『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』。手話通訳士が難事件に挑む、社会派ミステリードラマ。 

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんは、日本には【手話通訳士】として働く人が、どれ位の年代の割合でいると思いますか?

厚生労働省が認定している【手話通訳士】の資格試験で、50代以上の合格者の割合が10年前に比較して2倍以上になったことが2023年5月4日、明らかになりました。2022年度は【手話通訳士】の合格者の中で、半分以上が50代以上となりました。

◉手話通訳士の数

 

20代

30代

40代

50代以上

合計

2012年

17人(16.2%)

21人(20.0%)

42人(40.0%)

25人(23.8%)

105人

2022年

13人(8.9%)

13人(8.9%)

42人(28.8%)

78人(53.4%)

146人

20〜30代の【手話通訳士】の割合は年々減少傾向となっていて、日本手話通訳士協会は「今成り手が多い50代以上は健康上の理由や親の介護から、引退したり、仕事をしていない人が多くいます。若手の手話通訳士の成り手の育成が喫緊の課題」だとします。

元々【手話通訳士】とは、福祉関連施設や行政機関の窓口などで聴覚に障害を抱える人を対象に手話で通訳を担当する人を指します。【手話通訳士】の資格は、厚生労働省の認定機関「聴力障害者情報文化センター」が行う試験に合格すると取得できます。都道府県が認定した[手話通訳者]よりも政見放送や裁判など活躍できる幅が広い職業だといいます。

そんな【手話通訳士】ですが、2023年冬に理解が深まりそうなドラマの放送を控えています。

俳優の草彅剛さんが【手話通訳士】を演じ、社会派ミステリー『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』を実写ドラマ化し、2023年12月16日(土)、12月23日(土)の22時に、NHK総合で(前編・後編)が放送されます。

手話つきは2024年2月4日(日)、2024年2月11日(日・祝)15時45分~Eテレにて放送されます。

本ドラマの主人公・荒井尚人(草彅剛さん)は、ろう者である両親の間に生まれた耳が聴こえる子ども、通称コーダと呼ばれ、自身の生き方や他者との関係性について悩み、現在と過去の事件を捜査する中で、果たして自身が何者なんだ?と周りの人から問い詰められ、自分自身にも自問自答することになる人物です。本ドラマの中で手話で会話するシーンも登場します。

また、実写ドラマ化を受けてオーディションを開催し、20名近い「ろう者・難聴者」のほぼ全ての登場人物を、実際にろう・難聴の俳優が演技をすることが発表されています。

今回はこのドラマの概要と、【手話通訳士】を取り巻く私たちの生活について説明したいと思います。

概要

原作は、口コミで静かな話題を集め、“読書の甲子園”といわれる全国高校ビブリオバトルでグランドチャンプ本にも選ばれた丸山正樹による同名小説。

読者の熱い要望によりシリーズ化され、10年以上にも渡って根強い支持を得る作品群の中からドラマ化されるのは、人気に火をつけた1作目。仕事や家族を失い人生に迷う男性が、自分の唯一の技能である手話を活かして「手話通訳士」になり新たな人生のスタートを切る物語が、殺人事件をめぐるミステリーとともに繰り広げられる。

引用:草彅剛、“コーダ”の手話通訳士に挑む「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」ドラマ化 cinemacafe.net(2023年)

ここからは【手話通訳士】を巡る、私たちの生活について、幾つか紹介したいと思います。

【手話通訳士】が足りない、その理由とは?

手話の普及啓発に対し、行政の責務を定義した「手話言語条例」の制定が、茨城県内自治体でも加速しています。土浦市が2023年4月に「手話言語条例」を施行し、茨城県と水戸市、筑西市に続き4例目となります。ですが、行政の現場や聴覚に障害を抱える人の当事者団体からは、「【手話通訳者】が足りない」との苦しい胸の内も聞かれました。

「手話言語条例」は、東京都新宿区にある全日本ろうあ連盟が2010年から全国の自治体に制定を促進して来ました。同全日本ろうあ連盟によりますと、2023年4月13日現在、36都道府県を含む485自治体で「手話言語条例」が施行されています。

新規に「手話言語の普及の促進に関する条例」を2023年度に制定した土浦市は、水戸市内に住む小学3〜6年生に聴覚障害と手話に関連するハンドブックを作成し配りました。小さい頃から手話に親しんで貰うことが大事だという意見からでした。

この様な活動が浸透している一方、聴覚に障害者を抱えている人の社会参加に欠かせない【手話通訳者】の数が足りないことが危惧されています。水戸市障害福祉課の職員の女性は「平日に【手話通訳士】として活動可能な人が少ないです」と深刻な現状を口にしました。

高齢を理由に【手話通訳士】としての登録を辞退した人も増加傾向だといいます。

その上、【手話通訳者】の育成は容易なことではありません。茨城県の認定試験に合格する道のりをゴールするまでには、一般的に5年以上時間を要します。茨城県の養成課程と、市町村の手話奉仕員養成講座を修了し、ようやく【手話通訳士】としての受験資格が獲得できます。受験での面接試験でも高度な手話通訳が要求されます。

【手話通訳士】の待遇にも大きな課題が山積みです。【手話通訳者】の報酬は茨城県のケースでは、1時間以内で4000円、その後は30分経過する毎に1000円が加算されます。交通費は別途支給されますが、水戸市は報酬に交通費込みで1時間以内が3000円、1時間経過する毎に1000円が加算されます。どちらの場合にしろ「【手話通訳者】だけでは食べていけない」のが実情だといいます。

参考:「手話通訳者 足りない」 土浦市が普及啓発へ条例…でも 難関な試験、低報酬が壁 東京新聞(2023年)

そんな人手不足になっている【手話通訳士】ですが、兵庫県では、手話のできる職員を、手話推進員として勤務させる取り組みもあるそうです。

兵庫県の「シュワッフ」

兵庫県三田市が、市役所で仕事をする職員間で手話の普及啓発や聴覚に障害を抱える人への理解を進めたいと、「手話でつながる職員の輪プロジェクト」を発足しました。手話を勉強する市役所で仕事をする職員を手話推進員(通称「シュワッフ」)に選び、兵庫庁内で取り組みを浸透させていきます。兵庫県内でも珍しい活動だといいます。

2017年に三田市は「市みんなの手話言語条例」を施行しました。2021年1月から三田市の広報誌で「手話にチャレンジ」の連載をスタートさせ、インターネット上に動画「さんだ手話チャンネル」を更新したりするなど、手話の普及啓発に励んで来ました。

「シュワッフ」は、市役所職員から有志およそ20人を募集し、2023年5月より手話学習をスタートさせました。障害福祉課に勤務する3人の指導の元で毎月1回程勉強し、所属部署に知識を持ち帰って兵庫庁内で先生役を担うことで、全体に手話への理解や知識を浸透させていきます。

1年間の任期を果たすと、「シュワッフ」であることを表すシールを名札に貼付します。その後全国手話検定試験3級を取得に向けて高めていく以外にも、三田市主催の手話奉仕員養成講座を修了したケースは缶バッジを装着し、市民らに手話の習熟度を分かりやすく説明します。

参考:聴覚障害者の理解推進へ、市職員間で手話学ぼう 三田市役所で珍しい「プロジェクト」 神戸新聞NEXT(2023年)

聴覚に障害を抱える人や難聴の人の依頼を受け、スマホなどの契約をする時や病院を受診する時に三田市が「シュワッフ」の派遣を行います。そして、三田市内では手話を日常生活で使用して会話する人がおよそ40人いると想定されています。

障害福祉課の課長の男性は「『シュワッフ』の成り手育成の輪を拡大し、どこの課の窓口でも挨拶や簡単なやり取りが可能な環境を整えたい」と述べています。

私と通訳。

私はある映画の舞台挨拶で、通訳の人を観たことがあります。お名前は出しませんが、有名な方でした。

私も通訳とは深い縁があります。私は中学の時英語が特にできた時期でした。中学では塾に行っており、塾にあった英語の問題集は全ての教材を解いて、周りから「こんなに英語ができるのなら、通訳とか英語で進んだ方がいい」との推薦も多くあり、私は「日本史も好きだけど、将来は歴史学者か、通訳かなぁ。2つも夢があって幸せ!」と思っていました。

しかし絶好調だった英語も、高校生になると、全くできなくなりました。なぜできなくなったのか、本人も分かっていませんが、左耳の感音性難聴でリスニングに苦戦し、高校で出て来る単語も長く難しいため、右耳だけでは英単語を覚えるに、処理がしきれなくなったもしれません。

この頃も通訳になる夢は捨てていませんでしたが、担任の先生の専門が英語で、三者面談の時に、「片耳しか聞こえていないのなら、通訳は聞き取れないし、諦めるべきなのでは?」と言われました。

私はこの当時は右耳しか聴こえないことにさほどハンデを感じていませんでしたが、今思うと大人になると困りごとは自分から行動しないと、相手には伝わらないし、その点でも高校生までは先生達が気付いたら自然にサポートしてくれますし、色々考えて、「私は通訳には向かないし、なれなかったんだな…」と思います。

私の通訳の話はこんな感じでしたが、【手話通訳士】の方はやはり1番は政府とかの会見で観ますね。成り手が高齢化しているそうですが、話を聞きながら的確な手話を通訳しなくてはならず、難しそうに感じます。

それでも大事なお仕事の1つです。なり手が増えて欲しいなとこの記事をそう、書いて思いました。

参考サイト

noteでも書いています。よければ読んでください。

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ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。