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こんにちは、翼祈(たすき)です。
ソニーは、2023年3月23日(木)に病院向けの『におい提示装置』という、嗅覚を10分で測定する機器を販売する運びとなりました。この装置を使うと通常30分かかっていた嗅覚の測定が大幅に短縮され、コロナで嗅覚障害の後遺症の残る患者さんや、認知症、アルツハイマー病、パーキンソン病の早期発見にも繋がると期待が持たれています。
今回はそのソニーから販売される、『におい提示装置』についてお知らせします。
ソニー開発、『におい提示装置』の詳細
画像・動画・引用:ソニー|におい提示装置
ソニーは2022年10月5日、医療機関など向けで、簡単に嗅覚を測定が可能となる『におい提示装置 NOS-DX1000』を2023年春に販売すると明らかにしました。嗅覚が下がることはアルツハイマー病やパーキンソン病などの疾患との関係が起こるとの指摘もあり、認知症の初期症状においても、においを分かる能力が低下しているとし、早期発見に活用出来るということです。嗅覚も使用した仮想空間などエンターテインメント事業への対応案も検討中です。
担当者「鼻を機器に付けて下さい。嗅いで下さい。今感じられたにおいを選択して下さい」
被験者「カラメルのにおいを感じました」
『におい提示装置 NOS-DX1000』のサイズは縦横40cm程度です。花、果物、腐敗臭など5種類からと、その強弱で即座に計40通りのにおいを発します。それらを嗅ぎ分けて選択することで嗅覚を測定し、専用アプリでデータの結果を確認出来ます。
においの成分が入ったカートリッジは高い気密性のものを使用し、漏れを防いでいました。気流で速やかににおい成分を無くす脱臭機能も備え付けられ、様々なにおいを次々に試すことも出来ます。嗅覚の測定システムをこれまでより簡易化され、測定結果の精度も向上したということです。タブレットや専用アプリを使用することで測定データの分析やこれまでの測定データの比較も簡単になります。市場推定価格は230万円前後だとしています。
ソニーによれば、医療機関でのこれまでの嗅覚の測定方法は、におい成分の浸かった試薬に入れておいた紙を鼻先に近づけてにおいを判断する方法が一般的でしたが、においの成分の液体を紙に入れ、弱い順に嗅いでいくので時間と手間がかかっていました。
従来の嗅覚の測定では脱臭が可能な専用の試験室が必須となりましたが、今回の『におい提示装置 NOS-DX1000』においては空気の流れを制御可能とする技術を応用し、複数のにおいが混在しない様に工夫を重ねました。空調を整備する必要はあります。『におい提示装置 NOS-DX1000』を使用することで、これまで約30分を要した測定時間を3分の1の10分に短縮可能となりました。
開発に携わった担当者は「認知症などの疾患の早期発見に結び付けていきたいです」とコメントを寄せました。
参考:ソニーが嗅覚の測定装置を開発 コロナ後遺症の診察への活用も期待 TBS NEWS DIG(2022年)
金沢医科大学の教授の男性は「新型コロナウイルスへの感染で嗅覚障害が残る患者様の診療にも対応している。嗅覚を測定するという診察は今後も、新型コロナウイルス感染での後遺症の早期発見に向けての外せない手段でもあります」ということです。
新型コロナウイルス感染においての後遺症や認知症、パーキンソン病、アルツハイマー病などの診察への対策も期待を持たれており、ソニーは視力を測定する時の様に、簡単に嗅覚の測定を可能としたい狙いです。
病院向けなので、個人など実用的な金額ではありませんが、
凄く良い装置だと思います。確かにこの装置を使う為に、空調を整える部屋は必要ですが、1人に30分かかっていた嗅覚測定が10分に短縮出来るというところは、コスパ的にも良いと感じました。40種類のにおいを出せるという点でも、色んなにおいを選べることで、嗅覚が何のにおいに反応せず偏っているかなども、よく分かると感じました。
嗅覚は本当に大事だと思いますし、病気の早期発見に繋がるなら、良いところしかないと思います。私はそうではありませんが、両親は花粉症ではありませんが、常に毎日いつも鼻が詰まっているらしいので、そういう人にも良いんじゃないかなと思います。この機器が多くの病院で実用化されます様にー。
noteでも書いています。よければ読んでください。
こんな装置が開発されていたなんて知らなくってとってもびっくりしました。( ゚д゚)
また面白い記事を書いてくださりありがとうございます。
m( _ _)m
今後も記事を楽しみにしております(- -)ゞ
動画制作班の匿名M様へ。
記事を読んで下さりありがとうございます。
この装置の販売日を調べたところ、今月の3月23日を予定していると書いてありました。病院で導入されるのも、すぐそこまで来ていますね。
この装置が広く使われて、悩んでいる方を助ける手段の1つになれば良いなと、そう思います。