この記事は約 4 分で読むことができます。
はじめに
「更年期障害」と聞くと、女性の病気と思われがちですが、実は男性にも更年期障害があるのはご存知でしたか?
女性と同じように、男性も年齢を重ねることによって、更年期障害のような症状がおきます。
その症状などについて詳しくお伝えしたいと思います。
男性更年期障害とは?
男性更年期障害とは、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下によって引き起こされる症状のこと。
医学上はLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれています。
発症するのは40代後半ごろからで、患者さんが最も多いのは50~60代です(70~80代で症状を訴える方もいます)。
男性更年期障害の症状
男性更年期障害(LOH症候群)は、
身体的
全身の疲労感や倦怠感、性欲低下、ED(勃起障害)、不眠、肩こりなど、
精神的
気力の衰え、集中力の低下、イライラ、抑うつなど、
その症状は多岐にわたります。
女性の更年期障害に比べると、男性の更年期障害は「精神面」の不調がでやすいと言われています。現代において、男性更年期障害(LOH症候群)患者は600万人もいます。
俳優の清水宏次朗さんも「男性更年期障害」を告白
俳優の清水宏次朗さんが自身のYouTubeチャンネルで、40代の頃から男性更年期障害に悩まされていた経験を語っていました。
男性更年期の症状は不眠、集中力の低下、疲労感、性機能の減退など多岐にわたりますが、清水さんの場合は、まずご自身でも驚くほど多量の汗をかいたことが最初の症状だったようです。
YouTubeで『更年期を甘くみるなよ、いろんなもの(病気)を引っ張ってくるから』と話していました。
その他にも、清水さん自身も不安障害などにも悩まされたそうです。
今はとにかく気分転換することを意識していると語っていました。
治療法は?
生活改善
運動を定期的に行うこと。特に筋トレを行い、筋肉量の増大に努めることが大切です。筋肉を鍛えることにより、成長ホルモンと男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促し、快活に前向きになることができます。
漢方薬
補中益気湯、八味地黄丸、十全大補湯、芍薬甘草湯、葛根湯、等。ゆっくりとではありますが男性ホルモン(テストステロン)の産生を増加させるとの報告があります。
ホルモン補充治療
男性ホルモン補充療法は米国では230万人が受けています(2013年、米国FDA発表)最も効果的で治療のメインとなるのはホルモン補充療法とされています。
[適応] 40歳以上男性
遊離テストステロン:11.8pg/ml 未満
注射:男性ホルモン
エナント酸テストステロン125㎎~250㎎:1~4週毎 (投与間隔は症状により変わります)
注射:性腺刺激ホルモン
胎盤性性腺刺激ホルモン(hCG):3000~5000単位 週1~2回あるいは2週間毎に筋注
軟膏:男性ホルモン
男性ホルモン軟膏:1回3g、1日1~2回施行
参考:5分でわかる男性更年期障害|疲労感や倦怠感 性欲低下 勃起障害イライラ,抑うつ
ホルモン補充治療が行えない場合もあります。必ず、専門医にご相談ください。
最後に
女性だけでなく、男性にも訪れる「加齢」という、「現実」。
私自身も、40代が目前にせまり、「プレ更年期」と呼ばれる年代に突入します。
更年期は治療が可能です。
加齢とともに、何かおかしいなと感じた時は、ぜひかかりつけの病院や、専門医にご相談下さい。
参考サイト
清水宏次朗YouTuberとしてひそかに注目 更年期障害を語る
男性更年期障害(LOH症候群) | 東京都千代田区神田神保町 こころとからだの元氣プラザ
5分でわかる男性更年期障害|疲労感や倦怠感 性欲低下 勃起障害イライラ,抑うつ
おすすめ記事の紹介
コメントを残す