負ったりする人も多くいます」と現状を説明します。
そこで、「円形脱毛症という病気のことを皆さんで共に学習することで、当事者の方たちが少しでも自分らしく暮らせる社会を構築するお手伝いになればと思っています。このプロジェクトの誕生に合わせて制作されたヘッドスカーフを身にまとい、この円形脱毛症に対する思いやりを深めていきたいと思っていますし、応援宜しくお願い致します!」と述べました。
さらに「この円形脱毛症と頑張って向き合う人たちへ、 私たちの誤解を思いやりに返還させて、 誰もが過ごしやすい世界になります様にリカは願っています」と祈りを託しました。
また、西新宿サテライトクリニック院長/東京医科大学名誉教授で「円形脱毛症の患者会」理事長の坪井良治さんは「円形脱毛症を発症する男女比は同率ですが、クリニックを受診する人は女性が多い傾向です。リカちゃんはこのプロジェクトを浸透させるのにはとてもいいことだと思います」と期待を抱きます。
体外で髪の毛を生み出すことで成功@横浜国立大学
体の外で人工的に髪の毛を作り出すことに、マウスの実験で成功したと、横浜国立大学の研究グループが発表しました。
グループは、マウスの胎児の皮膚から表面の部分になる細胞と、体の組織を支える部分になる細胞を取り出し、これらの細胞をつなぐ役割を担うたんぱく質などを低い濃度で混ぜて培養しました。
すると2日後には、表面になる細胞を支える部分になる細胞が囲むようになり、培養を始めてから10日後には「毛包」と呼ばれる髪の毛を作り出す部分を含んだ毛が生えてきたということです。
さらに、5ミリほどにまで伸びた毛をマウスの皮膚に移植すると定着し、その後、いったん抜けたものの、3週間ほどたつと新たな毛に生えかわったということです。
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脱毛症に光? 細胞移植で髪の毛増えた 朝日新聞デジタル(2020年)
Instagramなどで発信、【ハゲップル】
脱毛症で髪がまばらに生えている彼女の頭を彼氏がキレイに剃り上げるー。脱毛症を発症していることをものともしないカップルの優しい動画や写真が、SNSで注目を集めています。そのカップルの名は【ハゲップル】です。二人は美容師がカットをするといったカスタマイズが可能なウィッグの販売をスタートさせました。みんながオシャレを楽しめるウィッグを掲げています。
東京都世田谷区にあるウィッグブランド「NEJIKO」を設立したのはハゲカノさんとハゲカレさんです。InstagramやTikTokでハゲカノさんのウィッグを被った暮らしの様子を届けています。ウィッグを被ったままで美容師にカットをお願いしたり、突然ウィッグを外して髪がまばらに生えている頭を見せたりー。その中でも、ハゲカレさんがハゲカノさんの頭をキレイに剃り上げる動画は再生回数が1000万回超です。
2021年2月から動画配信を始めました。温かい二人の様子に同じく脱毛症に苦しむ人から「勇気が貰えます」と応援するコメントも届く様になりました。その反面、自分にピッタリなウィッグが見つからないと悩みを抱える人も多いことが分かります。
ハゲカノさんは「美容師にカットして貰い、あなただけのオリジナルのカスタマイズ可能なウィッグを作りたい」と決心しました。起業をサポートする、東京都世田谷区にある「SETA COLOR」の助成を受け、2021年10月に「NEJIKO」を立ち上げました。
2022年9月からオンライン販売をスタートさせたウィッグは、髪の長さがボブ、ミディアム、ロングの3種類あります。前髪のデザインや髪色、カール具合など購入した人のリクエストに対応して、事業に賛同するプロの美容師が1つずつカットをし、購入してくれた人の元へ届けます。1個2万8000円から3万5000円と相場より安い価格なので、複数買い揃えることも可能となります。
ハゲカノさんはウィッグで暮らしが豊かになり、周りの人の反応が変化したそうです。「脱毛症での悩みで被る以外に、オシャレの1つとして選択したい」という反応が増えてきました。「脱毛症に苦しむ人以外にも、そうではない人にもウィッグを楽しんで頂きたい。みんなで同じウィッグを被ったり、新しいウィッグの楽しさを生み出せたら」と伝えました。
参考:福岡出身の「ハゲップル」 脱毛症、明るく伝える動画配信 ウィッグの販売も 西日本新聞 me(2023年)
私は、
周りにいる人からはずっと黒髪なイメージがあるかもしれませんが、実は1回だけ染めたことがありました。大学の入学前に染めて、茶髪を目指したつもりでしたが、私はその時の記憶がありませんが、母の話ではかなり赤かったそうです。市販の髪染めで染めました。色が落ちて来ると、お風呂で染めてました。
中退後、今も行ってる美容院に行き始めた時、「黒に戻したい?髪がかなり傷んでいますし、傷んでいる場所は切らないといけないですし、髪がきれいになるまで、かなり時間かかりますよ」と言われて、確か本当に時間かかりましたね。
その後に甲状腺機能低下症になり、髪が抜けました。私は脱毛症ではないですが、やっぱり髪が抜けると悩むわけで。買っていないですが、本気でウィッグの購入を考えたこともあります。髪が20代前半で抜けたので、色んな髪型にしたりと遊ばないまま、薄くなったので。
変身願望というか、「私に似合う、他の髪型とかあったのかな?」と思うわけです。似合わないと思いますが、インナーカラーに憧れもありますし、いつかウィッグが欲しいなとも思います。
髪が抜けることは悲しいですし、病気は違えども脱毛症の方の気持ちは分かりますし、そのことはずっと悩みますが、私もできることを頑張りますし、今辛い思いをされている当事者の方にも、辛くなりすぎない範囲で頑張って欲しいです。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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