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記念すべき初号機が設置決定
一般社団法人障害者就労支援ネットワークP&Pは、障がい者の収入アップを目的とした『おりづるガチャ』の記念すべき初号機の設置が決定しました。
クラウドファンディン(キャンプファイヤー)での資金調達から3か月でのスピード決定で、設置場所は地域最大級の集客を誇るイオンモール成田(イオンモール株式会社)に10月8日より設置される予定です。
おりづるガチャとは?
外国人観光客をターゲットにカプセル入りで持ち帰りやすいお土産として開発されました。
おりづるガチャの中身は、綺麗な和柄のおりづると、5カ国語で書かれたおみくじがはいっています。
おりづるには、マグネットがついており、壁などにはりつけると、まるでおりづるが飛んでいるように見えます。おりづる自体も耐久性をUPさせています。
1コインで日本の文化、日本のおもてなしにふれることができます。
カプセルトイの製作作業はすべて障害福祉事業所で製作することで、作業工賃は現状のおよそ10倍になります。
おりづるの背景にあるのは、賃金の低さ…
障がい福祉業界では、県や国からの助成金、補助金など交付されても、収益化できる事業を持てるか否かで、深刻な地域格差・事業所格差が存在するのです。
そのため、閉鎖に追い込まれる事業所も多く行き場がなくなる障がい者も増えています。
この現状は、支援員の職場環境にも現れており、平成29年きょうされんが行った障害者支援事業所職員労働実態調査報告によると49.5%の職員が、「5年後も今の仕事を続けたいか?」という質問に『続けられない』『どちらとも言えない』と回答しています。
さらに追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスの長期化、東京オリンピックの縮小終了により、その内職作業も激減しています。
ほとんどの事業所の収益源は「内職作業」ですが、時給計算すると時給18円の事業所も存在するのです。
画像引用:平成30年度工賃(賃金)の実績について/厚生労働省
そんな状況を打開すべく、新型コロナを教訓に、障がい者や福祉事業所が自分たちの力で、地域と共に、収益を生み出せるビジネスモデルとして『おりづるガチャプロジェクト』を立案させ、数年以内に国内主要観光地に設置予定となりました。
(今年6月にクラウドファンディングを行い、22時間で目標金額達成、最終的に寄付金を合わせて75万円を調達。)
そして、今回イオンモール成田(イオンモール株式会社)に10月8日より設置される予定となります。
パラビジネスの確立を目指す
おりづるガチャプロジェクトには、こんな思いが込められています。
障がい者がスポーツで生きがいを感じるパラ(もう一つの)スポーツがあるならば、障がい者が働くことで生きがいを感じるパラ(もう一つの)ビジネスがあっても良いと考え、日本初の「パラビジネス」を提唱します。
この現状を打開すべく障がい者が自分たちの力で、地域と共に、収益を生み出せるビジネスモデル開発の確立が急務と考えます。
引用:障がい者の収入10倍UPを目的とした『おりづるガチャ』プロジェクト業務提携事業者1社目決定!|一般社団法人障害者就労支援ネットワークP&Pのプレスリリース
最後に
今後の展開としては、2021年11月までに成田地区に3台設置。
2022年から浅草地区での設置開始予定。2025年の大阪万博までに関西に50台設置を目指し、生産能力の向上・システムの強化に取り組む。とのことです。
いつの日か自分たちの住む町のどこかに、「おりづるガチャ」が設置されることを楽しみにしています。
参考サイト
障がい者の収入10倍UPさせる「おりづるガチャ」マシーン常設が決定! 初号機はイオンモール成田1階観光案内所、パラビジネス本格始動へ – 一般社団法人障害者就労支援ネットワークP&Pのプレスリリース
障がい者の収入を10倍にUPする「おりづるガチャプロジェクト」 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
障がい者の収入10倍UPを目的とした『おりづるガチャ』プロジェクト業務提携事業者1社目決定!|一般社団法人障害者就労支援ネットワークP&Pのプレスリリース
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