Stock Base。〜災害備蓄食で命を紡ぐフードバンク〜 

この記事は約 6 分で読むことができます。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

横浜・みなとみらいにあるシェアオフィスで、大学4年生の女性2人が、企業が非常時に備えて保管している、賞味期限が迫った廃棄予定の「備蓄食」を、こども食堂をはじめとする様々な支援団体に配布する会社『Stock Base』を2021年4月に起業されました。

今回はこの『Stock Base』が実際にされた事を踏まえながら、お話ししていきます。

Stock Baseとは?

賞味期限が近付いた備蓄食を必要な人にー。と機転をきかせた2人の女性がいます。

賞味期限の迫った備蓄食を提供する取り組みを事業として取り組むために、2人は大学4年生の時に休学して、2021年4月1日に株式会社Stock Baseを設立しました。

賞味期限前の備蓄食。「寄付したい」と「ほしい」をマッチングします。寄付のためのコストを最低限に抑えます。 廃棄を無くし、循環型社会を実現する、会社です。

引用:Stock Base

この取り組みは、横浜3大学のビジネスコンテストで最優秀賞を受賞されたり、CIC Tokyoで行われた日本最大級のピッチイベント「Rocket Pitch」のワーク・ライフスタイル部門で入賞されるなど、多くの期待が集まっています。

Stock Baseの仕組み

例えば、ある会社の倉庫で確保されている約10万食分の備蓄食のうち、約2万4000食の賞味期限が近付いていたとします。その会社は賞味期限が近付いた分の備蓄食の受け取りを、Stock Baseに委託します。

すると、提供可能な備蓄食の情報が会社の公式サイトにアップされます。

フードバンクやこども食堂などの団体がその備蓄食から必要なものを選択すると、その備蓄食等が無料で取り寄せられるというサービスです。

また、コロナ禍で生活に困っている学生たちにも、インスタント食品の備蓄食やモバイルバッテリーなどが無料で提供されています。

参考:賞味期限迫った非常食と欲しい人をマッチング。Stock Baseが考える資源の循環 FNNプライムオンライン(2022年)

取締役の女性は「モノは限られていると思うので、資源を循環させて、その中で街づくりやコミュニティーにつなげていくところが、私たちの目指す姿です」と語っていたそうです。

Stock Baseの活動の一環

Stock Baseは寄付する企業から手数料を得て、寄付先への配送までを無料で手配します。

企業としては災害備蓄品の廃棄コストや業務を減らし、寄付を受ける団体は必要な災害備蓄品の物品を受け取ることができ、災害備蓄品の廃棄削減にもつながります。

現在、同Stock Baseが主に扱うのは水やアルファ米などの災害備蓄品です。

使用期限が過ぎる前に、これまで子ども食堂や学生、高齢者など、災害備蓄品を必要とする人へ届けてきました。

参考:ストックベース 備蓄品寄付して廃棄削減 タウンニュース(2021年)

代表取締役の女性は「社会課題解決のため、協力先をもっと増やしていきたい」と話したそうです。

2022年現在では、登録企業は100を超えており、森ビル株式会社や株式会社富士通エフサスなどの大手企業も協力関係にあるとのことです。

防災食品市場に関する調査結果を発表

矢野経済研究所では、防災食品に関する調査を行い、今後の防災食品の市場規模の予測を割り出しました。

画像・引用:矢野経済研究所、防災食品市場に関する調査結果を発表 日本経済新聞(2022年)

図の様に、防災食品市場では、5年を賞味期限とする商品が震災発生から2回目の入替え時期を迎えたことで、2021年度は通常よりもまとまった需要が見込まれることから、2021年度の同市場は同121.0%の312億8,300万円の見込みであります。

引用:2022年版 災害大国日本で注目集める防災食品市場の現状と展望 矢野経済研究所

東日本大震災では、大手食品メーカーやコンビニベンダーが被災地にパンやおにぎりを提供しましたが、同じ食品を食べ続けたことから数日で飽きられ、大量に廃棄された経験があります。

また、被災地に工場が立地した食品メーカーでは、停電や断水で製造ラインがストップし、サプライチェーンが切断され、長期にわたり商品供給が滞りました。こうした経験を踏まえ、防災食品メーカーでは、被災者に飽きさせないよう品揃えを増やし、備蓄可能な常温品の開発を強化したといいます。

素直に凄いと思った瞬間。

たまたま家でこのStock Baseが出て来る番組を観ていて、去年の2021年4月1日に大学を休学して会社を立ち上げられたお二人の女性。番組では「大学もいずれ復学し、卒業してからも、高齢者などコロナ禍で困っている人を助けたい。これからも支援を続けます」と言われていて、素直に凄いなと思いました。会社の経営だけではまだ生活費を稼げないから、週に数回アルバイトもしているとも言われていましたね。

去年の4月1日に設立ならまだお2人は当時21歳ですよね。私がその当時の年齢の時は、大学も辞めて2年が経ち、精神が安定していなかったので、ずっと寝ている生活でした。その同じ年齢の子が世代は違いますが、会社を設立。私ではまず考えられなかったです。この2人の女性は結構年下ですが、行動に移しているところは、私は尊敬します。このお2人の会社がどんどん世間的に知られ、もっと社会がよりよい方向に進める様に、テレビでたまたま活動を知った者ですが、応援していきたいです。

関連記事

自然災害やコロナ禍で災害食の進化が加速 ローリングストックが課題に 日本食糧新聞(2021年)

学生起業家、大学院生、自営業…先が見えない時代に若者が描く“未来”  テレ朝news(2022年)

 

noteでも書いています。よければ読んでください。

→HOME

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。