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はじめに
10月11日は、「国際カミングアウトデー」です。
自分自身のセクシュアリティをカミングアウトするLGBTQ当事者らを応援し、共感することを支援する日でもあります。
私が毎年、この時期になると注目している動画があります。
ゲイである自身の経験も踏まえ、多様性について発信しているユーチューバーのかずえちゃんが、LGBTQを理解し支援する「アライ」の思いをのせた動画「LGBTQ ALLY100人からのメッセージ」を公開しました。
LGBTQ100人のメッセージ動画
今回、10月11日の「国際カミングアウトデー」に合わせて、このような動画が公開されました。
動画を作成したのは、ユーチューバーのかずえちゃん(@kazuechan1101)です。
かずえちゃんは、福井県在住で、ご自身もゲイであるマイノリティ当事者としての経験を踏まえ、マイノリティや多様性について発信しているユーチューバーです。
引用:LGBTQ ALLY100人からのメッセージ【誰もが誰かのアライになれる】
アライとは?
かずえちゃんは、2017年から「LGBTQ100人のカミングアウト動画」の撮影をはじめました。
そして、2022年は「ALLY(アライ)」にスポットを当てています。
「ALLY(アライ)」とは?
アライ(Ally)とは、LGBT当事者たちに共感し、寄り添いたいと考え、支援する人のことです。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
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かずえちゃんは、アライについて
「多様な人が生きやすいようにどんなことができるかなとか、何かしたいなとか、そういう思いを持ち続けることや、そして常にこれで良いのか。と自問自答して、動いていることが、アライなのかなと今は思っています」
と語っています。
なぜ動画を作り続けるのか?
2017年から「LGBTQ100人のカミングアウト動画」の撮影をはじめたかずえちゃんですが、なぜこのようなカミングアウト動画を制作するようになったのでしょうか?
写真引用:2021.4.2 FM福井 SDGs アンバサダー かずえちゃんってどんな人?|FUKUI SDGs compass – FM福井 76.1MHz JOLU-FM (fmfukui.jp)
2020年の調査によると、LGBTQ当事者は全体の8.9%いることがわかりました。
しかし、根強い偏見や差別などから、日本では多くのマイノリティ当事者は、自身のセクシュアリティを隠して生きているのが現状です。
だからこそ「一人じゃないよ」と伝えること、学生などの若い世代が悩まなくて良い社会を作っていきたいとかずえちゃんは考えたそうです。
そんなときに、多様性についてYouTubeで発信するかずえちゃんを見て、「ゲイの人を初めて見た」といったコメントがYouTubeの方に多く寄せられるようになり、LGBTQの当事者は、意外にもっと身近にいるということを可視化したいと考えるようになりました。
そして、「LGBTQ100人のカミングアウト動画」を2017年から、撮影をはじめたそうです。
コロナ禍では、オンラインで当事者に自分で撮影した動画を送ってもらってまとめる形にしたことで、動画に出たいという地方在住の中高生や大学生が一気に増えました
動画を制作していく中で、学生は、首から下だけを写して顔を映さないように、動画に出る人がほとんどでした。
「カミングアウト動画」というタイトルですが、顔を出していない人が多くいることにも迷いもありましたが、なぜ顔を出せないのか、その現状や意味を知ってほしくてそのまま投稿したそうです。
さいごに
アライをテーマにした今年は、アライは非当事者として呼ばれることが多いが、かずえちゃん自身は
「細かく言うと僕はゲイの当事者であっても、他のマイノリティ当事者ではありません。だからこそ、他のセクシュアリティのアライになれると思うんです。」
と語っていた。
私自身は、マイノリティ当事者ですが、他のセクシャリティのアライにもなれるのだと、気づかされる動画になりました。
12分の動画ですが、多くの思いが込められた素晴らしい動画となっています。
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参考サイト
「マジョリティが持つ特権、気付いて」100人のLGBTQアライが送るメッセージ【国際カミングアウトデー】 | ハフポスト NEWS
国際カミングアウトデー 企業でLGBTQ考える上映会 京都|NHK 関西のニュース
2021.4.2 FM福井 SDGs アンバサダー かずえちゃんってどんな人?|FUKUI SDGs compass – FM福井 76.1MHz JOLU-FM (fmfukui.jp)
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