この記事は約 4 分で読むことができます。
こんにちは、金次郎です。
昨年、補聴器の定期点検に行った時に「左耳の補聴器の出力が落ちてますね。1回オーバーホールもしましたけど、経年劣化は否めないです。」との事。
そして「左耳の補聴器は自治体福祉課から補助が出ていますから、補聴器を新調しても補聴器代金の補助金を越えた分だけ支払えば良いので、新調しましょう。」と言われました。
それで、補聴器新調の為の各種書類集めが始まります。
補聴器の「見積書」を渡された時に言われた事
先ずは、耳鼻科医に書いてもらう私の難聴に対する、現在の「意見書」です。
意見書には「現在の聴力」と言う項目が有りますので、聴力検査を行いその結果の表グラフを意見書に貼ってもらいます。
そして、「意見書」を持って補聴器屋に行き、新しい補聴器の「見積書」を書いてもらいます。
その時に、意見書を見た補聴器屋の店員さんから「あらっ!右耳の聴力も100db越えてしまっていますね、少しお待ちください。」と言って、聴力と障害等級と言う資料を持って来ました。
そして「両耳とも100dbを越えると、障害等級は3級では無く2級に該当しますね、その事も福祉課に書類を提出する時に言って下さい。」と言われました。
それで、後日福祉課に書類を提出しに行った時にその事を話すと、職員さんから2級申請用の「診断書・意見書」用紙を渡されました。
障害者手帳と取得方法
7年前に「身体障害者手帳」を取得した時に作成した書類は全てコピーを取っています。
必要なものは
・身体障害者手帳交付等申請(届出)書
・身体障害者診断書・意見書
・写真(縦4㎝、横3㎝、最近1年以内に撮影した胸から上・無帽のもの)
・個人番号がわかるもの(「マイナンバーカード」など)
これらを用意して、住んでいる自治体の福祉課に提出します。
※ 障害の等級が変わるなど「再認定」の場合は、現在所持している「障害者手帳」も持って
行きます。
2級と3級の認定検査の違い
3級は、街の耳鼻科医による聴力検査を行った結果の表グラフを基に主治医の意見を書いた「診断書・意見書」のみで、審査は済みます。
しかし2級は、下記の様な検査を行った上で「診断書・意見書」を書いてもらいますので、大学病院等設備の整った病院で検査してもらわないといけません。
Abr(聴性脳幹反応検査):脳波で聴力を見る検査
もしくは
遅延側音検査:被験者の音読した声を、0.2秒遅らせて音読させる検査
ロンバールテスト:被験者に雑音を聞かせながら、課題を音読させる検査
下記は、片耳は聴こえると言う難聴者への検査です。
ステンゲルテスト:聴こえるという方の耳の閾値を音を聴かせながら測った後に、聴こえない方の耳で、同じ周波数の音を聴かせながらもう一度聴こえる方の耳の閾値を測る検査
など「診断書・意見書」書いてもらう上での検査が、3級と比べると2級では高度でより厳しくなります。
参考:
(福島病院)聴性脳幹反応検査
(一般社団法人 日本聴覚医学会)ロンバール検査と遅延側音検査について
(一般社団法人 日本聴覚医学会)他覚的聴覚検査に相当する検査について
主治医の意見は?
私は補聴器屋さんでもらった「聴覚障害程度等級表」を持って、耳鼻科を再訪しました。
しかし先生からは
「両耳とも聴力レベルが100dbを越えていたのは分かっているよ。
でも、持参されたこの表を見てごらん。2級の所に(両耳全ろう)って書いてあるでしょ?
2級って言うのは、いわゆる、もう手話で会話しないと行けない状態くらいをさすのよ。
貴方は、まだ補聴器を装着すれば会話はできるから、2級は無理だなと思ったから言わなかったの。
更に言うと、町医者じゃ2級申請の診断書は書けないから。」
と言われました。
参考:聴覚障害程度等級表
終わりに
と言う事で、聴力レベルは下がりましたが障害等級が上がるまででは無かった様です。
2級になったら、障害年金っていくらになるんだろう?と年金機構のHPを見てみたり、追加される公共支援サービスはなんだろう?と色々と関連サイトを見ていました。
でも補聴器屋さんでもらった「聴覚障害程度等級表」の、2級の「聞こえる音の目安」と言う部分に「電車の音」とあります。
いつか暇な時に、家の近所の踏切そばの歩道で両耳の補聴器を取って、遮断器の警報音や電車が通過する音がどのくらいの音量で聞こえるか試してみようと思います。
その結果、聴き取りにくいと感じたら大学病院で検査を受けて見ようかな?
なんて思っています。
→HOME
記事を読ませていただきました。等級が上がるにはハ―ドルが高くなるだけでなく、個人が感じる違和感も無視されます。この記事を読んでいて確かにそうだなぁ!と思うことがありました。診断書を書いてもらって様々な検査をしても結果が同じなら甘い言葉を書かないで!と言いたいくらいです。次の記事を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
9日の成人の日に、早速「電車の音」を試して見ました。
遮断器の警報音も特急電車が通過する音も、全く聞こえませんでした。
当然の如く、電車内でも車掌さんのアナウンスやドアが閉まる警告音も聞こえませんでした。
この事実を、折を見て耳鼻科医に言って見るつもりです。