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皆さんこんにちは。Pinkです。昨年12月に「TANOSHIKA CREATIVE諏訪野町」のライターメンバー、支援員が中心となり開催したオンラインイベントがありました。
「“生きづらさ”にAKARIを灯す会」とし、「わたし、虐待サバイバー」の著者である羽馬千恵さんと考える、社会的養護の「保護もれ問題」、虐待の後遺症である「複雑性PTSD」への支援を探ると題した対談となっています。
その時私はTwitterの Spaceで配信を視聴したのですが、幼い頃からずっと「過保護」で育った私にとって、衝撃的な内容だったと共に、「虐待」の実態をあまりにも知らなかった事を恥ずかしく思いました。
今回は今年の4月に「児童虐待」を経験し、大人になった今も「虐待」の後遺症や生きづらさを抱える若者達の声を集めたドキュメンタリー映画「”REALVOICE”」が完成した記事を読み、改めて「虐待」について考えたいと思います。
監督 山本昌子さん
この映画を監督した山本昌子さん(以下山本さん)は、実親からの「ネグレクト」を受け保護され、生後4か月から19歳まで「乳児院」「児童養護施設」「自立援助ホーム」で育ったそうです。
*ネグレクト…養育放棄、育児怠慢、監護放棄
現在は、「児童養護施設」を退所した若者や親を頼る事が出来ない若者の支援を行うボランティア団体「ACHAプロジェクト」の代表を勤めているのですが、日々、多くの若者と接する中で、子供の頃に「虐待」を受けた事で今も苦しんでいる若者達の実態を知りました。
「虐待は大人になって終わりじゃない」と感じた山本さんは、ボランティア団体を通して繋がりのある全国各地の若者達の真の声をカメラに収め、映画を制作するに至っています。
ドキュメンタリー映画”REALVOICE”
物語は大きく3つのパートが同時進行します。
① 虐待環境で育った経験のある全国各地の当事者が出演し、それぞれの思いを語るショートメッセージ。
② 貧困と虐待の子ども時代を生き抜いた女性が自身の半生を語るロングインタビュー。
③ 子供時代に虐待で保護され「児童心理施設」で育った経験を持つ20歳を迎えた大学生が、日常生活の中で自分を虐待した親と向き合う葛藤に密着した物語。
「虐待」を経験した若者達それぞれの思いと、生の声をフィルムに刻みました。主題歌は加藤登紀子さんの「この手に抱きしめたい」、挿入歌は一青窈さんの「耳をすます」なのですが、映画の基本理念に共感した二人は、楽曲を無償提供したとの事です。
素敵な事だと思いました。有名なミュージシャン二人がこうして協力する事によって、ドキュメンタリー映画「”REALVOICE”」を多くの人に知ってもらうきっかけにもなるのではないかと思ったからです。
また、企画のスタート段階より「クラウドファンディング」で製作資金を集め、出演者やスタッフも全てボランティアで作られた作品となります。
ひとりでも多くの人に「虐待」の現状を知ってもらい、当事者の声を届ける事を優先した山本さんは、公式サイトとYouTubeで全編無料公開にこだわりました。
その為、今後の上映イベントなども可能な限り無料で行う予定となっており、また、下記より本編と予告編が視聴することが出来ます。
*オフィシャルサイトから:https://real-voice.studio.site/
*YouTubeから:https://youtu.be/R8LhlmtvBMs
参考サイト:虐待を経験した70名が出演するドキュメンタリー が全編無料公開 …
最後に
関連記事に、社会的養護の「保護もれ問題」、虐待の後遺症である「複雑性PTSD」への支援を探る-“生きづらさ”にAKARIを灯す会-のインタビュー記事を挙げています。併せて読んで頂ければ幸いです。
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社会的養護の「保護もれ問題」、虐待の後遺症である「複雑性PTSD」への支援を探る-“生きづらさ”にAKARIを灯す会-
noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!
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