この記事は約 3 分で読むことができます。
胃がん健診
母が5年前の市の胃がんの検診の用紙を持ってきて、私にこう言った。
母の入院
現在、肺炎で入院中の母の病院から電話が来た。肺にがんらしい腫瘍が見つかったと報告された。
そこで、入院中の病院では、肺がんは専門外なので、詳しい診察をするために以前手術でお世話になった大学病院の診察を受けにいくことになった。
母は2年前に大学病院の定期検査で肺にがんらしい腫瘍が見つかり、手術するかどうか選択を迫られたことがあった。
内視鏡が届かない位置に腫瘍があり、開腹手術をしてみないとがんかどうかわからない、確率的にも50%:50%だと言われた。
私たち家族は、コロナがひどく流行っていたことと、母が高齢なのもあって手術をしないという判断を2年前にしたのだった。QOLを優先したのだった。
あの腫瘍はやっぱりがんだったのか。私は不安な気持ちで診察を待った。
診察を受けてみたら、2年前の腫瘍の大きさと今現在の腫瘍の大きさは変わっていないということだった。
大学病院の先生に腫瘍は良性のものだろうと言われた。もし、がんだったら、今頃症状が出て、元気でいられるはずがないとも言われた。
それを言われて私はほっとした。私の判断は間違っていなかったのだ。
奇しくも、5年前と同じようなことを繰り返してしまった。
母との面会
入院中の母と面会をしたいと看護師さんに伝えた。
現在、コロナ禍であり、基本、面会ができない状況であると言われた。
しかし、主治医の判断で、面会室で十分なソーシャルディスタンスを取れば面会できることになった。
車椅子に乗って面会室に入ってきた母は私が生まれてから今まで見たことがないほど髪の毛が伸び、一瞬誰だかわからなかった。
けれども、思ったより顔色がよく元気そうだった。
私が冗談で、「髪が長くてどこのおばあさんかと思った」と母に言ったら、笑っていた。
後で、主治医から聞いたのだが、母が高齢であり、肺炎を起こしていたので、もしかしたら急変してそのまま亡くなる可能性があったので、直接会って面会ができたのだった。
「えっ?そうなの?それは先に言ってよ」と私は思った。
母の入院時には何が起きても受け入れる覚悟はある程度していたが、そのような心使いだとは気が付かなかった。
母の状態
現在は、肺炎は治まり、容体が落ち着いてきたので、急変する可能性は低くなっている。
次回はリモートでなら面会できるそうだ。
noteでも書いています。よかったら、読んでみてください。
おすすめ記事の紹介
認知症の母を介護する社会福祉士のライター「どんよりと晴れている」のおすすめ記事11選
→HOME