IQ130台の「ギフテッド」を持つ-ろう者の女性パート1

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皆さんこんにちは。Pinkです。今回は、先日「AERA dot.」で読んだ記事について書きたいと思います。

ギフテッドと呼ばれる人達

人よりも飛び抜けて、勉強・芸術・運動・リーダーシップ等で特別な才能を持つ人達のことを「ギフテッド」と呼びます。

また、「ギフテッド」と呼ばれる人達は、IQ（知能指数）が高いだけでなく、様々な分野で優れた才能を持っているが故に「人間関係が築けない」「環境に馴染むことが出来ない」などの繊細かつ複雑な悩みも抱えていると言います。

「ギフテッド」を持つ人達の才能を潰すことなく伸ばしていく為には、特別な支援が必要なのです。

参考サイト：ギフテッドとは？特徴や教育、支援、診断方法の有無も

今回「AERA dot.」の記事に書かれていた、西日本在住の40代で教員をしている女性は、IQ130を超える知能を持っていて、耳が聞こえない「ろう者」でもあります。

才能と、身体障害と、生きづらさ

持ち前の能力で、勉強も日常生活も聴者と変わりなく成し遂げてきた女性は、先天性の「難聴」で、3歳の時に「聴覚障害」と診断されました。初めてそのことを自覚したのは、4歳の時だったとのことです。

公務員だった両親は聴者でした。女性は幼稚園と小学校1年生まで、ろう学校に通ったのですが、「聴者に慣れて欲しい」という親の希望で、小学校2年生から一般の公立小学校へ転校することになります。

補聴器を付けることで少しの音は聞き取れた女性は、先生や同級生が発する音と、相手の口の動きや表情、しぐさ、文脈などから意味を推し量り、少しずつコミュニケーションがとれるようになったそうです。

しかし、「聞こえない人が聞こえる人に認められる為には、勉強が出来ていなければならない」と信じている親と、「出来る事で良いことが無かった、出来ない自分でいたい」と思う自分との間でとても苦しかったといいます。

後にIQ130台だと分かったという女性は、「「障害」と、教養における「才能」の組み合わせは、非常に生きづらいと思います。このような人達の存在はどれくらい知られているのでしょうか。」と、問います。

いじめについて

勉強は頑張ってするものではなかった女性にとって、単に教科書を読んでいれば内容を理解することが出来て、テストも出来ただけというのが普通のことだと思っていました。

さらに、耳が聞こえる同級生は耳が聞こえない自分よりも、もっと勉強が出来るはずだと考えていた為、テストの点数が自分より悪い同級生がいることが不思議で、先生の話す内容を聞き取れない自分が理解出来ていて、聞き取れるはずの同級生がついてこられない状況が理解出来ていなかったのです。

「聞こえる人ってバカなんだと思うこともありました。」と言う女性は正直な気持ちだと思います。「バカなんだ」と思うのはいい事ではないと思いますが、「耳の聞こえる人達って、なんでこんな効率悪いことするんだろうって不思議に思っていました」と言う通り、女性に悪気はなく不思議で理解が出来なかったのだと私は思います。

そのうちに、同級生の目が冷たくなっていったそうです。また、鬼ごっこで集中的にタッチされたり、集団無視されたりしたとの事です。

5年生のある日、勇気を出し、学校のアンケートでいじめの被害を申告したことがあったそうなのですが、その後の保護者懇談で、担任の先生が、女性の母親に「聞こえないのに出来るから、いじめられているようです」と言ったそうです。

それまで、同級生にいじめられるのは、耳が聞こえないからだと思っていた女性は、「聞こえないのに出来るから」とはどう理解していいのか分からなかったなかったそうです。

大変大ショックを受けた女性は、それから「障害者はバカでいたらいいのかな、そうすれば友達と仲良くなれるのかな」と思うようになったといいます。

参考サイト：「障害者はバカでいたらいいのかな」 IQ130台の「ギフテッド」で …