「漢方養生法パート2」-口内炎・体質別の対策チェック

漢方養生法パート2

この記事は約 6 分で読むことができます。

皆さんこんにちは。Pinkです。私は時々「口内炎」になります。経験したことのある人は分かって頂けると思いますが、地味に痛いですよね。

口内炎」になる度に、「胃の調子が悪いのかな?」とそこまで気にしていなかったのですが、AERAdot.の記事を読んで、予防・改善・対策体質別に分れていたので、今回はそのことについて書きたいと思います。

口内炎とは

まず初めに「口内炎」とはどういったものかというと、口の中の粘膜・唇・舌などに起こる炎症の総称のことを言い、体内の不調の現れでもあります。

小さな傷やできものですが、食事の時には、「口内炎」のある場所がしみて痛み、とても不快に感じると思います。

また、繰り返す痛みに悩まされることも少なくないのではないでしょうか。「口内炎」を繰り返さない為には、「体質改善」が大切だとのことです。私もそうですが、仕方がないとあきらめないで、予防・改善を心がけてみることも良いと思います。

ベースとなる原因を良くすれば、悪化の予防につながります。症状が重い場合は病気などの可能性もあるので、気になる人は早めに医師の診察をお勧めします。

ここでは、日本の漢方のルーツである中国の伝統医学中医学」をもとに、「口内炎」の対策についてまとめたいと思います。

口内炎」の主な原因としては以下の3つが挙げられます。原因がはっきりしないことも少なくないとのことです。

主な原因

① ウイルスや細菌の感染

② 食べ物や入れ歯などの物理的刺激

③ 免疫力の低下や栄養不足など

また、「中医学」では、「口内炎」を引き起こす基本的な原因を体内の「」と考えていて、熱の症状として、大きく以下の2つのタイプに分かれます。

熱の症状

① 体内に余分な熱が溜まる「実証(じっしょう)」タイプ

② 身体に必要な物質が足りなくなる「虚証(きょしょう)タイプ

以上です。また、体内の「」(エネルギー)が足りていない場合は、免疫力が落ちて、「外邪」(風、熱、乾燥などの邪気)が入りやすくなることもある為、邪気が体内に滞留すると身体に熱がこもり、「口内炎」の原因となります。

体質別「口内炎」対策

次に「体質」ですが、以下の4つに分かれます。自分に当てはまる「体質」をここでチェックしてみて下さい。

体質

① タイプ1 身体に熱がこもる「実証タイプ」で「心(しん)」の熱が過剰な人

② タイプ2 身体に熱がこもる「実証タイプ」で「脾胃」の熱が過剰な人

③ タイプ3 必要なものが足りない「虚証タイプ」で「」が足りない人

④ タイプ4 必要なものが足りない「虚証タイプ」で「潤い」が足りない人

以上となります。ここからは、タイプ別に「改善」になるポイントを紹介していきたいと思います。

タイプ⒈身体に熱がこもる「実証タイプ」で「心(しん)」の熱が過剰な人

このタイプの人の症状としては、赤みや痛みの強い「口内炎」、舌が痛む、全身が熱っぽい、顔が赤い、口が渇く、尿の色が濃い、舌先が紅い、舌の苔が黄色いなどが挙げられます。

改善」ポイントとしては、「外邪(風、熱、乾燥などの邪気)の侵入」「過度なストレス」「辛いものの食べ過ぎ」などが原因で、心に熱がこもることで起こる為、食事の配慮やストレスを溜め込まない工夫を心がけ、過剰な熱を冷ますことです。

また、油っこい料理や肉類は食べ過ぎに注意が必要となります。

タイプ⒉身体に熱がこもる「実証タイプ」で「脾胃」の熱が過剰な人

このタイプの人の症状としては、腫れや痛み・ただれ次状態の「口内炎」、白い潰瘍ができる「口内炎」、口臭がきつい、歯茎が腫れて痛い、口の渇き、便秘、舌が紅い、舌の苔が黄色いなどが挙げられます。

改善」ポイントとしては、「口内炎」の原因が「脾胃」に溜まった「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)と「」の為食生活を見直して、「脾胃」に負担をかけないよう心がけ、溜まってしまった「湿」や「」は早めに取り除き、「脾胃」を健やかに保つことです。

また、野菜多めのあっさりした食事が基本となります。

タイプ⒊必要なものが足りない「虚証タイプ」で「」が足りない人

このタイプの人の症状としては、口内炎が治りにくく繰り返しやすい、疲労や倦怠感、息切れ、風邪を引きやすい、顔色が白い、食欲が無くなる、便が軟らかい、舌の色が淡く腫れぼったい、舌の苔が白い、舌のふちに歯のあとがつくなどが挙げられます。

改善」ポイントとしては、「口内炎」の原因が、「」の不足で免疫力が落ちて、外邪(風、熱、乾燥などの邪気)の侵入を受けやすくなってしまうことなので、」の源となる「」、「脾胃(ひい)」の働きを良くすることです。

そして十分に栄養を摂り、しっかり呼吸をして、体内の「」を養うことが大切になります。温かくて消化の良い食事をして、生ものは控えめにすることです。

タイプ⒋必要なものが足りない「虚証タイプ」で「潤い」が足りない人

このタイプの人の症状としては、赤みが少なく微かに痛む「口内炎」、「口内炎」を繰り返し慢性化しやすい、発熱、痩せている、口の乾燥、虫歯になりやすい、便秘気味、舌が少し紅く苔が少ないなどが挙げられます。

改善」ポイントとしては、「口内炎」の原因が、身体に「潤い」を与える「津液(しんえき)」や「血(けつ)」の不足の為、頻繁な水分補給潤いの多い食材選びなどを心がけ、不足しがちな潤いを積極的に養うことがです。

身体の「潤い」は加齢とともに失われていくので、更年期を迎える40歳以降の人や、食べても太らない痩せ型の人にも多く、この様な体質の人は若い人でも注意が必要となります。

その他にも、月経や慢性的な疾患が潤い不足の原因になることもあるとのことです。また、香辛料は「潤い」を消耗するので取り過ぎに注意が必要となります。

参考サイト:繰り返す「口内炎」は体内の不調の現れ 体質別対策チェック 根本 …

最後に

4つのタイプの「体質」を挙げましたが、如何だったでしょうか。最初に書いたように、これまで「口内炎」を軽く考えていたのですが、色々調べたりして行く内に、それは違うと思いました。

自分の健康の為にも、「体質改善」をして行きたいと思います。また、「口内炎」で悩んでいる人の対策の参考になれば、いいなと思います。

関連記事

「漢方養生法パート1-猛暑での夏対策」

 

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

HOME

漢方養生法パート2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です