精神障がい者の就職活動、「一年以上かけた」が3割超え~障がいへの配慮を大切に~

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はじめに

精神障がい者や知的障がい者は身体障がい者の方よりも、仕事が見つかるまでに時間がかかることが、先日、障害者就労支援サービス「ワークリア」が実施した、障がい者の就職活動に関するアンケートでわかりました。

なぜそんなに時間がかかってしまうのか?

精神障がい者の一人でもあり、一般就労を目指す一人としても大変、興味深い内容でした。

3倍かかる就職活動期間

約3割の障がい者が行った、はじめての就職活動に「1年以上(26.7%)」の期間がかかっていることがわかりました。

障がいの種類ごとでは、身体障がい者は、就活期間が「1年以上」と回答した方は1割程度だったのに対し、精神障がい者は(31%)、知的障がい者(42.3%)と、身体障がい者に比べて、約3倍の期間がかかっている結果となりました。

画像引用:障がい者の就職活動、企業選定時において条件面や障がいへの配慮よりも「仕事内容」が52.3%と最も重視する結果に

精神障がい者と知的障がい者は身体障がい者と比べて、就職活動が長期化する傾向にあるようです。

理由として考えられるのは、知的障がい者は特別支援学校などに在学中に、支援として様々な企業の実習経験を経て就職するケースが一般的です。

しかし、精神障がい者は、体調で不安定な部分があるため、体調面や精神面を気遣いながら就職活動を進める人がほとんどかもしれません。

精神障がい者の就職活動が長期化する理由には、障がいの種類によっても変わる、就職活動の方法や、就職活動へのサポート体制の差が関係していることが考えられるでしょう。

精神障がい者が就活で苦戦したことの1位は?

画像引用:障がい者の就職活動、企業選定時において条件面や障がいへの配慮よりも「仕事内容」が52.3%と最も重視する結果に

体調面や、精神面を気遣いながらの就活で、苦戦したことを尋ねると、精神障がい者は、「自分の障がいに配慮してくれる会社が見つからない(28%)」と一番多かった。

身体障がい者は、「希望する仕事内容の会社が見つからない(29・5%)」、知的障害者は「自分にあった業界・企業・職種がわからない(25・6%)」がそれぞれ1位で、就活にまつわる悩みに障がいによって違いがあらわれました。

そのほかにも、精神障がい者が、会社に対して希望する「障がいへの配慮」で、もっとも多かったのは「就業時間や日数、休憩時間などの配慮をしてくれること(39.0%)」となっており、精神障がいを持つひとは、他の障がい者に比べて、働くうえでの配慮として、就業時間や日数を不安に思っているひとが多いことが見受けられます。

精神障がい者は、どうしても体調に波があったり、心身が疲れやすいという特性があるため、新しい仕事内容や職場に慣れるまでは、出勤日数や就業時間を調整できること、適度な休憩時間を取れることを重視しているようです。

画像引用:障がい者の就職活動、企業選定時において条件面や障がいへの配慮よりも「仕事内容」が52.3%と最も重視する結果に

さいごに

アンケートを取った、ワークリアの担当者は「障害の種類ごとに、就活期間や苦戦する内容に違いが見られる。企業には障がいの特性ごとに社内の受け入れ態勢や面接時でのアピールポイントを柔軟に対応することが求められる。」と話していました。

一般就労を目指す身としては、やはり体調面や精神面の波は、気になる所です。

そのような不安点を一つ一つクリアしていくとなると、やはり就職活動が長期になってしまうのも理解できます。

しかし、長く勤めて、安定した生活を送るためには、大切なプロセスとなるので、焦らずに就職活動を進めて行きたいと思います。



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参考サイト

障がい者の就職活動、企業選定時において条件面や障がいへの配慮よりも「仕事内容」が52.3%と最も重視する結果に

障害者の就職活動、3割が「1年以上かけた」 障害の種類で違いも | 毎日新聞

 

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。