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こんにちは、翼祈(たすき)です。
学校に色んな事情で通えない子に向けて学校を開校したり、引きこもりの人や障害を抱える人の為に就労支援をしたりと、ゲームをしたり、買い物やショッピング、イベントに参加などだけではなく、様々な可能性を秘めている、【メタバース】。
そんな【メタバース】が医療分野においても、今後多くの役割を担っていくと言われています。今回は医療分野における、【メタバース】の役割をいくつかご紹介致します。
メタバースクリニック
「人や社会のコマったをツナぐ」をキーワードにデジタルヘルスケア事業にも参入する企業、東京都渋谷区にある株式会社comatsunaは、【メタバース】上で名前は明かされないアバターとして加入し、【メタバース】を活かした医師による悩み相談室、自助グループ、座談会などが無料で参加出来る『メタバースクリニック』というヘルスケアコミュニティサービスをスタートさせました。
従来【メタバース】は、主にエンタメやゲーム、イベント、職場利用等のジャンルをメーンに進歩してきましたが、ここ数年、益々進歩の幅が拡大しています。そんな中、『メタバースクリニック』では現役医師が参加し、ヘルスケアにおける【メタバース】の大いなる可能性に注目した新たなサービスとしてスタートしました。
同comatsuna代表で吉岡鉱平さんによると、精神科医、産業医として、今まで臨床現場で肌で感じた問題意識から『メタバースクリニック』を発案しました。
WHOによりますと2030年頃には、うつ病が精神疾患で世界第1位になると表明されていて、全世界の精神的な不調への解決が課題です。また、新型コロナウイルスの感染拡大が精神的な不調に追い討ちをかけ、混沌とした不透明な状況が継続しています。
コロナ禍で医師として体感したのは、人が困難な状況や絶望的な状況に見舞われても立ち向かい、希望を捨てず前進する為に有効な解決策は、治療薬や医療機器だけではなく、「孤独の解消」や「結び付き」にあると考えが行き着いたそうです。
同comatsunaでは、メンタルヘルスケアとしての「結び付き」の持つパワーを科学で最大限に発揮すべく、【メタバース】の可能性を信じ、『メタバースクリニック』では、【メタバース】を活かした新たな「結び付き」のカタチが、皆さんの孤独や不安の解消へと貢献していくことを掲げます。
また、メンタルヘルスケアという概念で【メタバース】の持つ無限の可能性に着目すべく、これまでに新たなアイデアにも幾つか携わっていて、サービス化の予定です。
画像引用・参考:医師主導のメタバースを利用したヘルスケアサービスが始動 PR TIMES(2022年)
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精神科医主導のメタバースクリニック、NTTの運営するDOORへ展開決定、スマホから参加可能に! PR TIMES(2022年)
順天堂大学と日本IBM×メタバース
東京都文京区にある順天堂大学と東京都中央区にある日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、「メディカル・メタバース共同研究講座」を開講し、産学連携の活動をスタートさせました。同「メディカル・メタバース共同研究講座」においては、【メタバース】技術をフルに活かして時間と距離を超越した全く新しい医療分野での研究・開発に励みます。
メーンテーマにおいては短期実施テーマと中長期実施テーマに2分化して、それぞれの取り組みを並行して行います。
①短期実施テーマでは、【メタバース】で順天堂医院を表した「順天堂バーチャルホスピタル」の設置や、通院されている人やその家族が通院前にバーチャルで順天堂病院を体験可能な環境を整えます。また、通院している人はアバターになってバーチャルホスピタルを訪れ、医療関係者や他に通院している人、その家族などと交流可能になることが目標です。
②また、外出が出来ない入院中の方でも病院の外の【メタバース】内でご家族や友達とも交流可能な「コミュニティ広場」を考案している段階です。その他、「順天堂バーチャルホスピタル」では、説明が難しくなりがちな治療法を疑似体験を通院される方にして頂くことで、治療に関する皆さんの理解を向上させ、不安や心配を軽くしていきたい考えです。
③中長期実施テーマでは、【メタバース】での支援を介して、メンタルヘルス等の病気の改善が構築可能かなどを学術的に検証を練る予定です。
画像引用・参考:順天堂大学とIBM、メタバースを用いた医療サービス構築に向けての共同研究を開始 PR TIMES(2022年)
順天堂大学医学部長・研究科長の男性によれば、「『メディカル・メタバース共同研究講座』に関しては、医療の分野での【メタバース】への技術を導入し、活かして研究を加速させます。また、研究結果を【メタバース】の中で新しい医療支援として社会に導入し、通院されている人の擬似体験を高めることやメンタルヘルスの病気の改善などのシーンで、社会へと還元させます」と話しています。
日本IBMヘルスケア事業担当執行役員の男性によると、「【メタバース】で入院されている方とそのご家族が交流を可能とすることや、デジタル科学が人の温かみを感じられる仮想空間を順天堂医院と手を取り合って構成し、一人一人の健康に役に立つプラットフォーム・サービスのサポートを掲げます」と述べています。
医療メタバース 《Mediverse City》
VRを使うことで治療中に感じる不安や心配、慢性的な痛みを課題に上げ、福岡県福岡市にある株式会社xCuraは、国内最大級の“医療メタバース”と言われている《Mediverse City》へ出品致しました。
《Mediverse City》とは、医療分野での【メタバース】の普及・進展を目標に掲げ、株式会社Mediverse OCDと株式会社MAI JAPANによって支援されているSpatial内にある【メタバース】を指します。
医療分野の各スペシャリストがそれぞれに得意分野を模しており、1つの町(City)を構造し世界中から自由に人々が行き来が出来ます。VRゴーグルを使って参加することで、よりリアルなCityを体験可能ですが、デバイス関係なくスマホやPCからも気軽に参加出来ます。
《Mediverse City》は、「繋がる医療」を合言葉としたVR空間で、各スペシャリストや企業が展示やセミナーなどを開き、ユーザーとの交流を実現させるプラットフォームとなります。
学生や一般人が専門的な医療知識に手軽に体感出来る事で、病気や医療職へのイメージがかき立てられ、楽しく勉強することが出来る仮想空間、医療従事者が世界中の医療セミナーやイベントに簡単に参加も可能で、医療機器や新しい治療法等の最新情報の収集を実現させる仮装空間を構築します。
また世界中の各ジャンルのスペシャリストと結び付くことで新しい価値を見出し、医療のカタチに多様性を働きかけます。
画像引用・参考:国内最大級の医療メタバース “Mediverse City” への展示のお知らせ PR TIMES(2022年)
《Mediverse City》
https://spatial.io/s/Mediverse-city-main-6312778fc49050000147cd81?share=2188364240879775770
この記事を書いたきっかけ
私はメタバースに関しては、NEXTAGE SCHOOL開校から始まり、引きこもりの人や障害を抱える人の就労支援の2つをこれまでに書いて来ました。ですが、私はメタバースをやっていないので、ほとんどのことを知りません。
ある時残って仕事をしていた時、会社のデザイナーさんから「メタバース知っていますか?」と聞かれ、「2つ記事に書きましたよ」と言ったら、「メタバースの医療とか、そういうのに興味があるんですよね」と言われて、「メタバースに医療…?知らなかったな」と思いながら、面白そうなテーマだなと思い、今回記事として作成することに決めました。
もう1つ興味のあるテーマを言われたんですが、それは会社の記事には合わないテーマでしたし、そのデザイナーさんが希望される内容は、私が色々検索しても見つからなかったので、医療のことだけ書くこととなりました。
本当にメタバースって色んなニーズが沢山含んでいる仮想空間なんだなと今回改めて思いました。今後も医療関係のメタバースも加速していくことでしょうね。私もメタバースの記事を3つ書いたものとして、これからもメタバースの良い活動があれば記事化していきたいなと思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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