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こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、「ドローン」についてどう思いますか?「困っている人の元に荷物を運べるもの」とか、「最近規制が改正されたよね?」などの認識はあるかもしれませんが、私は皆さんと一緒かは分かりませんが、「建物とかものにぶつかってはいけないので、操縦が難しそう…」と思ってしまいます。
そんな「ドローン」ですが、国家資格取得のための試験がある2023年6月に、生まれつき両腕が欠損している1人の女子高生が、チャレンジしました。
その女の子が「ドローン」の国家資格取得でしたいこととは?今回はその女の子を追った内容を紹介したいと思います。
「ドローン」の国家資格取得で叶えたい、女の子の夢とは?
生まれつき両腕が欠損している兵庫県神戸市東灘区に住む高校2年生の女の子が2023年6月、「ドローン」の操縦士の国家資格を取得する試験に初めてチャレンジします。両足の指で「ドローン」の操縦する訓練に3年前からスタートさせ、講師の男性から背中を押される程の実力が身に付きました。「『ドローン』のカメラ越しに素晴らしい見晴らしの景観を眺められるのが大きな魅力ですね」と話し、「障害を抱えている人たちに『障害を抱えていても、やればできる』という勇気を与えることができれば」と心がこもります。
2023年5月中旬、兵庫県神戸市須磨区にある室内スポーツ練習場を訪れました。椅子に座っている女の子が別の椅子の上に両足を広げ、足の指で「ドローン」のコントローラーのボタンを押すと、「ドローン」のプロペラが回転し始め、高さ1mまで浮かび上がりました。「ドローン」の内蔵カメラの映像を女の子はモニターで見つつ、足の指で器用にレバーを操縦して8の字や円を描く様に「ドローン」を飛ばすと、静かに「ドローン」は着地しました。
幼少期から「何でも一人でこなせる人になりたい」と、左肩に残った手の指と両足の指を駆使し、着替えや食事など大半のことを一人でできました。ノートに文字を書く時は右足の指を器用に使い、小学校から高校まで同じ教室で他の子と授業を受けて来ました。「両腕が欠損していることを不自由だとは感じないです」と女の子は言い切ります。
ITや理系科目への興味を強く持ち続け、当時中学1年だった2019年頃から、兵庫県神戸市東灘区にあるITのジャンルで障害を抱える人たちの就労サポートを進めている社会福祉法人「プロップ・ステーション」に所属し、足の指を使いながらタイピングの技術を学習して来ました。
ちょうどその同時期に、社会福祉法人「プロップ・ステーション」の理事長の女性は、新規に「ドローン」操縦技術の習得サポートにも着手しようと決めていました。一生懸命に練習して上手にタイピングを行う女の子に「器用で前向きなあなたならチャレンジできるよ」と「ドローン」へのチャレンジを勧めました。
2020年6月から、千葉県にある「ドローン」の教習施設の運営に携わる男性を月1回、神戸に招待して「ドローン」操縦のレッスンを受け始めました。女の子の「ドローン」の操縦技術は著しく上達し、「ドローン」の教習施設の運営に携わる男性にも類まれならぬ才能が認められ、2021年11月には神戸港の夜景や2022年10月に静岡県藤枝市で開催された花火大会で、人がいない区域の上空から女の子は「ドローン」を操縦して景観を撮影する役割を担当しました。
参考:足でドローン操縦、国家資格に挑戦…生まれつき両腕欠損の女子高校生「障害ある人に勇気を」 読売新聞(2023年)
2022年12月、航空法改正によって「ドローン」操縦に必要となる国家資格「無人航空機操縦士」が新たに創設されました。「ドローン」には2等と、より高度な技術が求められる1等の2つの資格があります。国家資格を取得できる試験は全国の「ドローン」教習所などで随時、実施されています。
航空法改正前は、住宅地など人のいるエリアでの上空で「ドローン」を飛ばすのは、目視で「ドローン」を追える範囲内でしか許可されていませんでしたが、航空法改正後は1等の資格を持っていると目視範囲外でも「ドローン」が飛ばせる様になれます。2等の資格のみでは「ドローン」は、人のいるエリアの目視外飛行は不可能でした。
国家資格の試験では、「ドローン」の関連法令の知識が必要となる学科と、「ドローン」を目視せず、内蔵カメラのモニター越しだけで空に飛ばす実技の2つがあります。千葉県にある「ドローン」の教習施設の運営に携わる男性は「足で操縦する1等の資格を持つ人は今までにいなかったと思います。非常に難関な試験となりますが、きっと女の子は突破できると信じています」とエールを送りました。
女の子の将来の夢は、「ドローン」を災害時の救助活動に活かす以外にも、「ドローン」で撮影した映像をビジネス向けに使用できたらと思っています。「病気や障害を抱えているなどで外出が困難な人たちに、神戸市の景観を映像で見せたいと思っています」と夢は大きく膨らんでいます。
素直に感心しました。
私は大学中退後、引きこもりの時期が長く、働いても国家試験の資格が必要のないところのみで、国家試験とは縁の遠い人生を送っています。引きこもりの時は、「ずっとこのまま引きこもりなのかな?それでもいいや」と思っていた時期もありました。
「ドローン」というものも実物を観たことはありませんが、テレビでたまに出て来て、「操作、難しそうだな…」と思います。
国家試験も1回も受けたことがないので想像ですが、筆記と実技があり、それに合格するために、物凄く分厚い練習問題を毎日解きながら、長い間勉強しているというイメージがあります。
この記事に出て来る女の子は「ドローン」の国家試験合格を目標にしていますが、この女の子の行動は同じ障害を持つ人の背中を押してくれると思います。
この女の子の操縦する「ドローン」が、空を飛ぶ日が来るのを楽しみに待ちたいと思います。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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